活性酸素の除去対策!ウォーキング・睡眠・抗酸化物質で老化や病気を予防!老化や病気の原因は活性酸素による細胞数の減少にあります。活性酸素はガン、動脈硬化、シミの原因。生活習慣を見直し老化や病気を予防
■活性酸素が病気の原因
活性酸素は細胞を傷をつけたり、細胞の機能自体を低下させたり、場合によっては細胞の数をも減らしてしまい臓器に障害が発生してきます。
つまり活性酸素は細胞を破壊してしまうとされています。
その結果、炎症、ガン、花粉症、動脈硬化、メタボリック症候群等のありとあらゆる病気で何らかの関わりがあることが分かってきています。
細胞を破壊する活性酸素、これが全身で起こるとおびただしい数の細胞が破壊され、身体は機能低下を起こし、病気の原因となってしまいます。
■活性酸素が老化を早める
人の細胞の数は20代をピークに、年齢を重ねるにつれて減り続けていきます。
ちなみに年をとると肝臓の細胞数は6割程度に減少します。
そのため30代の頃に比べ80代では大きさが2/3程度になってしまいます。
つまり老化の原因は活性酸素による細胞数の減少にあります。
通常その減少のスピードはゆるやかですが、活性酸素が増えると細胞数が一気に低下して老化のスピードが早まり、身体のいたるところに悪影響を及ぼしてしまいます。
■活性酸素による細胞の酸化
私達は呼吸時に酸素を吸って、それを身体のエネルギーに変えていきます。
空気を吸うときに取り入れる酸素が、身体の中で化学的に変化したものが活性酸素です。
私達の身体を構成する細胞の中にあるのがミトコンドリアです。
身体のエネルギーを作り出す、この小さなミトコンドリアで活性酸素が生まれます。
呼吸で取り込んだ酸素は、細胞内のミトコンドリアでエネルギーを生み出しますが、実はこの活動エネルギーは電気です。
この電気エネルギーは、電子となり放出されます。
そのとき酸素と一つの電子が結びついたものが活性酸素になります。
実はこの「一つ電子」というのが問題となります。
電子というのはペア(2個)で安定した状態になりますが、一つでは不安定なため、よその電子を奪ったりしてしまいます。
活性酸素が健全な細胞の電子を取ってしまう状態を「酸化」といいます。
さらに電子を奪われた細胞も健全な細胞の電子を奪うことで次々と酸化し、最後には細胞が死滅してしまいます。
このために様々な病気が起こりやすくなってしまいます。
■活性酸素の働き
活性酸素には細胞の働きを調整したり、外部から進入したウイルスや異物を攻撃し、身体を守る働きがあります。
■ガンの原因に
活性酸素が細胞のDNAを攻撃し続けると、突然異変でガン細胞になってしまうことがあります。
■動脈硬化の原因に
活性酸素が悪玉コレステロールであるLDLを酸化させることによって血管の壁に沈着。
それが血栓となり動脈硬化となります。
■シミの原因に
皮膚が紫外線を浴びると活性酸素が発生し、タンパク質や脂質を酸化させ“シミ”を作ってしまいます。
■タバコが活性酸素を増やしてしまう
活性酸素が増える原因は、タバコの煙りに含まれる有害物質にあります。
タバコを吸うと肺の細胞に有害な物質が付着します。
それを除去しようと白血球が多くの活性酸素を作り出してしまいます。
■暴飲暴食が活性酸素を増やしてしまう
多くの食べ物を消化するためには、たくさんのエネルギーを必要とします。
そのためより多くの電子が放出され、活性酸素が多く発生します。
さらに大量の飲酒でも活性酸素が増えるので暴飲暴食は注意しましょう。
■ストレスが活性酸素を増やしてしまう
人はストレスを感じただけでも活性酸素が増加してしまいます。
■ウォーキングで活性酸素の除去予防
体内には活性酸素による細胞の酸化を防ぐ抗酸化能力があります。
ウォーキングなどの適度な運動には、活性酸素に対する抵抗力を高める効果があります。
■睡眠で活性酸素の除去予防
睡眠不足も活性酸素を増やす原因の一つになります。
活性酸素の予防のためにも良い睡眠を取り、適度な運動をして規則正しい生活を心掛けましょう。
■抗酸化物質で活性酸素の除去予防
活性酸素を減らす物としてビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、さらに植物に含まれるポリフェノールが活性酸素の予防には効果的です。