疲労回復!睡眠・昼寝・うたた寝で疲れが取れる!

疲労回復!睡眠・昼寝・うたた寝で疲れが取れる。HHV6・ヒューマン(ヒト)ヘルペスウイルス6型。疲労感はやる気などによりマスクされ忘れてしまいますが体に蓄積された疲労は取れません。睡眠、昼寝、うたた寝には疲労回復(FFを下げる)効果があります

■HHV6・ヒューマン(ヒト)ヘルペスウイルス6型
HHV6・ヒューマン(ヒト)ヘルペスウイルス6型とはウイルスのことで、1歳半くらいまでの間にほとんどすべての人が感染して体の中に持っています。
赤ちゃんの突発性発疹を起こすウイルスです。
HHV6は一度私達の体に入り込むと、脳や血液の中に潜伏してほとんど悪さをせずにのんびり暮らします。
ところが住みついている人間が疲れると増殖して唾液に集まってきます。
そして他の人間に乗り移る機会をうかがいだします。
そのため唾液の中のHHV6を調べると疲労の度合いが分かるそうです。

■疲労の原因物質“FF”
人は体を動かしたり頭を働かせたりすると老廃物が出来ます。
この老廃物が刺激となり細胞の中でタンパク質の“FF”という物質が合成され信号を出します。
この信号は脳に伝えられ脳は疲れを感じます。
このFFには増えると細胞の機能を低下させるという作用もあります。
つまりFFが大量に作られること、これこそが疲労の正体と考えられています。
このFFに敏感に感知するのがHHV6です。

■疲労と疲労感の違い
身体的な活動や精神的な活動が続くと、私達の体の中にFFが出来ます。
FFは脳に信号を送ります。 すると「疲れた」と感じるようになります。
同時に「疲れた」危険だから体を「休め」なければという信号を逆に体に送ります。
そして頭が重くなったり、体がだるくなったりという様々な自覚症状が出て来ます。
しかしここで自分が嬉しいと感じる出来事が起こると「疲れた」という感じがマスクされるという状態(「疲れた」という感じが覆われて忘れたような状態)になります。
でも「疲れ」自体が消えて無くなった分けではないので、その活動を続けていくうちに疲労の原因物質FFがどんどん溜まっていきます。
つかり「疲労感」だけマスクすることが出来てしまいます。
例えば栄養ドリンクやカフェインでやる気がでることもあれば、本人自身のやる気や御褒美や達成感でやる気が出て「疲労感」だけマスクされることがあります。
「疲労感」を忘れることは私達が日常の中でよく行いますが、「疲労感」を無くしても「疲労」はどんどん溜まっていき、気が付いたときには取り返しがつかない状態になっていることもあります。
下手をすると「疲労感」をマスクし続けて体に「疲労」を溜めてしまうことになり、過労死につながってしまうことがあるそうです。
過労死した人や過労で倒れた人のおよそ3割は疲労を訴えていなかったという報告もあるそうです。
「疲労」と「疲労感」をしっかり分けて考えないと本当の疲労はなくならないということになります。

■入浴で疲れが取れるのか?
入浴で温まると血行が良くなり筋肉などのFFは下がりますが、入浴するという行為は温刺激となり体全体の負荷につながってしまいます。
人間は常に自分の平温である36.5度くらいに保とうとするので体の中で葛藤しだします。
つまり体に負荷をかけて疲労してしまうということになります。
疲れているときに長時間入浴するとFFが上がってしまいます。
ただしその後良く眠れるということであれば、結果として疲労回復(FF減)につながると考えられます。

■体操で疲れが取れるのか?
体操などを行うと血流が良くなり筋肉の緩和には良くなります。
しかしやり過ぎるとかえってFFが上がってしまいます。

■週末のまとめ寝が疲れるのはなぜか?
人によって時間に差がありますが、睡眠によって疲労は改善されます。
しかし疲労がずっと続くと疲労感がマスクされたようになり、疲労感なき疲労が蓄積された状態になります。
寝ると疲労感がマスクされた状態は改善されますが、疲労感のマスクが取れると一気に疲労感を感じてしまいます。
次の夜眠りが遅くなってしまうと体内時計が狂ってしまうので良くありません。
まとめ寝するのであれば、朝起きる時間はそのままにして、夜寝る時間を早めにして寝る方が良いそうです。

■うたた寝でも疲労回復効果がある?
うたた寝は脳を一瞬でも休めることになるので体も休まります。
うたた寝で目を閉じることによって画像処理をしなくてすむようになり、脳を休めることになります。
うたた寝だけでも疲労を起こしにくくするので、結果として眠っているほどの効果はないにしろ、疲労回復の方向に向かいFFが下がる効果が期待できます。

■イミダゾ-ルペプチドでFFが下がる
イミダゾ-ルペプチドにはFFを下げる効果が期待できます。
渡り鳥の羽の付け根の胸肉にイミダゾ-ルペプチドは多くあり、鳥の胸肉は疲労回復に効果があると考えられています。
とり肉の場合は1日に50g。
イミダゾ-ルペプチドは熱にも安定しているので、加熱調理しても大丈夫だそうです。

■クエン酸に疲労回復効果はあるのか?
クエン酸には他の食品の栄養分を効率的にエネルギーに回す効果はありますが、FFを下げる効果があかどうかは研究中だそうです。

■疲労回復効果がある行為
睡眠、昼寝、うたた寝には疲労回復(FFを下げる)効果があります。