正しい体温の測り方!体温計の使い方。人の平熱は37℃前後。平常時の体温より0.5〜0.7℃くらい上昇したとき発熱と判断。正しい体温の測り方は、体温計の先はワキの下の中心部に当て、挟む角度は30度に、ワキの下をしっかり密閉して測定しましょう
■体温について
病気を察知する身近な手掛かりとして誰もがまず体温をチェックするもの。
一般的には37℃以下を平熱とし、37℃以上を発熱と考えられていますが、しかし医師の見解では37℃前後を平熱の範囲内とし、37.5℃以上を発熱としています。
実は体温は1日の中でも変動していて、朝方は低く、夕方にかけて高くなっていきます。
人の発熱が37℃以上と考えられてしまっているのは、水銀体温計の37℃の文字が赤いことが原因とされています。
水銀体温計の37℃の文字が赤いのは、体温をワキの下で測ってその平均値を赤くしてあるのですが、赤く平均値を示した為に発熱の基準と勘違いされたようです。
■人の平熱は37℃前後
人の平熱は37℃とされていますが、個人差があるのでバラつきもあります。
平常時の体温より0.5〜0.7℃くらい上昇したとき発熱と判断。
小学生くらいの頃は代謝が活発なため、多少熱が高めでも症状がなければ問題ないそうです。
■温度と酵素の関係
人間の身体の中では酵素によっていろいろな反応が引き起こされています。
その人間の酵素が最も働きやすい温度が37℃とされています。
人間の酵素には様々な種類と役割があります。
たとえばその一つ「カタラーゼ」は老化の原因となる活性酸素を分解し、酸素と水に変えて身体を守っています。
また唾液に多く含まれる「アミラーゼ」は消化活動を助けてくれる酵素です。
すい臓で作られる「リパーゼ」は食べ物の中性脂肪を分解してくれる働きがあります。
酵素は人間が生命維持をするうえで欠かすことができない物質です。
そしてこれら人間の持つ酵素が最も活動する温度が、体温と同じ37℃になります。
■体温低下の危険
体温が下がると酵素が働きにくくなり身体の機能も低下していきます。
そのため細菌やウイルスから身を守る免疫力も低下してしまいます。
体温が1℃下がると代謝は約10%下がってしまうと言われています。
■測定ミスによる低体温
低体温が体温計の使い方により表れていることがあります。
そのためにも正しい体温計の使い方を行うようにしましょう。
■正しい体温の測り方
●体温計の先はワキの下の中心部に当て、挟む角度は30度に
まず大切なのは体温計を挟む角度です。
体温計は身体に対して30度の角度でワキのくぼみに当てましょう。
そうすることで温度が高いワキの中心部に体温計の先がきちんと当たるようになります。
体温を測るときは、体温計の先はワキの下の中心部に当てる必要があります。
ワキの下の温度はワキの中心部の温度が高く、その周辺は低くなっています。
これはワキの中心部の近くを太い動脈が通っているためで、身体が持つ本来の体温を反映しているためです。
実は身体に対して体温計を直角に挟むと、体温計の先はワキの中心からはずれてしまい正確に体温を測ることができなくなります。
●ワキの下を密閉する
そして次に大切なのがワキの下の密閉(みっぺい)です。
外気の影響をブロックするためにも手の平を上にしてワキを締め、もう一方の手で腕をしっかり押さえます。
●測定時間を守る
ワキの下が体温に近い温度になるのはおよそ10分かかります。
その程度を予測し短時間で測れる体温計もあるので正しい測定時間を守りましょう。
●毎日同じ時刻で計測
1日の体温リズムの幅はおよそ1度です。
正しい平熱を知るには同じ時間帯でも測定が必要です。
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