子宮ガンについて!

子宮ガンについて。子宮ガン検診には子宮頚ガン検診と子宮体部細胞診という検査があります。2年に1回ぐらい検診を受け、不正出血があったらすぐ検査を受けましょう。肥満もガンのリスクが高まります。

子宮は女性にとって大切な臓器。
ガンの発見が遅れると全身へと転移し、場合によっては命の危険もあります。
しかも子宮ガンになる人は25年でおよそ1,4倍にも増えているそうです。
ガンは進行してしまうと子宮や卵巣の摘出が必要になる場合もあります。
一般的に感染してからガンになるまでの間は5〜10年ぐらいかかると言われています。
2年に1回ぐらい検診を受け、不正出血があったらすぐ検査を受けた方がよいそうです。

■子宮について
子宮は妊娠すると赤ちゃんの成長に合わせて大きくなりますが、妊娠していない成人女性の子宮の大きさは鶏の卵ほどの大きさになります。
厚い筋肉におおわれている子宮は通常の大きさは卵と同じ7cm程の大きさですが、伸縮性に富み出産直前にはメロンよりも大きい長さ35cmほどまでひろがり、出産後再び元に戻ります。

■月経(げっけい)について
思春期以降の女性に毎月おとずれ、一生の間に400〜500回ほど繰り返される月経。
それは脳から卵巣への指令で始まります。
指令を受け卵巣は女性ホルモンのエストロゲンを分泌します。
エストロゲンは子宮内膜の細胞分裂を活発にして厚くし妊娠に備えます。
内膜が充分に厚くなると卵巣は卵子を送り出し、もう一つの女性ホルモンであるプロゲステロンを分泌します。
プロゲステロンは厚くなった内膜をやわらかくし、受精卵が着床しやすいようにします。
ここで2週間経っても受精卵がおとずれないと、やがてプロゲステロンの分泌は止まり厚くなった内膜ははがれ落ちます。
これが子宮の中で毎月くり返されている月経です。

■閉経後の異常はガンのリスクを高める
卵巣も歳をとってくると活動を停止し閉経を迎えます。
すると卵巣からはエストロゲンもプロゲステロンも分泌されず内膜は薄くツルツルになっていきます。
そして厚くなることもはがれこともなくなります。
ところが閉経後にエストロゲンが活動し続けてしまう人がいます。
しかしプロゲステロンは分泌されないので内膜ははがれることなく、ひたすら増殖し続けてしまいます。
もしここでガン細胞が出来てしまうと、すでに月経がないのでガン細胞ははがれ落ちることなく増殖してしまいます。

■子宮頚ガン(しきゅうけいがん)と子宮体ガン(しきゅうたいがん)
子宮ガン検診には子宮頚ガン検診と子宮体部細胞診という検査があります。
子宮は子宮本体の部分をさす子宮体部(しきゅうたいぶ)と、子宮本体の下の子宮頚部(しきゅうけいぶ)と呼ばれる部分があります。
子宮頚部(しきゅうけいぶ)に出来るガンは子宮頚ガン(しきゅうけいがん)と呼ばれ、子宮本体の方に出来るガンは子宮体ガン(しきゅうたいがん)と呼ばれます。
子宮体ガンは閉経後の50代60代に多い子宮ガンです。

■子宮頚ガン検診
子宮頚ガン検診とは、長めの綿棒などを使って子宮頚部のあたりを軽くこすります。
そしてこすりとった細胞を顕微鏡で見て検査します。
子宮頚ガンが出来るのは子宮の入り口の部分。
ここでは日々活発に細胞分裂がくり返されています。
ときどき分裂の途中で異常な細胞が生まれてしまうことがありますが、通常は問題ないそうです。

■ガン抑制遺伝子とヒトパピローマウイルス
ヒトパピローマウイルスは160種類ぐらいあり、中にはたちの悪いウイルスもあります。
そういうものにたまたま感染してしまうとガンになってしまいます。
ガン抑制遺伝子は細胞分裂の増殖や分裂を見守っていて異常細胞の増殖をくい止めます。
ところが悪性のヒトパピローマウイルスが細胞に持続感染すると、ウイルスは細胞内のガン抑制遺伝子に自分のDNAを送り込みます。
すると異常細胞をくい止めることが出来なくなり、ガン細胞は増殖していきます。

■不正出血は子宮ガンの早期発見のサイン
不正出血(ふせいしゅっけつ)はガン細胞や異常細胞が増殖していたその結果として出血が起こる場合があるので、ガンを見つけるためのサインになります。

■子宮と肥満
肥満の人は閉経後に子宮ガンになる確率は2.5倍も高くなってしまうそうです。
閉経後に卵巣ではエストロゲンを作っていないのに、脂肪細胞がエストロゲンを作ってしまうそうです。
なかには遺伝的・体質的にエストロゲンを作ってしまう人もいます。

■子宮ガンのリスクの高い人
●出産経験が少ない人

●月経が不規則な人

月経が規則正しければ基本的にガン細胞が出来ても一緒にはがれ落ちていき問題ないそうです。

●肥満の人