疲労解消!活性酸素の影響!疲労の正体は活性酸素。活性酸素に細胞が傷付けられ機能低下。疲労解消には睡眠が一番。こまめな休憩と深呼吸で疲労解消。鶏のむね肉の中にはイミダペプチドに抗疲労効果・回復効果
現代の私達の生活はインターネットの普及によって情報量・移動速度などが格段に進歩したため、それを処理する脳の疲労も増加していると考えられています。
■疲労の正体は活性酸素
人間の体内では、身体を動かせば筋肉に、脳を使えば脳に活性酸素が発生します。
すると細胞を傷付けてしまい、大量に発生すれば老化を早めたりと病気の原因となってしまいます。
疲労の犯人も、この活性酸素になります。
疲れてくると鈍くなる頭の回転や身体の反応は、すべて活性酸素に細胞が傷付けられ機能低下を起こしているからになります。
■疲労を感じる理由
細胞が傷付けられると、そこから膿のような老廃物が流れ出てきます。
これが血中やリンパを通っていって伝達役となり、脳の中枢で疲労感が発生します。
その際、老廃物の1つで細胞が傷付いた証拠となる物質「TGF-β」が発生します。
その量を計れば疲労を科学的に調べることができます。
■疲労感と感情
強制・失敗・叱責・飽き → 疲労感増
褒美・期待・達成感・楽しさ → 疲労感減
疲労感は感情1つでいとも簡単に変わる程あやふやなものです。
ところがこれが身体にとっては大問題です。
特に注意すべきは、疲れていても疲労を感じていない場合です。
仕事が趣味といった高いモチベーションは疲労感を消し「疲れているけど休んではいけない」という気質は疲労感を麻痺させ、真の疲労に気付かなくさせます。
またせっかくの休日も、疲労感のない人にとっては危険です。
自分ではリフレッシュだと思っていても、激しい運動でさらに疲労が蓄積することもあります。
突然死や過労死という危険性もあります。
■疲労と身体への影響
疲労が溜まると自律神経が乱れ、めまい・多汗・寒気・不眠・血圧急上昇などの症状があらわれてきます。
それを感じたら身体が悲鳴をあげている証拠です。
疲労が溜まり細胞が傷付いた状態が長く続くいていくと、常にその部分を補おうとするため、結果全身が疲れてしまいます。
そのことによって疲労が早まったり、生活習慣病のリスクが高まったりします。
疲労はあらゆる病気の根源にもなっています。
■疲労解消には睡眠が一番
疲労解消には睡眠が一番になります。
しかしたっぷり寝たのに疲れがとれない、寝過ぎてだるいということもあります。
原因には2つあります。
眠りが深いときに強制的に起こされると疲れを感じます。
日頃の疲労感が麻痺している場合は、眠ることで感覚が正常に戻り、本来の疲労感が表に出るため寝たのにかえって疲れを感じてしまいます。
これは隠していた疲労が表に出てきたためで、むしろ良い方向に向かっているという解釈が出来ます。
元々それだけ疲れがあったということになります。
■休憩はこまめにとって疲労解消
睡眠と並び大切なのが休憩の取り方です。
休憩の取り方一つで疲労回復効果が大幅に変わります。
人は同じ姿勢でいると脳へ疲労感を伝え、細胞の機能を低下させる老廃物が全身に蓄積してしまいます。
それがこまめに身体を動かすことで血流へ排出され疲労が解消されます。
長時間の連続作業は、細胞の傷を深くしてしまい回復しにくくなってしまいます。
こまめな休憩をすれば傷が浅いので回復しやすくなります。
■ため息で疲労解消
人は疲れてきたり、ストレスが加わると呼吸筋がかたくなります。
呼吸筋には吸う筋肉と吐く筋肉があり、脳と連絡を取り合いながら交互に動いています。
ところが疲労が溜まると脳からの指令に2つの筋肉がうまく対応できず、結果動きがかたくなり本来の働きが出来なくなってしまいます。
呼吸筋がかたくなると、私達は自然に浅い呼吸を大きくしようとした動きが起こります。
それが「ため息」ということになります。
ため息というのは生理的で自然に出てくる防御反応ですが、自分でも意識的に深い呼吸をすることが出来ます。
仕事中などのこまめな休憩と深呼吸が疲労を解消し疲れにくくしてくれます。
■疲労解消呼吸法
両手を胸の前で組み、鼻で息を吸いながら腕を前に伸ばし背中を丸くします。
次に手を後ろに組み替え、ゆっくり息を吐きながら、両手を腰から少し離し背中を伸ばします。
これを気付いたときに数回行います。
■疲労解消食材
鶏のむね肉の中にはイミダペプチドという物質が含まれていて、抗疲労効果・回復効果が期待できます。
鶏のむね肉を食べる量は、1日100g程度。
どの調理でも効果的に摂取できます。