痛風予防!高尿酸血症・プリン体・内臓脂肪が原因!

痛風予防!高尿酸血症・プリン体・内臓脂肪が原因。、食べ過ぎ・飲み過ぎで高尿酸血症や痛風になっている人は約500〜600万人。食事と運動で内臓脂肪を減らし、アルコール飲酒量を減らし、水分を摂り尿をたくさん出し予防

■痛風(つうふう)について
痛風(つうふう)とは、血液中の尿酸という物質が増え過ぎてしまう高尿酸血症が原因で起きる病です。
尿酸は新陳代謝など人間の生命活動で必ず生まれる物質です。
尿酸が血液中に増え過ぎると、主に足の関節などで結晶を作り始めます。
そしてこ結晶が剥がれたときに白血球がこれを敵とみなし攻撃するため、炎症を伴う激痛を引き起こします。
現在、食べ過ぎ・飲み過ぎで高尿酸血症や痛風になっている人は約500〜600万人とも言われています。
かつては50代以降の男性に多い病でしたが近年では若年化が進み、女性ホルモンの影響で比較的痛風になりにくい女性にも増加傾向にあります。
高尿酸血症の人は痛風をいつ引き起こしてもおかしくない状態にあります。

■食べ過ぎと痛風
痛風は贅沢病と言われるように、その大きな原因は食べ過ぎにあります。
尿酸は肝臓がプリン体という物質を分解して生成されます。
プリン体は主に体内で作られていて、多くの食品にも含まれています。

■アルコールと尿酸
そのため食べ過ぎると尿酸が過剰に生産され、尿による排泄が難しくなり、除々に体内に蓄積されてしまいます。
アルコールはその種類を問わず、尿酸が腎臓から尿へと排出されるのを妨げる物質を生み出すため、結果として体内の尿酸をさらに増加させてしまいます。

■内臓脂肪と痛風
内臓脂肪は、悪玉アディポカインというホルモンを発生させます。
このホルモンには尿酸を作る肝臓の働きを活性化させる作用があるため、血液中の尿酸が増加すると考えられています。
内臓脂肪こそ痛風の大敵になります。

■尿酸を溜めやすい状態
●過剰生産タイプ

内臓脂肪などの影響で尿酸の生産量が多くなり過ぎ体内に溜まってしまうタイプです。

●排泄低下タイプ
アルコールの過剰摂取や内臓脂肪の影響などにより、尿酸が排泄されるのを妨げ、体内に溜まってしまうタイプです。

■プリン体について
プリン体は細胞の核に含まれている物質で、細胞数が多い食品や細胞分裂がさかんな部所に多く含まれています。
このプリン体が元で尿酸が作られ、過剰になると痛風の原因になってしまいます。
魚介類はプリン体を比較的多く含む食品で、適量なら健康によい魚も食べ過ぎれば逆効果になります。
プリン体は水溶性なので、水を使って加工したものには量が少ないそうです。
かまぼこや魚肉ソーセージは水溶性のプリン体が溶け出して少なくなります。
干した製品には、細胞が凝縮されるためプリン体が多くなります。
魚だけではなく肉にもプリン体は含まれているので、どちらも適量が大切です。
乳製品はプリン体が少なく、ヨーグルト・牛乳・チーズは比較的プリン体が少ないそうです。

■アルカリ性食品を摂る
野菜や海藻などのアルカリ性食品は、尿酸の排泄を促してくれます。
寝る前にレモンを少し絞った水を飲むと、尿酸が尿に溶け出しやすくなります。

■尿酸値を下げる方法
●食事と運動で内臓脂肪を減らす

内臓脂肪を燃やすためには有酸素運動が効果的です。
短期的に激しい無酸素運動を行うと逆に尿酸が上がってしまい、痛風発作を誘発することもあります。
尿酸値が高い人には無酸素運動はよくありません。

●アルコール飲酒量を減らす
アルコールを多量に飲むと尿酸の排泄機能が低下するため、尿がたくさん出ても尿酸はあまり排泄されていません。

●1日2Lほどの水分を摂り尿をたくさん出す
汗から排泄される尿酸は微量で、尿酸のほとんどは尿から排泄されるため、尿量を保つことが大切になります。
そのため運動やサウナなどで汗をかいた後は、十分に水分を補給して尿を出さないと尿酸は排泄されにくくなります。