肺炎予防!歯と歯ぐきを歯磨きしノドを改善。高齢になるとセキの反射や細菌を殺す免疫力などが総合的に低下してしまいます。歯と歯ぐきの歯磨きによって細菌の飲み込みを減らすなど、予防の手立てをすることで十分防ぐことが可能
今、肺炎で亡くなる人の数は20年前に比べて2倍以上!!
なんと日本人の死因の第4位にもなっています。
いままでは肺炎を起こす細菌に対して抗生物質が非常に良く効いていました。
しかし最近この抗生物質に抵抗を持った菌が増えてきて治療が難しくなり、死亡する例が増えてきています。
■肺炎の治療薬である抗生物質について
1928年イギリスの学者アレクサンダ-・フレミングは青カビの一種から細菌を殺す物資ペニシリンを発見しました。
第ニ世界大戦中の日本では、お菓子を作る会社がペニシリンを作っていたそうです。
ペニシリンの原料となる青カビを加工する技術が生かされたました。
現在でもお菓子を作る会社では医薬品も製造しているところもあるそうです。
■肺炎について
肺炎の原因は細菌により肺の炎症が起こることです。
肺炎を起こす細菌は、直径が髪の毛の太さの1/100ほど。
肺は普段はまったく菌がいない状態が保たれています。
しかし何らかの原因で細菌が入り込み大量に増殖すると炎症が起きてしまいます。
まれに細菌が出した毒素で肺のカベが溶けて穴があいてしまうこともあります。
細菌は開いた穴から外に飛び出し増殖を始めます。
すると炎症が胸全体に広がり膿が溜まります。
激しい呼吸困難と高熱が起こり、ときには死に至ることもあります。
■肺炎の原因になる細菌
肺炎球菌(はいえんきゅうきん)、化膿連鎖球菌、黄色ブドウ球菌、
インフルエンザ菌、モラクセラ、大腸菌、
クレプシエラ菌、緑膿菌、ペプトストレプトコッカス、ペプトコッカス、
フゾバクテリウム、ボルテテラ・メラニノジェニカス、ストレプトコッカス・ミレリなど
※インフルエンザウィルスなど細菌以外の原因もあります
■免疫細胞と肺炎球菌
私達の身体を細菌から守ってくれるのが免疫細胞です。
免疫細胞は身体中をパトロールし、侵入した細菌を攻撃して退治してくれます。
ところが肺炎球菌には膜のようなものがあり、このため免疫細胞がうまく認識することが出来ず、退治することができないということがあります。
■肺炎を起こす人はノドに異常がある
私達のノドには気道というものがあり肺とつながっています。
気道の上にはフタがあり食物が気道に流れ込まないようになっています。
食物が口からノドに入る瞬間フタが閉まり食道に食物を流していきます。
肺炎を繰り返す人は食べ物をうまく飲み込めないという人が非常に多くいます。
肺炎を起こした人の7割以上にノドのフタの閉め遅れが見られます。
肺炎は細菌を持っているかどうかが問題ではなく、細菌が肺に入るかどうかが問題になります。
■ノドのフタの異常は脳に問題がある
脳硬塞などで脳が傷付いた人は、ノドのフタの閉じる時間が遅くなることが多いそうです。
■歯と歯ぐきを磨くとノドの異常が改善される
歯と歯ぐきを両方みがくと脳が活性化し、脳の血流が良くなります。
すると脳の活性がより広範囲に及び改善に有効に働きます。
■肺炎予防の方法 歯と歯ぐきを磨く
歯ブラシを当てる場所は、歯と歯ぐきの境目です
ポイントは“歯ブラシはやわらかめのものを使う”“絶対に力を入れないようにする”ことです
左右小刻みに動かします
目安は1回3〜5分
やりすぎに注意しましょう(歯ぎきを傷めます)
口の中の菌を殺すという点では、歯ぐきだけではなく舌・上あごなど口全体を磨くことも効果的です
歯ブラシ・歯磨き粉
■肺炎予防の鉄則
大原則:細菌を肺に入れない
1:インフルエンザ・カゼに注意する
細菌がのどに定着し炎症が強くなることもあります
2:歯と歯ぐきを適切にみがき
歯ぐきには、空気が少ないところを好み細菌が増える嫌気性菌という菌もあります。
そのため歯ぐきも磨いて菌を減らし、また脳を活性化し飲み込みが送れないようにノドを改善
3:肺炎球菌ワクチンの摂取
肺炎が起こること自体は完全に予防することはできないそうですが、
肺炎がひどくなることや、死亡することをあきらかに減らすことは可能。
死亡率が半分くらいにすることが可能だそうです。
現在一度打つと5年間効果が続くというデータが出ています。
※肺炎球菌ワクチンは自己負担で1回8000円程度。