喉の異変!声帯委縮による声門閉鎖不全!老化や極端な会話不足により声帯の筋肉が細り、力が出ない、息切れがする、誤えんを引き起こすなど様々な身体の不調が引き起こされます。睡眠時間をとり、喉の乾燥対策が大切です
■声帯委縮(せいたいいしゅく)について
声帯委縮(せいたいいしゅく)とは、喉の奥にある声帯が痩せ衰えてくる老化現象のことです。
そもそも私達の声は、肺から出た空気が声帯の隙間を通るさいに細かく振動することで発声します。
つまり声帯とは声を出すための筋肉になります。
私達はこの声帯という筋肉を自由自在にあやつり声を出しています。
ところが年をとるにつれ、他の筋肉と同様に声たいは少しずつ痩せ細っていきます。
すると2枚の声帯がしっかりと閉じなくなり、隙間から空気が漏れ出すことになってしまいます。
その結果声のかすれや声が出にくいといった異変が生じてしまいます。
■極端な会話不足が委縮を進行させる
声帯を委縮させるのは老化だけではなく、あまり使われないことで声帯の委縮が進むと考えられています。
通常、人は吸い込んだ空気を外に漏らさないようにせいたいを閉めることで筋力を最大限に発揮出来ます。
しかし声帯から空気が抜けると力が入らなくなってしまいます。
誰の身にも起きる可能性のある声帯委縮は放っておくと、高齢者死亡原因4位の肺炎を引き起こす誤えんの危険性が高まってしまいます。
だからこそ普段から声の変化に注意することが大切です。
■発声機能検査
まずリラックスした状態で大きく息を吸います
そして「あー」と普段話をするくらいの大きさで声を出し続けます
そして声を出し続けることが出来る時間を見ます
15秒以上発声出来るかどうかをみます
もし15秒以上声を出せなかったり、声がかすれたり、途中で途切れたり、大きく音程が外れたりなどした場合は声帯委縮が起きている可能性があります
もし声帯委縮など何らかの異常があれば多くの場合、声帯に隙間が開いています。
そのため「あー」と声を出したとき正常な人よりも大きな隙間が開いてしまいます。
すると肺から空気が大量に漏れ、その分短い時間が一度に発声出来なくなってしまいます。
■声帯を若く健康に保つ秘訣
●睡眠時間をしっかりとる
声帯も筋肉なので睡眠で休むことが大切です。
●朝起きた後しばらくは無理に声帯を無理に使わない
声帯は朝起きたとき乾燥しているので、声帯振動が起こりにくい状態にあります。
そのためいきなり振動し始めると負担がかかり炎症を起こす危険性もあります。
●乾燥に気をつける
声帯は1秒間に100回から1000回位振動します。
このため声帯が乾いていると、どうしても傷ついて炎症を引き起こしてしまう可能性があります。
さらには声が枯れてしまいます。
そういうことを抑える意味でも乾燥対策は重要になります。
■喉の乾燥対策
人にとって快適と感じる湿度は40%〜60%の間になります。
それ以下になると声帯が乾燥するだけではなく、粘膜の働きが衰えインフルエンザなどのウイルスに感染しやすくなってしまいます。
加湿器を付けて設定は弱にします。
さらに軽く絞った濡れタオルをベッドの枕元に置きます。
■喉が痛いときの生活の仕方
喉が痛いときはなるべく小声で話すようにすると良いです。
ささやき声は声帯に無理な力をかけてしまうので喉にはよくありません。
また喉が痛いときは湯船に浸からずに、さっとシャワーを浴びてすぐあがる方が良いそうです。
喉が痛いということは炎症が起きているので、湯船に浸かると炎症を悪化させる可能性があります。
喫煙は声帯を乾燥させ炎症を助長させる危険性があるので禁煙が大切です。