頭痛予防対策!緊張型・薬物乱用・片頭痛について!

頭痛予防対策!緊張型ずつう・薬物乱用ずつう・片ずつうについて。ずつうの原因はストレスや姿勢の悪さなど様々ですが、自分のずつうがなにからきているのかを正しく知り、それにあった対処をしていくこが大切です

■頭痛による経済的損失
日本の頭痛人口は3000万人と言われ、その社会的影響は大きいとされています。
頭痛による生産性の低下でもたらされる1年間の経済的損失は500億円と言われており、明石海峡大橋を作る費用に匹敵するとされています。

■頭痛薬が原因で頭痛が悪化
いま日本で頭痛薬が原因で頭痛が悪化している人は300万人いるとされています。
頭痛薬を大きく分けると消炎鎮痛薬(しょうえんちんつうやく)、エルゴタミン製剤、トリプタン製剤の3に分けられます。

■昔から柳が頭痛薬の原料となっていた
現在市販されている頭痛薬には痛みをおさえる成分として様々な薬剤が使われています。
そのうちの一つアスピリンは古くから使われており、古代ギリシャではアスピリンの原料となる柳の皮や葉を痛み止めに使っていたそうです。
柳に含まれるサリシンは今でもアスピリンの原料となっています。

■一般的な緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)と片頭痛(へんずつう)
頭痛には主に緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)と反片頭痛(へんずつう)という2つのタイプがあります。

●緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)は基本的には頭全体がギュッと締めつけられるように痛むのが特徴とされています。
首や肩の筋肉のコリが原因ですが市販の消炎鎮痛薬を飲むことで筋肉の炎症がおさまり痛みをおさえることができます。

●片頭痛(へんずつう)は基本的にはこめかみの辺りが痛むのが特徴とされています。
片頭痛(へんずつう)は頭の血管が拡がることで起こります。
血管が拡がると、それを取り巻く三叉神経(さんさしんけい)から痛み物質が出され血管に炎症を起こします。
市販されている鎮痛薬ではその炎症をおさえ痛みが脳へ伝わるのを防ぎます。
一方、病院で処方されるタイプの薬は、痛みの原因である血管の拡張や痛み物質の増加を防いでくれます。

■薬物乱用頭痛(やくぶつらんようずつう)
本来、私達の身体は薬を飲まなくても頭痛を治すメカニズムがあり、脳が痛みを調節する機能を持っています。
つまり頭痛が起きたとき薬を飲むと、薬と脳の両方の働きで素早く痛みをおさえていることになります。
しかし薬を飲み続けていると脳のメカニズムがしだいに働かなくなってしまい、薬に頼らざるおえなくなります。
こうして薬に頼るようになっていくと身体にも変化が起こり、ほんのちょっとした痛みでもすごく痛く感じてしまい痛みに敏感になってしまいます。
すると痛いと感じる頻度も増えてしまい薬も効かないようになっていき、しまいには薬の量が増えても痛みがひかないようになります。
こうなってくると緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)と片頭痛(へんずつう)のどちらが原因だったかわからなくなり、薬物乱用頭痛(やくぶつらんようずつう)の状態になってしまいます。
月に10日以上飲む人は薬物乱用頭痛(やくぶつらんようずつう)の可能性があります。
薬物乱用頭痛(やくぶつらんようずつう)になったら薬を止めるしかありません。
そしてもともとどちらの原因だったかを調べる必要があります。

■間違った判断で頭痛を悪化させている
頭痛持ちの50%近くの人が自分の頭痛を正しく診断出来ておらず、間違った治療法で悪化させてしまっています。
片頭痛(へんずつう)で痛む場所が頭の片方だけで起きている人は6割で残り4割の人は両方で起きています。
ズキンズキンという痛みを感じない片頭痛(へんずつう)の人は5割近くも存在しています。
そもそも緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)というのは、まず肩や首の筋肉が凝ってそれが痛みにつながっています。
ところが片頭痛(へんずつう)の場合、脳の血管拡張が原因で痛みが起こっています。
この片頭痛(へんずつう)の痛みは神経を通って肩や首にも伝わっています。
つまりこれを肩コリだと勘違いして緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)と思い込んでしまっている人もかなりいます。

■間違った判断で薬物乱用頭痛(やくぶつらんようずつう)になる危険
緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)は肩や首のコリが原因のため薬を飲まなくても治るタイプの頭痛です。
これを片頭痛だと思い込んで薬に頼っていると薬物乱用頭痛(やくぶつらんようずつう)になる危険があります。
片頭痛(へんずつう)の人が緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)と間違っていると、片頭痛(へんずつう)の特効薬であるトリプタン製剤で治るのに、市販の薬で我慢して飲んでいるうちに量が増えて薬物乱用頭痛(やくぶつらんようずつう)になる危険があります。

■片頭痛(へんずつう)の見分け方
●日常生活に支障があるほどの頭痛

片頭痛(へんずつう)だと動くと状況ひどくなったり、吐き気もしたり、寝込んでしまったりします
緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)だと動くとまぎれることがあります。

●発作は多くて週に1〜2回
片頭痛(へんずつう)だと、ときどきつらい思いはするがそれ以外は大丈夫でなことが多い
緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)だと毎日起きることが多いです。

■頭痛を起こさない方法
●緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)

・原因:肩や首のコリ(悪い姿勢、ストレス)
・対策
 運動:首を回してはいけない
    首を動かすと悪化することがああります。
    他の筋肉を動かしてコリを解消することがポイントです。
 入浴  予防薬:筋肉のコリやストレスがひどいときに使用
 マッサージ

●片頭痛(へんずつう)
・原因:肩コリ、ストレス、月経、寝過ぎ、ダイエット(血糖値が下がるとになりやすい)
・対策
 ストレスをためない規則正しい生活
 食事(マグネシウム:豆腐、にがり、ひじき)
   (ビタミンB2:レバー、うなぎ、アーモンド)
 予防薬

●日記で頭痛予防
頭痛が起きた日時やその時の状況を自分で記録していきます。
自分の頭痛を知る上で日記をつけることは効果的で、どんな時に起こっているのかを統計的に調べていき、そこから自分なりの対策・予防策を考えていきます。