高血圧対策!血圧のコントロールと減塩が大切!

高血圧の原因の多くは塩分の過剰摂取が原因となっているので、高血圧対策には血圧のコントロールと減塩が大切です。
白衣高血圧は医師の前で緊張して一時的に上がる血圧をいいます。
仮面高血圧は病院では正常なのに家庭で高くなる高血圧をいいます。

■高血圧について
高血圧とは血管が狭くなって血液の勢いが強くなり、血管の壁にかかる圧力が高くなることです。
その状態が続くと血管の壁が傷付き、詰まったり、破れやすくなって、動脈硬化などを招きます。
そのため喫煙やストレスなど血管の収縮につながる行動をできるだけ控えるよう指導されます。
高血圧になると血液が強い力で心臓に流れ込むため心臓の負担が大きくなり、心不全や心肥大など様々な障害が起きます。
ただし心臓が血圧上昇を招いているわけではありません。
降圧剤を服用していても高血圧が改善しない人は約60%もいるとされています。
高血圧対策を考えると味噌汁の塩分濃度は0.8%以下が理想とされています。

■コントロール不良高血圧
高血圧治療といえば降圧剤。
しかし降圧剤を飲んでも改善しない高血圧をコントロール不良高血圧といいます。
降圧剤を処方されている高血圧の患者さんの6割以上がコントロール不良高血圧に該当するということが分かってきています。

■塩分の過剰摂取が原因
血液量が増えて血圧が高くなっている場合、降圧剤で血管を広げても効果ありません。
塩分を過剰に摂取し、血液の塩分濃度が濃くなると、それを薄めるために水分が取り込まれます。
こうして血液量が増えた結果、高血圧を招きます。

■腎臓の疲弊が原因
余分な老廃物や塩分を尿として排泄する臓器が腎臓です。
塩分濃度が一定じゃないと身体の細胞が死んでしまいます。
腎臓はその調節をするという大事な働きをしています。
たとえ塩分を取り過ぎても、腎臓が健康な人なら体外へ排出しバランスをとってくれるため、塩分過剰による高血圧になりません。
しかし働き過ぎで腎臓が疲れてくると、うまく塩分を排出することができなくなってしまいます。
腎臓が疲れ塩分を排出できなくなると、血管のまわりから水分を集め血液の塩分を薄めます。
そのため血圧が上がってしまいます。

■利尿剤
降圧剤でも治らない高血圧には利尿剤による塩分の排出が効果的になります。
腎機能が悪くなっていたため薬が効かなくなった場合でも利尿剤を処方し、塩分が排出されたことにより血圧が安定するようになります。
お茶やコーヒーなどの利尿作用のある物を飲んでも、腎臓から水分を出してくれる作用はありますが、塩分は排出してくれません。
そのため血圧を下げる作用はありません。

■白衣高血圧
白衣高血圧とは、医師の前で緊張して一時的に血圧が上がることをいいます。

■仮面高血圧
仮面高血圧とは、病院では正常なのに家庭で高くなっている高血圧です。
そもそも血圧は1日の中で変動しています。
そして通常身体が休む夜間は血圧も下がるはずです。
そんな夜間に上がってしまう理由には腎臓病や睡眠時無呼吸症候群など、別の病気が原因となっている可能性もあります。
仮面高血圧かどうかを知るためには、家庭で起床時と就寝前に血圧を計ることが大切です。
高い値が続く場合には医師と相談しましょう。

■高血圧の治療・薬
高血圧の薬には、血管を広げるもの、血圧を上げるホルモンを抑制するもの、塩分を排出してくれるもの等、種類によって効果が違います。
それらをいろいろ組み合わせながら、その人に合った治療法を探っていきます。

■カリウムの塩分排出効果

カリウムはバナナやホウレンソウなど身近な果物や野菜に多く含まれ、塩分を排出してくれる働きがあります。
しかしカリウムは腎臓が悪いと身体に溜まってしまいます。
カリウムが身体に溜まると心臓を止めてしまうような不整脈が出てきてしまいます。