胃もたれ食べ過ぎ予防!ぜんどう運動を活発にするには適度な運動はもいろんですが、日々の食生活が何よりも大切。飲み過ぎた後は水分を摂り薄めるのが大切。飲み過ぎて朝に胃もたれする時も水を飲むと効果的
■胃のぜんどう運動
健康な胃であれば食べ物が胃の中に入ってから2分程でぜんどう運動が始まります。
またぜんどう運動の収縮も強く1分間に3回行われます。
ぜんどう運動を活発にするには適度な運動はもいろんですが、日々の食生活が何よりも大切です。
■胃の反応が鈍くなる原因
胃に悪影響を及ぼす原因にはストレスやタバコなど様々ですが、日々の食生活もその大きな要因となっています。
特に脂っこい食べ物やアルコールの多量摂取は胃に負担をかけ、その働きを鈍らせると言われています。
ただ健康な胃であれば、適度な脂は胃の働きを活発にするとも言われています。
食事前のコップ一杯のビールは胃の働きに良いと言われていますが、わずかなつまみで一気に冷たいお酒を飲むと、胃壁は麻痺してぜんどう運動を緩慢にしてしまいます。
■胃のぜんどう運動を悪化させる要因
1:ストレス
2:食生活(脂もの、アルコールの過剰摂取)
3:喫煙
4:加齢(60歳以上)
■ダイエットによる胃への悪影響
ダイエットなどで食べないでいると胃は委縮してしまい、正常に働かなくなってしまうそうです。
■胃下垂(いかすい)
胃下垂(いかすい)とは、胃が通常の位置よりも下に下がっている状態のことです。
これだと腸の上に向かって食べ物を送り出す必要があるため、通常よりも強いぜんどう運動の力が必要になります。
その分胃の負担がかかり、ぜんどう運動が弱くなってしまいます。
胃下垂(いかすい)の人は食べ過ぎないで、一回に摂る食事を少量に分けて食べるのが効果的です。
■胃がもたれるときはやわらかいものが良い
胃がもたれるときは焼き魚よりも刺身の方が良いそうです。
魚などのタンパク質は、焼くとその組織が変化し、食品そのものが硬くなってしまいます。
刺身のようにやわらかい場合は胃液でスムーズに分解されるのですが、硬くなると分解されにくくなるので消化に時間がかかります。
結果、それだけ胃が働かなければならないために、より胃に負担がかかってしまいます。
■焼き魚には大根おろし
大根に含まれるジアスターゼには消化を助ける働きがあると言われています。
焼き魚と一緒に大根おろしも摂ると効果的です。
■最も消化の早い調理法「煮る」「蒸す」
最も消化の早い調理法は「煮たり」「蒸したり」して水分をたくさん入れると消化が良くなるそうです。
一番消化によくないのは「揚げたり」「炒めたり」することで、油をたうさん使うと消化に時間がかかってしまいます。
■お酒を飲む前に「牛乳」を飲むと胃に良い
空腹時にいきなりお酒をたくさん飲むと、アルコールが胃粘膜を直接刺激するため、粘膜の炎症を引き起こすおそれがあります。
そうならないために効果があると考えられているのが「牛乳」です。
牛乳に含まれるタンパク質は胃を守る粘膜を厚くしてくれるので、アルコールの刺激を防いでくれると考えられています。
ただし牛乳も飲み過ぎないよに注意し、コップ一杯程度がよいそうです。
■飲み過ぎた後は水分を摂り薄めるのが大切
アルコールを大量に飲むと胃粘膜を直接刺激するだけではなく、胃酸が増えてしまうことで胃粘膜を傷付け胃もたれの原因となってしまいます。
飲み過ぎた後は水分を摂り薄めるのが大切になります。
飲み過ぎて朝に胃もたれする時も水を飲むと効果的。
■飲み過ぎた後のカフェイン摂取に要注意
アルコールを摂った後にカフェインが含まれる飲み物を大量に摂取するのも要注意です。
カフェインは胃酸の分泌を促進する働きがあるため、飲み過ぎた後に大量に摂取すると胃もたれの原因となる可能性があります。
こういうときは、水や麦茶などカフェインが含まれていない物を飲み薄めることが効果的です。
■キャベツで胃もたれ改善
胃もたれは、胃のぜんどう運動の問題以外に胃粘膜の炎症も原因の一つです。
そんな炎症を修復する働きがあるとされているのがキャベツです。
キャベツに含まれているビタミンUという成分は、傷付いた胃粘膜を修復してさらに胃潰瘍の予防にも効果があるとされています。
■食事は楽しくとる
楽しい仲間と食事をすると、胃液も分泌され消化も良くなるそうです。