前立腺ガン!男性ホルモンの影響、小線源療法、PSA検査。前立腺ガン予防のため50歳以上の方は年に一度検査を受けると良いそうです。確実な予防法はないので、PSA検査などによる早期発見が大切になります
前立腺ガンは早期発見しやすいガンだと言われています。
前立腺ガンには早い段階から自覚症状が多く出るそうです。
発見した時点で骨へ転移している割合は3割にも及んでいます。
前立腺ガンは50歳以上を超えると増えていくので、50歳以上の方は年に一度検査を受けると良いそうです。
確実な予防法はないので、PSA検査などによる早期発見が大切になります。
■前立腺ガンの自覚症状
・尿が出にくい
・尿がとぎれとぎれ
・残尿感
・夜中に何度もトイレに起きる
■前立腺の働き
前立腺(ぜんりつせん)は男性の膀胱直下、尿道を取り巻くような位置にある臓器です。
内部では、たくさんの前立腺細胞がドロドロの前立腺液を作っています。
これが精子と混ざって精液になります。
実は精子が女性の体の奥深くまで元気に辿り着けるのは栄養豊富で外の刺激から守ってくれるこの前立腺液のおかげです。
■精巣と男性ホルモン
精巣から男性ホルモンが分泌すると血液に乗って前立腺に到達し、前立腺の働きを活発にします。
しかし年をとるにつれて精巣の機能は衰えていきます。
特に50歳を過ぎた頃から衰えていき、精子を作る活動も低下していきます。
■前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)
前立腺は尿道を包み込むようにあるため、前立腺が肥大化すると尿道が圧迫されて尿の出が悪くなります。
そして膀胱に常に出し切らない尿が残ってしまいます。
さらに膀胱を刺激することで頻尿と残尿感が増加します。
年齢と共に前立腺肥大症にかかる人が増えていき、50代の5割もの人がかかっていると言われています。
ふだん前立腺は精巣から届く男性ホルモンを受け取って活動しています。
しかし年齢と共に男性ホルモンの分泌量が減っていくと、男性ホルモンを多く受け取ろうと男性ホルモンを受け取る細胞を増やします。
そのために前立腺は肥大化していきます。
■PSA検査で前立腺ガン予防を
早期で前立腺ガンが非常に小さい場合は、MRIで見つけるのは不可能です。
PSAとは前立腺の細胞で作られるタンパク質で、小さいガンでも出来て血液の中に入ってきて数値が上がってきます。
PSA検査とは前立腺の細胞から分泌されるPSA(前立腺特異抗原)の血中濃度を測る検査です。
PSAは特に前立腺のガン細胞から多く分泌されるため、PSA値を測定することで自覚症状のない前立腺ガンの早期発見が可能。
PSA検査は簡単な血液検査です。
もしもの場合に備え50歳を過ぎたら定期的に検査を受けることが大切です。
普通の血液検査では前立腺ガン分かりません。
今の段階ではオプションとしてPSA検査を受けることが可能です。
■最新治療法 小線源療法(しょうせんげんりょうほう)
前立腺ガンは小さなかたまりとなって前立腺の中に点在しています。
放射線を出す金属をガンのある場所にピンポイントで埋め込み、金属から放射線が出てまわりのガン細胞に対して治療してくれます。
小線源療法(しょうせんげんりょうほう)は他の組織への影響力が少なく、早期ガンの患者にとっては負担の少ない治療法です。
■前立腺ガン治療方法
・手術療法
・放射線療法
放射線療法には外から放射線をあてる方法と、
小さな線源を埋め込み内部から治療する方法があります。
・ホルモン療法
前立腺ガンは男性ホルモンの影響を受けます。
男性ホルモンが出ると増えていくので、
男性ホルモンの分泌を止めてガンが大きくなるのを防ぐ注射や飲み薬を服用して治療します。
・抗ガン剤療法