隠れ糖尿病!脂肪肝、インスリンと肝臓!

隠れ糖尿病!脂肪肝、インスリンと肝臓!初期の糖尿病なら、少し生活に気配りをすると簡単に糖尿病になる前の状態に戻れるそうです。低脂肪食と週1回の運動で糖尿病を予防しましょう。

現在2210万人もの人が糖尿病と疑われていて、この5年では590万人も増えているそうです。
糖尿病というと尿に糖ができる病気と思われがちですが、本来は血液の中に糖分が基準より多くなることをいいます。
糖は大切なエネルギーですが、増え過ぎた状態が続くと血管を傷つきやすくなり様々な合併症を引き起こしやすくなってしまいます。
進行すると目が見えなくなったり、足を切断することになったりもしてしまう恐い病気です。

■隠れ糖尿病について
隠れ糖尿病とは空腹時には血糖値が正常ですが、食後は基準値を越えて高血糖になってしまうことです。
空腹で行なうような健康診断ではなかなか見つけることができませんが、脳硬塞や心筋梗塞の危険性が普通の2倍〜3倍にもなってしまいます。
血糖値は緊張したり、ストレスを感じるても上昇します。
またとっさに動かなければいけない時などでも、エネルギー源の糖を血液中に増やし血糖値が上がります。
糖尿病を早く発見しようと思ったら、朝食をたくさん摂って血糖値を計ると隠れ糖尿病を見つけることが可能だそうです。
絶食の状態で血糖値を計っても低いままで、糖尿病を見つけることが難しいそうです。

■肝臓は糖の貯蔵庫
食事をすると血液中に糖が入ってきますが、このまま放っておくと高血糖で血管が傷付いてしまいます。
この時インスリンは糖を肝臓に蓄えろというスイッチを入れ、その働きにより血糖値は下がります。
体は常に糖を消費しているため足りなくなると今度はインスリンが姿を消します。
すると肝臓に蓄えられていた糖が血液中に放出され消費されます。

■脂肪肝とインスリン
食事を摂ると血液中に糖が流れ込みますが、インスリンの働きで血液中から糖を肝臓に取り込みます。
しかし糖を必要以上に取り込んでしまうと、インスリンはさらに糖を取り込めるようにと糖を脂肪に変えて肝臓にスペースを作ろうとします。
そして空いた所にまた糖を取り込んで血糖値を下げようとします。
ところが食べ過ぎの状態がさらに続くと、肝臓は脂肪でいっぱいになってしまい脂肪肝になってしまいます。
こうなると糖は溜めるところがなくなり脂肪細胞に蓄えるようになります。
太っていないのに糖尿病を発症してしまう人がいるのは、脂肪細胞まで行く前に肝臓に異変が起きているためです。
さらにインスリンが猛烈に働かないといけない状況が長く続くと、インスリンを出す膵臓にまで影響が及んでしまいます。
こうなると本格的な糖尿病になり、様々な合併症を引き起こすようになってしまいます。

■脂肪筋
糖を溜めるタンクは他にもあり、それが筋肉です。
からだ全体の小さな筋肉まで合計すると肝臓の4倍の量の糖を蓄えることができるそうです。
筋肉の脂肪は使うと簡単に減らす事ができます。
ウォーキングなどの有酸素運動などが効果的だそうです。
脂肪肝は食事の内容と量に気を付けると改善でき、脂肪筋は体を動かすことによって改善できるそうです。
脂肪肝も脂肪筋もあり、また糖尿病にもなっている人でも、低脂肪食とウォーキングなどの運動を10日間ほど続けただけでかなりの改善が期待できます。
糖尿病をそのまま放置しないで、低脂肪食と運動などを実行することが大切です。
日常生活で体を動かすことでも多くのエネルギーを使うことになります。
2〜3日・週単位で体をリセットすることも大切です。
初期の糖尿病なら、少し生活に気配りをすると簡単に糖尿病になる前の状態に戻れるそうです。
しかし長い間悪い状態で放ておくと治りにくくなってしまいます。

■糖尿病の予防法
週に1回、趣味で体を動かす。
卓球、テニス、野球、サッカー ハイキングなどでもOK。
自分が楽しいと思える活動なら何でも。
1週間にたった1回でも糖尿病になるリスクを半減する効果があるそうです。
糖尿病はストレスが大きく関与しているので、週に1回でも解放された空間で解放された時間で自分の好きなように運動をして汗をながすというのが心身両面の効果を得て糖尿病をはじめ様々な病気の予防効果が期待できます。
糖尿病の人が運動を始めるときには医師と相談して行いましょう。