アミノ酸の健康効果!BCCA、タンパク質!

アミノ酸の健康効果!BCCA、タンパク質。アミノ酸には筋肉の維持増強、肝臓の機能を回復し肝臓を再生させる働き、肌の回復など様々な健康効果があります。色々な食材を摂取し、アミノ酸を効率良く摂って健康に

アミノ酸とは髪の毛・皮膚・筋肉といったタンパク質の素になっているものです。
私達は食事で摂取したタンパク質を胃や小腸で消化し、約20種類のアミノ酸に分解しています。
そのアミノ酸が再び体内でいろいろな形に結びつき合うことで身体の様々なものが作られます。
つまりアミノ酸がなければ、私達の身体は成り立たないということになります。
色々な食材を摂取することが大切です。
アミノ酸を効率良く摂って健康に過ごしましょう。

■必須アミノ酸・非必須アミノ酸
必須アミノ酸とは、体内で作れないため食事で摂る必要があるアミノ酸。
非必須アミノ酸とは、体内で作ることが出来るアミノ酸。

■BCAAについて
私達の筋肉はバリン、ロイシン、イソロイシンといったアミノ酸がたくさん含まれていて、これらのアミノ酸をBCAAと呼ばれています。
主に筋肉の材料になっているのがバリン、ロイシン、イソロイシンのアミノ酸です。
これらのアミノ酸は構造式が枝分かれしてつながっているという特徴を持っています。
そのため分岐鎖アミノ酸、Branched Chain Amino Acids と呼ばれ、その頭文字を取ってついた名前がBCAAです。

■高齢者とBCCA(アミノ酸)
高齢になってくると筋肉がどんどん痩せ細ってくるという現象が起きてきます。
今BCAAを必要としているのは実は高齢者になります。
高齢になると食が細くなるため、慢性的なタンパク質不足になりがちです。
その結果アミノ酸、特にBCAAが足りなくなり、筋肉を維持することができなくなってしまいます。
すると動くことがおっくうになり、さらに筋肉は痩せ細ってしまいます。
こうした負のスパイラルが高齢者の筋肉の低下を招いています。

■BCAA(アミノ酸)摂取による治療効果
BCAAによって解消するのは筋肉だけではありません。
肝臓の病気、中でも肝硬変という病気に、BCAAの摂取がなくてはならない治療法になってきています。
BCAAには弱った肝臓の機能を回復し肝臓を再生させる働きがあるため、肝硬変などの治療に役立っています。
BCAAはもともと身体にあるものなので摂り過ぎということもほとんどありません。
逆にBCAAが足りなくなると様々な問題が出てきます。

■BCCA(アミノ酸)を多く含む食品
BCCA(アミノ酸)は肉・魚・大豆などの食品に多く含まれています。
食が細くなってBCAAが摂れない高齢者の場合には、BCCA(アミノ酸)を多く含んだ物を栄養補助食品として摂る方法もあります。

■BCCA(アミノ酸)の肌への健康効果
筋肉・内臓の他に注目されているのが肌への健康効果です。
床ずれがアミノ酸によって治ったというケースがあるそうです。
皮膚もタンパク質なので、その材料はアミノ酸ということになります。
肌に関わるアミノ酸は、グリシン、プロリン、アルギニン、システインになります。
コラーゲンの主な成分はグリシンとプロリンになります。
アルギニンには保湿効果。
システインはメラニンの生成を抑制する働きがあるため美肌につながります。
グリシンはホタテや海老といった魚介類に多く含まれています。

■タンパク質を素早くアミノ酸に分解
私達は食品に含まれるタンパク質を一度体内で分解してアミノ酸を作ります。
それを再合成させることによって筋肉などを作っています。
身体は常にアミノ酸に分解し届けることが大切になります。

■タンパク質を早く分解するポイント
●脂の少ない部位を選び、調理法を工夫する

タンパク質を多く含む食材は肉・卵・魚・大豆製品など。
特に動物性タンパク質は私達の身体に近いため、アミノ酸のバランスが良いという特徴があります。
ただし脂が多いとタンパク質の分解を遅くしてしまいます。
脂肪が多い食事は食物繊維を一緒に摂ることが大切。
食物繊維には脂肪を吸収し排出してくれる働きがあります。
そのため一緒に摂ることで早くタンパク質の分解に取り組めるようになります。
1日当たり推奨されている食物繊維の摂取量は、成人男性で19g、女性で17gになります。
そのため一食当たり約6gぐらい必要になります。
食物繊維を多く含む食材は、ひじき、ごぼう、ブロッコリー、ホウレンソウ。

●消化酵素を含む食材を一緒に摂る
消化酵素とは、食べ物の消化を助ける働きを持つ物質のことです。
消化酵素にはタンパク質を分解するのを早める、脂肪を分解するのを早める、糖質を分解するのを早めるといった様々な特徴があります。
消化酵素を含む食材には大根、パイナップル、キウイフルーツなどがあります。
酢豚にパイナップル、焼き魚に大根など料理を組み合わせても効果的です。
ただし酵素は熱に弱いので加熱のし過ぎには注意しましょう。

●ご飯やパンを摂る
ご飯やパンに含まれる糖質は、タンパク質や脂肪を分解する際のエネルギー源となるのでしっかり摂ると効果的です。

●発酵食品を摂る
発酵食品は、発酵するときにタンパク質がアミノ酸に分解されるため吸収が早いそうです。