禁煙成功方法!ニコチン依存症改善!タバコを止める方法!

禁煙成功方法!ニコチン依存症改善!タバコを止める方法!COPD、禁煙してから2週間我慢することがまず大切。禁煙成功のための動機付け、ニコチンパッチを使う、タバコを吸いたくなる環境を変える、周りの人が禁煙をとにかく励まし誉める、代償行動法

健康に悪いと思っていても止められないタバコ。
喫煙の害に関してWHO世界保健機構のデータでは、2015年には10人に1人がタバコにより死亡すると発表されています。
タバコが主な原因と考えられる病(肺ガン・心筋梗塞・脳硬塞等)で死亡する割合が10人に1人という数になるまで膨れ上がると言われています。

■COPD(慢性閉塞性肺疾患・まんせいへいそくせいはいしっかん)について
COPD(慢性閉塞性肺疾患・まんせいへいそくせいはいしっかん)とは、主に喫煙が原因で気管支や肺の組織が壊れ、肺が膨らんだまま動かなくなってしまう病です。
現在国内では年間40万人もの人がCOPDを発症していますが、実は潜在患者数はその10倍以上の約530万人と考えられ年々増加の一途を辿っています。
しかも患者の95%が喫煙者で4人に1人はCOPDになると考えられています。
喫煙を続けていけば肺は確実に壊れていくそうです。

■タバコが引き起こす脳の異変
そもそも私達の脳はド-パミンやノルアドレナリンなどといった神経伝達物質を日常的に放出しています。
これらの物質には幸せを感じたり緊張を取り除くといった働きがあり、これにより私達は普段平静を保つことが出来ています。
ところがいったん喫煙をすると、タバコの中の成分の一つニコチンが毛細血管の中に侵入し脳にまで到達します。
するとそのニコチンが脳にかわってド-パミンなどの神経伝達物質を放出する命令を出してしまいます。
脳はこれを繰り返すことで次第に喫煙をしないと神経伝達物質を出さなくなってしまいます。
つまり脳自体がニコチンを求め続けてしまう状態になってしまいます。
こうなるといったん禁煙をしようとしても、ド-パミンなどの神経伝達物質が分泌されない脳は不安を感じ、その機能が低下してしまいます。
そしてストレスに支配され、喫煙しないとイライラ状態になってしまいます。
この状態はニコチン依存症というれっきとした病気です。

■ニコチン依存症
ニコチン依存症とは、喫煙を止めようとしてもド-パミンなどの神経伝達物質が不足している脳の指令により、ついついタバコを吸ってしまい禁煙出来ない状態です。
つまり脳がニコチンに大きく依存してしまっている状態です。

■ニコチン依存症チェック
5つ以上当てはまればニコチン依存症チェックの可能性があります。
1:自分が吸うつもりよりも、より多く吸ったことがある
2:禁煙や節煙に失敗したことがある
3:禁煙したときタバコがとても欲しくなった
4:禁煙したときイライラ・憂鬱・眠気等の症状が出た
5:4の症状を消すため吸い始めたことがある
6:重い病気にかかったときにも吸った
7:タバコで健康を害していると分かっていても吸ってしまう
8:タバコで精神問題が起きても吸う
9:タバコに依存していると感じる
10:喫煙出来ない仕事等を避けることが何度もあった

■2週間で脳の異変は元に戻る
実は2週間ほどニコチンを断てば、脳は喫煙する前の状態と同じ量の神経伝達物質を分泌するようになると言われています。
だからこそ禁煙してから2週間我慢することがまず大切になります。

■マッチ吹き肺機能テスト
口を大きく開けた状態で息を吹き、マッチの火を消せるかで肺の状態を調べます。
マッチ吹きの測定距離
20代 男32.2cm  女27.4cm
30代 男31.5cm  女26.5cm
40代 男30.5cm  女25.5cm
50代 男29.4cm  女24.5cm
60代 男28.4cm  女22.8cm

自分の年代の距離で火が消せれば年齢相応の肺機能があると考えられます。
もし火が消せなかったら肺の機能が衰えていると考えらえます。

■タバコの血管への悪影響
肺以外に最も喫煙の影響を受け易いのが血管です。
喫煙をすると血管の中に入り込んだ有害物質が血管の壁を傷つけてしまいます。
その状態が続くと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳硬塞などの死を招く病の原因ともなってしまいます。
喫煙年数が長いほど血管の状態は悪化すると考えられています。
禁煙すれば血管年齢が下がることも可能だそうです。

■禁煙外来(きんえんがいらい)
禁煙外来は全国に7500箇所以上あり、ニコチン依存症を治療して禁煙するための専門外来です。
治療が保険適用になった2006年から、わずか2年ほどの間に10万人ほどの人を禁煙成功に導いた結果があるそうです。

●禁煙外来診察の流れ
1:問診表の記入
2:医師による問診
3:タバコの害等の説明
4:呼気に含まれる一酸化炭素の濃度チェック
5:禁煙を続けるアドバイス

■禁煙成功のための動機付け
禁煙を成功させるために特に大切なのが動機付けです。
・タバコを止めたいという気持ちを強く意識する
・喫煙の害をしっかり理解し「止めたい」気持ちをさらに強く持つ
・喫煙で自分の身体に害が及んでいることを体感する

■禁煙成功のためニコチンパッチを使う
ニコチンパッチとは、パッチと呼ばれるシールを一日中貼ることで少量のニコチンを皮膚から吸収させ、ニコチン切れのイライラを抑えるというものです。
2ヶ月かけて除々にパッチの大きさを小さくすることで、苦しまずにニコチン依存症から脱することが可能となります。

■禁煙成功のためタバコを吸いたくなる環境を変える
・タバコ、ライター、灰皿を処分する
・吸いたくなる場所は避ける
・喫煙者に近付かない
・自分が禁煙したことを人に言う

■禁煙のメリット 料理本来の味が分かるようになる
禁煙することで舌の表面にある味來(みらい)という味を感じる細胞の炎症が治まり、その機能が回復 料理本来の味が変わるようになります。

■禁煙成功のため周りの人が禁煙をとにかく励まし誉める
禁煙を続ける喜びを教えることでさらに動機を強く持ってもらいます。

■禁煙成功のための代償行動法(だいしょうこうどうほう)
代償行動法(だいしょうこうどうほう)とは、タバコを吸う代わりになる行動をとることで、その欲求を抑えることが可能となります。
・深呼吸をする
・歯磨きをする
・水やお茶を飲む
・何か口に入れる
・散歩や体操など軽い運動をする

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