冷房病!冷え性・頭痛・肩こり・腰痛・むくみ改善のツボ!

冷房病!冷え性・頭痛・肩こり・腰痛・むくみ改善のツボ!冷房病は自律神経のバランスが崩れることで体温調節の機能が低下し発症します。冷え性対策のポイント、食事を三食きちんと摂る・毎日5〜10分の定期的な運動・冷え性改善のツボ押し

■冷房病(れいぼうびょう)
冷房病(れいぼうびょう)とは、冷房の強い環境により体温を調整する自律神経の機能が乱れる病です。
そのため常に体が冷えるだけではなく、頭痛・肩こり・倦怠感・風邪を引きやすいなど全身症状があらわれます。

■夏の温度差と冷房病
私達の自律神経は夏になり暑さを感じると、体の中に熱を閉じ込めないように皮膚のすぐ下の血管を拡張し熱を逃がしやすくします。
逆に冬は外の寒さに熱を奪われないように血管を収縮させ、体の熱を保とうとします。
体は夏型、冬型と季節に応じて変化しています。
しかし体が夏型になっているにもかかわらず、寒いと感じるほどの冷房環境下に長時間いると、自律神経は体の熱を奪われないように血管を収縮させ、冬型の体に変えようとしてしまいます。
ところが一歩外に出て猛暑の環境下では、暑さを感じた自律神経は再び体を夏型に戻そうとします。
これを繰り返すうちに自律神経は、いまの季節が夏なのか冬なのか混乱し、体温調節の機能を乱すと考えられています。

■夏の冷え性のタイプ
夏の冷え性の特徴は、冷房の冷気が部屋の床に溜まり足元から冷やされることです。
夏の冷え性は大きく分けて2つあります。
足でも特に足先が冷えるタイプと、足だけではなく下腹が冷えるタイプがあります。
下腹が冷える人は、自分でその冷えに気付いていない場合があります。
もし下痢をしやすかったり、極端に寒がりだったりした場合は下腹が冷えている可能性があります。

■冷え性対策のポイント
・食事が熱のもととなるので三食きちんと摂る
・毎日5〜10分の定期的な運動をする
・冷え性改善のツボ押し

■ツボと冷え性
皮膚や筋肉などには、熱や痛みなど様々な刺激を感知する感覚受容器(かんかくじゅようき)というセンサーが無数にあります。
このうち特定の受容器がツボと言われる部分になります。
ここを刺激すると、刺激はまず神経を介して脊髄や脳に送られます。
すると脳はその信号を受け自律神経などを介し、弱っている場所の血流を良くしたり、筋肉を緩めたりすると考えられています。
血行が悪くなると痛みの原因になる物質が発生するため、ツボの刺激で強い痛みを感じます。

■足の冷えに効くツボ「築賓(ちくひん)」
築賓(ちくひん)は、ふくらはぎの内側の骨の近くにあるツボです。
ふくらはぎの筋肉全体をつかむようにして、ヒザとくるぶしの中間あたりの骨の下を親指で押してみます。
痛いところが築賓(ちくひん)のツボになります。
ここを親指の腹で、足の中心に向かって強めに押します。
5秒押したら離し、片足ずつ5セット行います。
ここを刺激すると下半身の血行を促して足の冷えを解消し、上半身まで温めると言われています。
さらに築賓(ちくひん)のツボは、ふくらはぎの血流も良くすることで足のむくみにも効果的です。

■足の冷えと腰痛に効くツボ「胞こう(ほうこう)」
胞こう(ほうこう)の場所は、おしりの側面にあるくぼみの少し内側の辺りです。
このツボは足と腰の血行をよくするため、足の冷えと同時に腰痛など腰の不調にも効果があります。

■下腹の冷えに効くツボ「三陰交(さんいんこう)」
三陰交(さんいんこう)の場所は、内側のくるぶしの5〜6cmほど上の辺りです。
くるぶしの端に3本指を当て、ツボは人差し指の下辺りにあります。
すねの内側から手をまわし、親指の腹ですねの骨をつかむように押します。
このとき足の中心に向かって押すのがポイントです。
ここを刺激すると骨盤内の臓器の血流が増えるため、下腹の冷えに最も有効です。
特に女性の月経不順や更年期障害など様々な婦人病に効果があるため、女性にとって効果的なツボでもあります。
ツボの指圧の目安は5秒間押して離すを5回行い、左右のツボを両方とも押します。

■冷えによる肩こりに効くツボ「肩井(けんせい)」
肩井(けんせい)の場所は、首の真ん中と肩の端のちょうど中間地点になります。
その場所を包むようにして親指で押します。
人の肩井(けんせい)のツボを押す場合は、親指で下に向かって押します。
このツボを押すと肩や頭の血行が良くなり、肩こりはもちろん倦怠感なども解消できます。

■頭痛や目の疲れに効くツボ「風池(ふうち)」
風池(ふうち)の場所は、後ろの首の付け根にあるくぼみの少し上になります。
そこを親指で、頭の中心に向かって押します。
額をテーブルにつけて押すと力が入りやすくなります。
このツボを押すと頭の血流が良くなることで頭痛を抑え、さらには疲れ目やドライアイなどにも効果が期待できます。

■顔のむくみに効くツボ「四白(しはく)」
四白(しはく)の場所は、頭蓋骨の目の穴のふちより少し下になります。
その場所を人差し指で頭の中心に向かって押します。
このツボは頬の血流を促し、顔のむくみを解消し口元がすっきりします。