胸やけ予防!胃食道逆流症・食道炎!

胸やけ予防!胃食道逆流症・食道炎・噴門。肥満は腹に脂肪が付くと胃を圧迫して噴門の機能を落とします。ストレスがあると胃液の分泌が増え逆流しやすくなります。食後30分は注意。寝る30分前に食べない。食べてすぐの運動は避ける

■胸やけについて
胸やけは食道やけとも言い、みぞおち辺りの食道で胃液の逆流により起こります。
食道と胃の間には噴門(ふんもん)と言われる筋肉の門があり、それがギュッと締まることによって胃の内容物が食道に逆流しないようになっています。
ここがぴったりと閉じていれば逆立ちしても逆流に心配はありません。
ここ10年間で胸やけの患者さんは増えていて、若い人にも広がっています。

■ゲップと胸やけ
ゲップとは噴門(ふんもん)から空気が出る現象です。
ゲップの瞬間、空気と一緒に胃の内容物が食道に飛び出し逆流が起こります。
ゲップのときには、こうした逆流がしばしば起こります。
つまり胸やけのカギは噴門(ふんもん)にあります。
飲み過ぎ・食べ過ぎ・お腹を圧迫する姿勢などによって噴門(ふんもん)は緩みやすくなります。
すると胃液に食道がさらされ胸やけが起こります。

■自律神経と胸やけ
通常、酸が食道の方にやってくると、食道にある自律神経が指令を出して食道の筋肉が働き、酸を胃に押し戻します。
しかし胃液が食道に来て、食道の筋肉が押し戻すということを繰り返していると、食道に胃液が残りやすくなってしまいます。
すると食道の自律神経がパニック状態に落ち入ってしまいます。
食道の自律神経は心臓・肺・のどの自律神経と連携して働いているため、その影響が心臓・肺・のどにあらわれます。
食道の自律神経が肺の自律神経に伝わると、胃液が肺に入らないように「せき」をするよう指令わ出します。
結果、ぜんそくの症状があらわれます。
食道の自律神経がのどの自律神経に伝わると、逆流した酸を食い止めるためのどを締め付けます。
そのため「のどの違和感」となってあらわれます。
食道の自律神経が心臓の自律神経に伝わると、動悸となってあらわれます。
よかれと思ってやっていることが、過度の反応となって様々な症状を引き起こします。

■胸やけが引き起こす症状
・心臓の異変
・睡眠障害
・ぜんそく
・ガン
・肺線維症
・のどの違和感
・中耳炎
・酸蝕歯
・咳嗽症候群(がいそうしょうこうぐん)
・食道炎

■こんな人は胸やけ注意
・肥満:腹に脂肪が付くと胃を圧迫して噴門の機能を落とします。
・ストレス:ストレスがあると胃液の分泌が増え逆流しやすくなります。
・骨粗しょう症:骨粗しょう症により腰が曲がるとお腹が圧迫されます。

■胸やけ予防のポイント
・食後30分に注意:胃液が増えているので逆流しやすくなっています。
・寝る30分前に食べない:睡眠中はだ液の分泌が減ってしまいます。
・薬の副作用に注意:だ液が減ってしまう副作用がある薬があります。
・食べてすぐの運動は避ける:逆流が起こりやすくなります。

■胸やけ予防
●だ液で胸やけ予防

だ液はアルカリ性のため胃酸を中和してくれます。
だ液の緩衝作用(だえきのかんしょうさよう)

●飲み物で胸やけ予防
飲み物は胃液を洗い流す効果があります。
とくに牛乳には中和する作用があります。

●ガムで胸やけ予防
ガムを噛むとだ液でるので胃酸を中和してくれる効果が期待できます。

胸やけ・げっぷ・胃酸のもどり 胃食道逆流症の苦しみこれでスッキリ!
胃酸が逆流し、食道粘膜を傷つける胃食道逆流症。 胸やけ・げっぷが主な症状ですが、せきが出たり、胸痛があるなど、思わぬ症状も現われます。 この現代の生活習慣病についての改善方法が本書のテーマ。専門医による生活習慣の改善指導、治療方法、あるいは自然療法など、胃食道逆流症について多面的にレポートします。


つらい「胸やけ」スッキリ
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