足のしびれ!しびれは何らかの形で神経が圧迫を受けるとあらわれます。正座による足のしびれは酸素や栄養が回らなくなり神経のパニック状態を脳がビリビリした感覚として認識してしまい足のしびれが起こります
■足のしびれについて
しびれは何らかの形で神経が圧迫を受けるとあらわれます。
神経細胞は一つの核からタンパク質で出来た何本もの神経繊維が伸びています。
この1本1本の神経繊維が脳からつながり、全身に張り巡らされています。
その数は約1400億本とも言われています。
人間の神経繊維は周りを脂肪の膜が取り囲んでいます。
この神経繊維の構造は電線と同じような構造になっています。
この神経繊維の中には電気信号という形で電気が流れていて、それが神経の情報として伝わっていく1つの力になっています。
通常神経は血管の周りをそうように張り巡らされていて、血管から酸素や栄養を受け取っています。
その状態だと神経繊維は電気信号をスムーズに伝えることができますが、外部からの圧迫により血液の流れが悪くなると神経にうまく酸素や栄養が回らなくなってしまいます。
すると神経繊維の機能不全に落ち入ってしまい、でたらめな信号を送ってしまいます。
この神経のパニック状態を脳がビリビリした感覚として認識してしまい足のしびれが起こります。
■正座による足のしびれ
正座による足のしびれは、太ももの裏の大腿動脈(だいたいどうみゃく)とヒザ裏の膝窩動脈(しっかどうみゃく)が圧迫され、酸素が下半身の神経に行き届かなくなり神経の機能が低下して足のしびれが起こります。
身体が柔らかく、おしりを取り囲むように足をひきつけて座ると接地面が広くなって圧力がかからなくなり、足のしびれが起こりにくくなります。
触った感覚を伝える神経は太い神経で、暖かい・冷たいという神経はもっと細い神経になります。
そしてもっと細い神経が痛みを伝える神経になっています。
しびれは血流の圧迫だけでなく、神経が直接圧迫されたときも起こります。
最初に太い触覚の神経が、その後温度を司る神経が、そして細い痛覚の神経が障害を受けます。
一方、圧迫から解放されると逆の順番で復活していきます。
だから正座を解くとすぐに痛むように感じてしまいます。
■腰部脊柱管狭窄症による足のしびれ
脊柱管とは背骨の中にある神経の通り道のことです。
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)とは、その通り道が背骨の疲労骨折、椎間板の水分不足や骨の変形などで狭くなり、背骨を通っている神経が圧迫され足先などにしびれの症状があらわれる病です。
スポーツなど長年腰を酷使した50代以上の人に発症することが多く、60代では5人に1人の割合で発症すると言われています。
■糖尿病による神経障害による足のしびれ
糖尿病により血中の糖分濃度が高まると、神経にうまく酸素や栄養が行き届かなくなってしまいます。
すると神経細胞の機能が低下して足のしびれが起こることがあります。
■椎間板ヘルニアによる足のしびれ
椎間板に強い圧力が加わったために椎間板が破れることで神経を圧迫し、しびれが生じてしまうことが多い病気です。
腰椎の4番目と5番目の間の椎間板が飛び出すと親指が、5番目の下の部分だと小指というように問題のある腰椎に部分によってしびれる箇所が違ってきます。