常在菌!マラセチア真菌!ニキビ菌!正しい洗顔・洗髪方法

常在菌!マラセチア真菌と脂漏性皮膚炎!ニキビ菌と吹き出物!正しい洗顔・洗髪方法!脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)の大きな原因はマラセチア真菌という常在菌の異常な増殖。吹き出物の根本原因は肌、特に毛穴の汚れです

■常在菌(じょうざいきん)
私達の皮膚には、顔ダニなどの微生物以外にも約1000種類もの菌が住みついています。
その数1cm2あたり数十万〜数千万匹もいるとされています。
これらは常在菌と呼ばれ一見悪者と思われますが、実は皮膚の表面を弱酸性に保ち、悪い細菌から肌を守ってくれています。
つまり常在菌は私達の皮膚には必要不可欠な存在となっています。

■脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)について
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは、脂の分泌の盛んな顔や頭などに炎症が起こる病です。
頭に炎症が起きた場合はフケの原因となります。
現在、日本人の脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)の推定患者数は約300万人と言われ、40歳以上の中高年、特に男性に多い病です。

■マラセチア真菌(まらせちあしんきん)について
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)の大きな原因は「マラセチア真菌(まらせちあしんきん)」という常在菌の異常な増殖です。
そもそもマラセチア真菌はカビの一種で誰の頭にも生息しています。
マラセチア真菌は、皮膚の奥にある皮脂腺から出る皮脂を食べ生息しています。
しかし皮脂が増えると、それとともにマラセチア真菌も増殖します。
すると皮膚に刺激を与えるようになり、大量のフケが出てしまうと考えられています。
通常フケは頭皮の新陳代謝によって誰でも出る物ですが、目に見える程ではありません。
もし目に見える程フケが大量に出ている場合は、マラセチア真菌が異常に増え病になっている可能性があります。

■マラセチア真菌増殖の危険因子
一般的にマラセチア真菌の増える原因としては、不規則な食生活・睡眠不足・ストレスなどがあげられます。
どんな行動が悪化させてしまうかというと、フケを無くそうと頭に爪を立ててゴシゴシ洗髪してしまうと頭皮を痛めてしまい悪化させてしまいます。
マラセチア真菌は、性別・年齢別で頭皮にいる数が大きく違ってきます。

■フケ防ぐ正しい洗髪方法
1:洗髪の回数を増やす
2:爪を立てず、指の腹で洗髪する
3:頭の前側とてっぺん部分を中心に洗髪する

洗髪が何よりも大切になります。
フケが出る人は毎日、又は1日数回洗髪した方が良いそうです。
洗髪してもフケが出るようなら皮膚科へ行きましょう。
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は炎症を抑える薬等で改善できるそうです。

■吹き出物の原因も常在菌
私達の顔の悩みの種である吹き出物。
これも多くはニキビ菌という常在菌の仕業と言われています。

■ニキビ菌
ニキビ菌はアクネ桿菌(あくねかんきん)と呼ばれる菌で、誰にでもある常在菌の一つです。
吹き出物はニキビ菌の増殖が原因。
そもそも毛穴からは皮脂と呼ばれる皮膚を守る脂が分泌されています。
しかし毛穴が角質や汚れで塞がると、皮脂は外に出られずに毛穴の中にどんどん溜まってしまいます。
それが白い吹き出物としてあらわれます。
ニキビ菌は皮脂を食べて生きています。
そのため毛穴に溜まった皮脂の中でニキビ菌が大増殖します。
結果、皮脂腺に炎症が生じ、赤い吹き出物が出て来てしまいます。
また吹き出物の原因はニキビ菌の他にも顔ダニなどがあります。
吹き出物をつぶすと、顔ダニが発見されることが多く、吹き出物の原因の一つとして考えられています。

■顔ダニが炎症を起こす
顔ダニは体長0.1〜0.4ミリほどで、顔・胸・背中などの毛穴で皮脂を食べて生きています。
顔ダニは、昼間は毛穴の奥にひそんでいますが、夜人間が眠りにつくと毛穴から這い出してきて、皮膚の表面を排泄物などで汚染させ、汚れを身体につけたまま毛穴の奥に戻ります。
その汚れが原因となって皮脂が炎症を起こすと言われています。
顔ダニは微生物ですが、私達の皮膚に常在している常在菌と考えられています。
いずれにしても吹き出物の根本原因は肌、特に毛穴の汚れです。
だからこそ洗顔が欠かせません。
しかし洗顔といっても洗い方は様々
間違った洗顔をしていると逆にニキビ菌を増やし顔ダニを暴れさせることにもなりかねません。

■正しい洗顔方法
1:石鹸等を泡立てる
2:撫でるように洗顔する
3:Tゾーンを中心に洗顔する

毛穴の汚れはせっけん等を使わないとなかなか取れません。
石鹸を泡立てて撫でるように洗うと、肌に傷が付きずらくなります。
毛穴を詰まらせないためにも洗い流すことが大切です。
Tゾーンは皮脂成分が多い所なので、ここを中心に丹念に洗いましょう。