片頭痛(へんずつう)の対処法!休日も通常と同じ時間に起床・食事をする。血管を収縮させるカフェインを摂る。痛みを感じる場所の血管を押さえる。痛みのある場所を冷やす。月経関連片頭痛、頭鳴、予防食材!
■片頭痛(へんずつう)について
片頭痛(へんずつう)は脳の奥にある血管が何らかの原因で広がりまわりにはしっている三叉神経を圧迫し、その刺激が痛みを引き起こしています。
血管を拡張させている原因は200種類以上あると言われていますが、片頭痛はストレスから解放された時に脳の血管がゆるんで起こりやすくなっています。
そのため休日など解放された時に多く発症しています。
仕事などのストレスがかかると脳の血管の中にセロトニンと呼ばれる物質が分泌され血管を収縮させます。
逆にセロトニンが不足すると血管は拡張し片頭痛(へんずつう)が起こりやすくなってしまいます。
頭痛の最中は脳が敏感に反応するため、吐き気・音・匂いに敏感になるなどの不快な症状も出ます。
■頭鳴(ずめい)
片頭痛(へんずつう)を起こすと脳全体が興奮して「耳鳴り」や「めまい」を引き起こし、頭痛がひどくなることがあります。
単なる頭痛だからといってそのまま片頭痛(へんずつう)を放置しておくと脳の神経が常に過敏な状態になり、頭鳴(ずめい)と呼ばれる「耳鳴り」や「めまい」などの症状が起こることがあります。
■月経関連片頭痛(げっけいかんれんへんずつう)
月経関連片頭痛(げっけいかんれんへんずつう)は生理や排卵日前後にホルモンバランスの影響で起こります。
多くの女性が感じる片頭痛(へんずつう)、実は女性ホルモンと深い関係があります。
女性の場合、生理前や排卵期になると女性ホルモンの分泌が急激に減少します。
すると脳の血管が拡張して神経が刺激され、片頭痛(へんずつう)を引き起こしてしまうことが多いそうです。
月経関連片頭痛(げっけいかんれんへんずつう)は、妊娠するとホルモンの分泌が安定して痛みが無くなるそうです。
頭が痛いときにお風呂に入ったりシャワーを浴びたりすると余計に血管が拡張して痛みが強くなってしまいます。
■片頭痛の予兆・前兆・閃輝暗点(せんきあんてん)
片頭痛の予兆は、片頭痛が起こる2日〜数時間前に現れる体調の変化で、生あくび・空腹感・イライラ・肩や首すじのコリなどがあります。
そして片頭痛の前兆は、片頭痛が起こる直前に出る症状で、目がチカチカしたりするなどがあります。
これは脳の後頭葉という視覚中枢を司る脳の一部に機能異常により起こります。
これは閃輝暗点(せんきあんてん)という症状で、目の前に突然キラキラ光るものが現れどんどん大きくなっています。
この症状が5分〜30分程続き、やがて視野から消えると片頭痛が起こります。
■月経関連片頭痛の対処法
・コーヒー(カフェイン)を飲む。
少し頭が痛くなってきたと思ったら血管を収縮させるカフェインを摂る
・痛みを感じる場所の血管を押さえる
・痛みのある場所を冷やす
■頭痛ダイアリー
片頭痛は、どういう時に自分が悩まされるかということをキチンと自分で理解することが大切。
そのための方法として頭痛ダイアリーというものがあります。
頭痛ダイアリーとは、頭痛が起きた状況を記録し、頭痛の種類や原因を見つけ出すことが出来る日記。
毎日の出来事をメモ欄に記入し、起きた時の頭痛の痛さを3段階に分けて記録し、飲んだ薬や吐き気などの症状も書き込みます。
頭痛ダイアリーを付けて医師と相談することで、自分のずつうの原因がより明確に分かるようになります。
■片頭痛の対処法
●休日も通常と同じ時間に起床する
●休日も通常と同じ時間に食事する
●患部を冷やす
片頭痛の場合、痛い部分を直接冷やします
●痛みを感じる場所の血管を押さえる
他の強い痛みを与えるか、拡張した血管を押さえます
●体操
体操で首と頭を支える筋肉のコリをほぐします。
片頭痛の場合でも約8割の人が首筋や肩に痛みを感じています。
日頃から首や肩の筋肉をほぐすことで片頭痛が起こりにくくなります。
ただし痛みがあるときは逆効果になる危険性があるので注意しましょう。
●立って行う体操
足を肩幅ぐらいに広げて肩を大きく左右にまわします。
このとき顔を動かさないのがポイントです。
この運動を毎日5分間行います。
●座って行う体操
左手の手の平を上にして太ももの下に挟みます。
右手は左の耳に触れるあたりに置き、
息を吐きながら顔を右斜上にゆっくりひっぱるようにして首筋を40秒間伸ばします。
息を止めないでゆったり吐いたり吸ったりします。
同様に反対側も伸ばします。
肩のコリをほぐす運動は、縮めず伸ばすのみの方が良いそうです。
首まわしは頚椎を痛める可能性があるので要注意です。
●片頭痛予防食材「マグネシウム」と「ビタミンB2」
血管の拡張を抑えるのに効果があるとされる栄養素「マグネシウム」と「ビタミンB2」
・マグネシウムを多く含む食材
玄米 ワカメ ひじき 豆腐 ほうれんそうなど
・ビタミンB2を多く含む食材
緑黄色野菜 卵 青魚 豆腐 納豆 レバー うなぎ 牛乳など
●適度なカフェイン
コーヒー・紅茶に含まれるカフェインには血管収縮作用があります。
ただし飲み過ぎるとカフェインが切れてときに頭痛が起こるので要注意です。
片頭痛を引き起こすとされる食べ物でも個人差があり、必ず頭痛が起きるとは限らないそうです。