脳卒中!脳硬塞、脳出血、くも膜下出血、クリッピング手術!

脳卒中は高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣が大きく影響!脳硬塞、脳出血、くも膜下出血。クリッピング手術、脳動脈瘤コイル塞栓術。脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)は5mm未満のものは基本的には経過観察

脳卒中とは、脳血管が原因で突然起きる病気の総称です。
脳卒中には3つのタイプがあります。
脳の血管が詰まる脳硬塞。 脳の細い血管が破れる脳出血。
細い血管に出来たコブが破裂するくも膜下出血です。

■脳卒中の危険因子
・脳硬塞:高血圧、糖尿病、喫煙、脂質異常症(高脂血症)
・脳出血:高血圧、多量飲酒
・くも膜下出血:喫煙、家族歴

■脳硬塞(のうこうそく)

脳の血管が詰まって起きる脳硬塞は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣が大きく影響します。
血管が狭くなったり、血管が詰まって脳の組織が壊死する病気。
動脈硬化は脳硬塞の最大の原因になるので注意しましょう。
脳硬塞は発作から3時間以内に治療を開始出来れば回復できる可能性が高くなります。

■脳硬塞のサイン
・身体の片側に麻痺やしびれ
・ろれつが回らない
・めまいやふらつき
・物が見えにくく視野が欠ける

■脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)
脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)とは、脳の血管の壁に強い圧力がかかって血管壁が外側に膨れて作ったコブのことです。
この動脈瘤が脳とくも膜の間に太い血管で破裂するのがくも膜下出血です。
くも膜下出血は脳の表面に血液が広がるため激しい頭痛や嘔吐、意識障害などが起こります。
くも膜下出血の原因となる破裂する前のコブを未破裂脳動脈瘤といいます。
5mm未満のものは基本的には経過観察になります。

■クリッピング手術
クリッピング手術とは、チタン製のクリップで動脈瘤の根元を挟み、血液が脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)に流れ込まないようにします。
クリップで血液が止まれば脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)は破裂しません。

■脳動脈瘤コイル塞栓術
カテーテルという細い管を挿入して動脈瘤に丸くなるように形状記憶されたプラチナのコイルを詰めていきます。
手術はまず太ももの付け根の大動脈からカテーテルを挿入します。
X線で透視しながらカテーテルを脳まで進めます。
次に脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)までコイルが入ったカテーテルを進めていきます。
そして脳動脈瘤内に届いたらプラチナ製のコイルを放出し隙間なく詰めていきます。
大きさと長さの違うコイルで調節し脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)に詰め込みます。
コイルが詰まった脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)は血液が流れ込まないため破裂を防ぐことができます。

■くも膜下出血
脳の血管に脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)が出来それが急に破裂し、くも膜と脳の間に血液が急に広がります。
くも膜下出血は約半数が亡くなる、一番恐い病気です。