コラーゲンの健康効果!美肌・骨折への影響、善玉架橋・悪玉架橋!

コラーゲンの健康効果!美肌・骨折への影響、善玉架橋・悪玉架橋!ビタミンCはコラーゲンの量を増やすために必要。ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸はコラーゲンをサビさせないために必要。コラーゲンがサビないように常に必要な栄養を取り続けていくことが大切

■コラーゲンについて
コラーゲンの含有量が高いものを食べたからといって、その全てが肌に効果があることはありません。
コラーゲンの繊維は人の肌の中でネット状に張り巡らされ、表皮を支え弾力のあるクッションとなっています。
このコラーゲンが足りないと表皮を支えられなくなり陥没してしまいます。
つまりこれが肌などの“シワ”になります。
身体中にあるコラーゲンは、だいたい20代〜30代でピークを迎えます。
その後加齢と共に量は低下していきます。
近年食べたコラーゲンをそのまま体内のコラーゲンにする研究も進められているので、近い将来、肌に直接効く物も期待されています。

■コラーゲンとアミノ酸
コラーゲンは分解するとアミノ酸とペプチドになります。
コラーゲンはタンパク質の一種で体内に取り込むと消化酵素によって分解され、他のタンパク質と同じく全てアミノ酸になってしまいます。
つまり胃に入った時点で食べた物はコラーゲンではなくなっています。
そのため食べたコラーゲンが直接肌に補給されることはありません。
肌のコラーゲンは再び体内で作られたものです。
コラーゲンの原料となるアミノ酸は、ご飯・魚・肉・野菜などほぼ全ての食べ物に含まれるので、アミノ酸は普通の食事で十分補給できます。
しかし日本人の食生活はタンパク質を摂る量が減ってきているのでアミノ酸不足の状態になっています。
そのためフカヒレなどのコラーゲンを食ることがアミノ酸を補給することにつながり美肌効果を体感しているだけだそうです。

■コラーゲンとビタミンC
アミノ酸をコラーゲンにするのに必要なのが酵素です。
その酵素の働きを助けるのがビタミンCです。

■コラーゲンと骨・軟骨・血管・内臓・筋肉
コラーゲンは肌以外にも骨・軟骨・血管・内臓・筋肉などにもたくさんコラーゲンが含まれています。
身体のタンパク質の1/3がコラーゲンです。
そんな全身のコラーゲンの中で肌に使われているのが40%、骨・軟骨が10%〜20%、血管8%と様々な場所でコラーゲンは使われています。
骨や血管などのコラーゲンも、肌のコラーゲンと同様に食べて取り込んだアミノ酸によって作られます。
もちろん肌以外のコラーゲンも加齢によってより減少するため様々なトラブルが起こります。
骨というとカルシウムしかないというイメージがありますが、実は骨の体積の約半分はコラーゲンで占められています。
骨は重さではカルシウムが8割ですが、体積ではカルシウムとコラーゲンが約半分ずつになっています。
だからこそ骨への影響も大きくなります。

■コラーゲンの減少が骨折・骨粗しょう症の原因にも
コラーゲンが骨折・骨粗しょう症の原因として重要な働きをすることが判明しています。
カルシウムがしっかりあっても、あるいは骨密度検査で正常ですと言われても、骨折の危険性が高くなることが分かってきました。
骨を鉄筋に例えると、コラーゲンは鉄筋、カルシウムはコンクリートにあたります。
骨粗しょう症はこれまで骨密度やカルシウムの量ばかりが注目されてきましたが、コラーゲンが少なければ骨折につながることが分かってきました。
圧迫骨折の原因も骨のコラーゲンの強さにあるとされています。

■骨質、善玉架橋(ぜんだまかきょう)・悪玉架橋(あくだまかきょう)

骨のコラーゲンの善し悪しを“骨質”といいます。
この骨質はコラーゲン同士をつなぎとめている架橋(かきょう)に大きく左右されます。
コラーゲンを規則正しくつないでいるのが善玉架橋(ぜんだまかきょう)です。
善玉架橋(ぜんだまかきょう)とは骨質が良い状態で骨はしなやかで強い状態です。
しかし間違った場所をつなぐ悪玉架橋(あくだまかきょう)はサビた鉄筋のように骨をもろくしてしまいます。
このサビは老化が進むと増加していきます。
血糖値が高く、砂糖漬けになった身体、酸化、ストレス、活性酸素に浸されると骨はサビてきます。
だからこそ生活習慣が大切になってきます。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病は骨や血管などの悪玉架橋(あくだまかきょう)を増加させる傾向にあります。

■悪玉架橋(あくだまかきょう)を減らす食事
ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸には悪玉架橋(あくだまかきょう)を減らす効果が期待できます。
コラーゲンは常に新陳代謝により変わっているので古いコラーゲンは必ず新しいコラーゲンに生まれ変わります。
食生活の改善を長く続けていくことで効果が期待できます。
悪玉架橋(あくだまかきょう)が増加すると骨は黄色くなります。

ビタミンB6:にんにく、ゴマ、ピーナッツ、マグロの赤身、肉類
ビタミンB12:しじみ、はまぐり、レバー
葉酸:のり、パセリ、緑茶、枝豆

■運動で善玉架橋(ぜんだまかきょう)を増やす
善玉架橋(ぜんだまかきょう)を増やすには運動も大切です。
1日30分歩くことを続ければ骨を作る細胞に刺激が加わり、質の良い善玉架橋(ぜんだまかきょう)が期待できます。

ビタミンCはコラーゲンの量を増やすために必要な栄養分。
ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸はコラーゲンをサビさせないために必要なものになります。
これによりサビのないコラーゲンが維持できます。
骨質改善は高齢になってから始めても効果があります。
コラーゲンがサビないように常に必要な栄養を取り続けていくことが大切です。
身体の中のタンパク質の約1/3はコラーゲンです。
コラーゲンは身体の様々なところで年齢と共にサビていきます。
このサビの進行は身体全部で起こっています。
つまり骨がサビている人は皮膚もサビてるし、動脈にサビが溜まってコラーゲンが固くなって動脈硬化につながってしまうこともあります。