口腔乾燥症!ドライマウス予防、唾液量アップ、口腔体操!

口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)!ドライマウス予防!唾液量をアップさせる調理法・火を通し水分を抜く・食材を大きく切る・噛みごたえのある食材を使う・野菜は繊維が残るように切る。唾液量アップ口腔体操

■口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)ドライマウス
口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)ドライマウスとは唾液量が低下することで、口の中がカラカラに乾いてしまう病です。
現在日本での口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)ドライマウスの潜在患者数は約800万人。
予備軍も含めると日本人の4人に1人の約3000万人が口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)ドライマウスにかかっていると言われています。

■唾液(だえき)と唾液腺
唾液(だえき)は、口の中にある唾液腺と呼ばれる袋状の組織から分泌されています。
この唾液腺をコントロールしているのが自律神経です。
この自律神経の信号によって唾液の量が調節されています。
しかし緊張したりストレスを受けたりすることで自律神経が乱れると、唾液の分泌量が低下してしまいます。
つまり過度のストレスや疲労が蓄積するような生活習慣を送ることによって唾液量が低下。
それが慢性化することで口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)ドライマウスを引き起こしてしまいます。
健康な人は1日1�〜1.5�もの唾液を分泌しています。
しかし口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)ドライマウスの場合、1日の唾液量はその半分にも満たない0.5�以下に低下してしまいます。
唾液量は年齢に関係なく、年を取っても唾液量は変わらないそうです。

■唾液の働き
・傷付いた歯の修復
・食べ物の消化を助ける
・食べ物を飲み込みやすくする
・抗菌力

■唾液の抗菌力
唾液にはラクトフェリンなどの抗菌成分が多く含まれ、口から入るウイルスや歯周病菌などを撃退する働きがあります。
ところが唾液量が低下すると、その抗菌成分の全体量が減るだけでなく、唾液に含まれる抗菌成分の割合も減少してしまいます。
そうなると口の中は細菌がより繁殖しやすい状態になってしまいます。
また唾液量が低下し抗菌力などの働きが悪くなると同時に、唾液の中にムチンと呼ばれるネバネバした成分の割合が増加します。
すると唾液そのものがネバネバしたものに変質してしまいます。

■唾液量低下の原因
・ストレス
 ストレスなどが強いと喉・舌・顎などの動きが悪くなり、
 唾液を飲み込む力が弱くなり質の悪い唾液が口に溜まってしまいます。
・薬の副作用
 薬によってはタンなどを抑える働きにより唾液の分泌が抑えられることがあります。
・肥満
 脂肪などで肥満ぎみの人は、脂肪が唾液腺を圧迫し唾液が分泌されにくい事もあります。

■咀嚼回数と唾液量
唾液量をアップさせるには食事での噛む回数をアップさせることがポイントです。
食事時に噛む回数を増やせば、普段から唾液量がアップしてきます。
早食いなどの習慣があると慢性的に唾液量が低下してきます。
日本人の平均咀嚼回数は1食あたり約600回です。

■唾液量をアップさせる調理法
・火を通し水分を抜く
 水分が少ないとかたさが増し、咀嚼回数が上がります。
・食材を大きく切る
 大きく切れば噛む回数が自然と増えます。
・噛みごたえのある食材を使う
・野菜は繊維が残るように切る

■唾液量アップ口腔体操
口の周りには舌下腺(ぜっかせん)・顎下腺(がっかせん)・耳下腺(じっかせん)の3つの唾液腺があります。
唾液を分泌させるには、この唾液腺を刺激することが大切です。
健康な人は1日1回行えば唾液量低下を予防できます。
乾燥が気になる人は1日3回を目安に行いましょう。
食事の前に行うと効果的です。

●舌下腺(ぜっかせん)を刺激する口腔体操(ベロの下側にある唾液腺)
「パ」「タ」「カ」「ラ」を10回ずつ発音します。

●顎下腺(がっかせん)を刺激する口腔体操(あごの下側にある唾液腺)
口を閉じたまま、頬を大きく膨らませます。
頬をすぼめます。
口を大きく開けて2秒カウントします。
ゆっくり口を閉じます。

■耳下腺(じっかせん)を刺激する口腔体操(耳の下にある唾液腺)
3本の指で奥歯の上あたりを両手で抑えます。
円を描くように10回まわします。