更年期対策とエストロゲンの働き!微小血管狭心症!

更年期対策とエストロゲンの働き!微小血管狭心症(びしょうけっかんきょうしんしょう)更年期は閉経に伴ってエストロゲンが減少し、様々な影響が身体に出て来ます。更年期対策には30代から自分の健康管理をすることが大切

■皇帝内径(こうていだいけい)
中国最古の医学書とも言われている「皇帝内径(こうていだいけい)」という書物には、 女性の身体は7の倍数で変わっていくと言われています。
女性の身体は、
7歳で歯が永久歯に変わる。
14歳で生理が始まって子供を作る能力が備わる。
21歳で性ホルモンが充実。
28歳では女性の身体の最高潮に。
しかし35歳では顔がやつれ始める。
42歳で白髪が目立つようになる。
49歳になると生理が止まり子供を生むことができなくなる
と書かれています。

■更年期とエストロゲン
一般的な閉経年齢の平均は50.5歳。
初潮が早いと閉経が早いと言われていますが、それはあまり関係なく、不規則な生活やストレスなどが原因で個人差が出て来ると考えられています。
卵巣の機能が30代後半から落ちてきて、そこで女性ホルモンのエストロゲンが減少してきます。
それに伴って起こってくる様々な症状が更年期症状です。
エストロゲンとは、卵巣から分泌されている女らしさを司る女性ホルモンの一つです。
閉経は加齢に伴ってエストロゲンの分泌が減少することで、排卵の頻度も減っていき、やがて卵子のストックが無くなり卵巣の働きが停止してしまうことです。
閉経前後のエストロゲンの急激な変化に身体がついていけない時期が更年期と呼ばれる期間です。
卵巣で作られるエストロゲンが減少しているにも関わらず、脳からは「エストロゲンを出せ」と指令が出ます。
その矛盾によって自律神経のコントロールが乱れてしまいます。
すると体温調節がうまくできず、汗をかいたり、身体が火照るといった症状があらわれます。
また自律神経の乱れが原因で精神的に不安定になるということも特徴のひとつです。
更年期の症状は人それぞれですが、体を毎日を動かすということも大事だそうです。

■血圧とエストロゲン
血圧の変動もエストロゲンの減少によって起こる一つです。
自律神経のコントロールが乱れると血圧は大きく変動します。
またエストロゲンには血管を拡張する作用があるため、減少することで血圧が上がりやすくなるそうです。

■エストロゲンの影響で太りやすくなる
年を取りエストロゲンが無くなってくると代謝が衰えてきます。
また副腎から男性ホルモンのアンドロゲンという物質が出ていますが、その比率が高くなってくるために内臓脂肪が溜まりやすくなります。
女性の体はもともと皮下脂肪が付きやすい体質です。
閉経後の女性は身体が男性化してくるために内臓脂肪が付きやすくなってしまいます。

■エストロゲンの働き
1:妊娠できる体の準備

 皮下脂肪を蓄え、丸みをおびた体を作ります
2:皮膚のハリや弾力を保つ
3:髪の毛の成長を促す
4:女性の明るさ・前向きさ

 脳の神経伝達物質セロトニンはエストロゲンと連動して動くため、
 エストロゲンが出ている間は明るくなる傾向にあります
5:脳細胞の機能を維持
 エストロゲンが脳の海馬にある記憶を司る細胞が死んでいかにように保護してくれます
6:骨の健康を維持
7:心臓・血管系の病気にかかりにくくする

 エストロゲンそのものに動脈硬化を抑える働きがあります

血糖値・肥満度・コレステロールなどは40代で数値が上がってきます。
男性も上がってきますが、女性の方がもっと急激に上がっていきます。
骨折は骨粗しょう症になってからではなく、骨量が減少し始まる時期が危険だそうです。
女性はアルコールを代謝する機能が男性の2分1になるので注意が必要です。
喫煙はエストロゲンを分解してしまうのでよくあります。

■微小血管狭心症(びしょうけっかんきょうしんしょう)
微小血管狭心症(びしょうけっかんきょうしんしょう)とは、女性特有の狭心症と考えられています。
一般的な狭心症は心臓表面の太い血管が狭くなったり詰まったりすることで発症します。
しかし微小血管狭心症(びしょうけっかんきょうしんしょう)は、心臓の筋肉の中を走る細い血管が異常に収縮して血流が悪くなることで起こります。
その原因と深く関係しているのげエストロゲンの減少です。
細い血管が詰まる分けではなく、収縮することで走る心臓の痛みなので検査をしても見つかりにくいそうです。
微小血管狭心症(びしょうけっかんきょうしんしょう)には特徴があり、心筋に栄養と酸素を送る小さな血管がエストロゲンの減少によって収縮しやすくなります。
一般的な狭心症の薬であるニトログリセリンが効かない事が特徴です。
微小血管狭心症(びしょうけっかんきょうしんしょう)の多くは更年期が終わるのと同時に治るそうですが、最近の研究ではそういうような病歴がある人は後に心筋梗塞を発症する確率が高いとも言われています。
微小血管狭心症(びしょうけっかんきょうしんしょう)の治療は、収縮した血管を広げる作用のある薬を使用して治療します。

■更年期対策には30代から自分の健康管理をすることが大切
更年期からというのではなく、30代くらいから気を付けないといけないそうです。
40代以降の女性は様々な身体の変化があるという事実を知り、良い食事や運動を心掛け、ストレスを抱えないことが大切になります。
また40代以降の女性は、自分の身体に目を向けて健康管理に気を付けることも大切になります。
普段の自分の血圧を知ることで高血圧なのか一過性のものなのかが分かります。
まずは正しく自分を知ることが自分の身体と付き合う第一歩になります。