炭酸泉で動脈硬化予防!炭酸泉による血管拡張と血流促進作用が血管の動脈硬化予防につながります。炭酸泉入浴で血管の拡張を繰り返し、血管のストレッチをすることで血管の硬さがしだいに柔らぎ、血管の弾力性が増す
■動脈硬化について
動脈硬化とは血管が硬くなってしまった状態。
血管は若い頃には新しいゴムホースのように柔らかくしなやかです。
しかし血管の壁は除々に柔軟性を失い硬くなっていきます。
その主な原因は加齢です。
そこに喫煙・脂っこい食事・運動不足などの生活習慣が長年積み重なると、血管の内側にコレステロールが溜まっていきどんどん血管の通り道が狭くなってしまいます。
この状態こそが動脈硬化です。
こうなると血管の弾力性は失われ、古く硬いゴムホースのようになってしまいます。
狭くなった血管に血のかたまりが詰まり心筋梗塞や脳硬塞など死に直結する病を発症してしまうこともあります。
■動脈硬化を予防してくれる炭酸泉温泉
大分県 長湯温泉(ながゆおんせん)
なかでも炭酸温泉のパワーを最も感じられるのが長湯温泉(ながゆおんせん)にあるラムネ温泉です。
■炭酸泉(たんさんせん)
炭酸泉とは地中に溜まった二酸化炭素(炭酸ガス)が地層の圧力により水に溶け込んできた温泉のことです。
炭酸泉に連浴すると血管の弾力性が改善し動脈硬化の予防につながります。
■炭酸泉による血管拡張と血流促進作用
そもそも人間は、呼吸によって取り込んだ酸素を血管を通して全身に送っています。
この酸素が使われたとき残りカスとして二酸化炭素が発生し、再び血管を通して排出されます。
二酸化炭素が多く含まれた炭酸泉に入ると、お湯に溶け込んだ二酸化炭素が皮膚の表面から体内に取り込まれ血管内に入り込みます。
その結果、血管内の二酸化炭素が増えてしまうため、早く排出できるよう血管を拡張させる物質が周りの細胞から分泌されます。
こうして血管が拡張し血流量も増えると考えられています。
炭酸の効果で血管が拡張すると、身体中に熱が運ばれやすくなり体温が上がります。
すると今度は身体がその熱を放出しようとして、よりいっそう血管が拡張します。
つまり血管拡張の相乗効果が得られます。
■血管拡張の繰り返しが動脈硬化予防につながる
炭酸泉入浴で血管の拡張を繰り返し、言わば血管のストレッチをすることで血管の硬さがしだいに柔らぎ、血管の弾力性が増すと考えられています。
■39℃の温度で10分以上の炭酸入浴が効果的
炭酸ガスの性質は入浴後10分くらい経つと、さら湯と比べて血流の増加する効果が大きくなる傾向があります。
皮膚から浸透した二酸化炭素の影響で血行が増え始めるまでに5分程度かかります。
つまり10分以上入浴して炭酸の効果を十分高めることがポイント。
温度が高いほど二酸化炭素は空気中に逃げやすくなるので、お湯の温度は39℃ほどがベスト。
43℃の熱めのお湯に比べ効果が長持ちし、10分以上は経っても体温が上がり過ぎず身体にも良いそうです。
通常血液は重力で身体の下の方に溜まっていきます。
しかし水に入ると身体の下の方により水圧がかかるため血液が押し上げられます。
その結果血流が良くなり、全身にバランス良く血液が行き渡るようになります。
■自宅で出来る動脈硬化予防する炭酸泉入浴法
まず浴槽に39℃ほどのお湯を溜め、炭酸入浴剤を入れます。
泡がでなくなるまで30秒程待ちます(かき混ぜると炭酸が飛んでしまうのでかき混ぜずに待ちます)
お風呂に入ったら深呼吸を3回行います。
腕もお湯に入れて筋肉も温めます。
7分間はなにもせずリラックスして入浴します。
7分経過後、まず少し姿勢を落とし右足を動かしやすい体勢になります。
足首に力を入れず、軽くタップを踏むように上下に10秒程動かします。
反対の足も同じく10秒程上下に動かします。
ヒザを曲げて上体を起こします。
左手で浴槽のふちをしっかり握り、右手を肩に置きます。
ゆっくり深呼吸しながら、ひじを後から前に5回ゆっくり大きく回します。
後ろ向きにも同じように5回まわします。
反対の肩も前と後ろ、5回ずつ同じように行います。
身体は腕を回しやすい位置にずらして行います。
1分程リラックスして身体を安静にします。
3日に1回のペースで2〜3ヶ月行えば、血管の弾力性が増す効果が期待できます。