直腸瘤(ちょくちょうりゅう)!便秘の予防、腸内環境、便秘の名医。1日3回食事を摂り腸に刺激を与える。便秘がちな人は、コブが出来る前に適切な治療を受ける。自分の便秘の状態を知り、きちんと治療を受ける
■直腸瘤(ちょくちょうりゅう)
直腸瘤(ちょくちょうりゅう)とは、何らかの原因によって直腸(ちょくちょう)と膣(ちつ)の間にある壁が弱体化し、排便するたびに直腸(ちょくちょう)に溜まっていた便がその壁を膣の方に押し出し、コブのような膨らみを作って排便しずらくなる病です。
■直腸瘤(ちょくちょうりゅう)の主な原因
直腸瘤(ちょくちょうりゅう)の主な原因は、加齢や出産の繰り返しなどにより直腸と膣の間にあの結合組織が弱くなってしまいます。
そんな状態の人がある行為をすると直腸瘤(ちょくちょうりゅう)になりやすくなってしまいます。
それが排便時の「いきみ」です。
腸の壁が弱くなった人がお腹に力を入れていきむと、直腸に溜まった便がその弱くなった壁を強く押し出します。
すると壁は耐えきれず大きくたわんでしまいます。
このとき出現してしまうのが「コブ」です。
このコブこそが直腸瘤(ちょくちょうりゅう)の正体になります。
コブが拡大するといくら強くいきんでも力は膣と肛門の両方に分散し、便を肛門から押し出す力が弱くなるため、少ししか便を出すことができなくなります。
その結果起きるのが、極端に細い便しか出なくなることです。
■直腸瘤(ちょくちょうりゅう)は発見しずらい
直腸瘤(ちょくちょうりゅう)が出来るのはいきんだ時だけです。
つまりいきんだ瞬間をレントゲンで動画としてとらえない限り発見が難しいそうです。
そのため普通の便秘と思い込んだまま苦しみ続ける人が後をたちません。
いきんでも出ないひどい便秘の人のうち5人に1人は直腸瘤(ちょくちょうりゅう)という報告があるそうです。
直腸瘤(ちょくちょうりゅう)になると膣に指を入れて押して排便する人もいるそうです。
■便秘の名医
順天堂大学医学部教授
小林弘幸(こばやしひろゆき) 先生
■便の酸性度
通常の腸内は乳酸菌など多くの善玉菌が出す酸で、大腸菌などの悪玉菌の増殖が抑えられ健康な状態を保っています。
このようなとき腸内で悪玉菌が増えてしまうと、腸内そして便は中性により近くなり、さらに悪化するとアルカリ性へと変化してしまいます。
■腸内環境悪化の原因
・不規則な食習慣
・バランスの悪い食事
・ストレス
■便秘や直腸瘤の予防のために
便秘を改善するには、1日3回食事を摂り腸に刺激を与えることが大切。
普段から便秘がちな人は、コブが出来る前に適切な治療を受けることが大切です。
直腸瘤(ちょくちょうりゅう)にならないためにも自分の便秘の状態を知り、きちんと治療を受けましょう。