脱水と水分補給!口渇中枢、むくみ予防改善、身体の水分バランス!

脱水と水分補給!口渇中枢、むくみ予防改善、身体の水分バランス!水分補給は常温の水を1時間おきに、のどが渇く前に適量飲むことが大切。生活習慣の改善でむくみ解消。脚のむくみ予防改善には歩く事が一番

人間の身体のおよそ60%が水分。
例えば45kgの人なら水分は27Lになります。
その水分が1〜2%不足しても熱中症等の様々な危険性があります。
だからこそ水分補給が大切になってきます。
しかしむくんだり、お腹を下したり、摂り過ぎた水分はトラブルを招く場合もあります。

■口渇中枢(こうかつちゅうすう)
脳には口渇中枢(こうかつちゅうすう)という場所があります。
私達が「のどが渇いた」と感じるのは、この口渇中枢(こうかつちゅうすう)が命令しているためです。
また口渇中枢(こうかつちゅうすう)は、水分を摂取させ「潤った」と判断すれば飲むのを止めさせる働きもあります。
口渇中枢(こうかつちゅうすう)はノドにもあります。
一気飲みや冷たい物を摂ると、のどに強い刺激を与えます。
すると脱水が解消されていなくても「潤った」と勘違いしてしまう習性があります。

■脱水の身体への影響
人間は脱水状態になると血液の塩分濃度が高くなります。
もし水を摂らないままだと血液の塩分を薄めるために全身の細胞が自ら水分を差し出します。
すると肌や手足などの生死にあまり関わらない場所の細胞から犠牲になり、身体に様々な影響が出て来ます。
だからこそ常温の水をこまめに飲むことが大切になります。
脱水は細胞内液(35%)・間質液(50%)・血液(15%)の3つの体内バランスを崩してしまいます。

■塩分の摂り過ぎと身体への影響
塩辛い物を食べると血液の塩分濃度が上昇し、水分が足りていても脳の口渇中枢(こうかつちゅうすう)が働いて脱水と判断します。
その結果、余分な水分を摂ってしまい血液量も必要以上に増えるため血圧が上昇します。
こうなると血液を送り出す心臓や、ろ過する腎臓の負担が大きくなり、様々な疾患へとつながる可能性が高くなります。

■アルコール
アルコールはカフェインと同様の作用があり、尿をたくさん出して体内の水分を減らしてしまいます。
水分はまとめ飲みできず、一気に摂っても尿として排泄されてしまいます。
また冷たいと消化管の動きが早まりお腹をこわす場合もあります。

■むくみチェック法
すねの少し内側にある骨の上を、軽く痛みを感じるぐらいの強さで5秒程押します。
くぼみが深く、なかなか消えない場合は重度のむくみの可能性があります。

■むくみ
むくみの正体とは、皮下組織の細胞と細胞の間に大量の水が溜まってしまうことです。
正常な場合は余分な水分がないため押してもすぐに戻ります。
むくみが生じると、押すことによって水分が別な場所へと移動するため戻ってくるのに時間がかかります。
そのためくぼんだ跡がついてなかなか元に戻りません。
一番むくみが目立つのが脚。
これは重力の影響で細胞と細胞の間にある水分、間質液を回収するのが滞るためです。
誰にでも起こり得ることで、一晩寝たり、姿勢を変えるなど短時間で解消されるむくみは正常範囲です。
注意したいのは日常的に手や顔がむくんだり、片脚だけむくんだりする場合です。
静脈・心臓・腎臓などが問題を抱えている可能性があります。
気になる方はいちど専門医に相談してください。

■生活習慣の改善でむくみ解消
アルコールは利尿作用が強く、身体から水分を排出してしまいます。
しかし一方で毛細血管が拡張し血管の穴が広がるため、水分が血管外へと出やすくなり間質液が増えてしまいます。
さらに、つまみとして塩辛い物を食べて余分な水分を増やしむくみやすくなります。
同様に甘いものや味の濃い物ものどが渇きやすいので要注意です。
脚のむくみ予防改善には歩く事が一番です。
足先を動かすだけでも効果があります。