入浴中の事故!風呂場の突然死予防!加齢臭対策。お風呂の温度が42℃のとき血圧は急上昇したあと急降下し、8分経過したぐらいまで下がり続けていき、異常なまでに低下します。 これは驚がく反応の反動により起こります
■熱いお湯が好きな人の理由
熱いお風呂が好きな人がお風呂に入ったとき、その人の体では脳内麻薬と呼ばれるβエンドルフィンが分泌されるそうです。
βエンドルフィンは苦しいときに、苦しいこと自体が快感に感じさせてしまいます。
例えばランナーズハイなどの状態でも分泌されています。
■お湯の温度によって危険度が変わる
温度によって亡くなる人の割合では、お湯の温度が42℃〜43℃のとき最も多くの方が亡くなっています。
38℃のちょっとぬるめのお風呂に入ると、血圧が除々に下がりはじめます。
お風呂に入ると体の表面近くの血管が温められて開きます。
血液が流れやすくなるため血圧が下がります。
しかし42℃〜43℃のちょっと熱めのお風呂に入ると、血圧が急上昇しはじめ、少し経つと38℃のときと同じ血圧まで急降下していきます。
これは驚がく反応と呼ばれ、びっくりしたときなどに血管が収縮する状況のことをいいます。
■38℃と42℃の血圧変化
38℃のお風呂に入ったときにも血圧は下がりますが、しかし42℃のお風呂に入ったときは急上昇してから急降下します。
38℃も42℃も最終到達血圧の数値はほぼ同じです。
38℃のその後は、血圧がおよそ1分ぐらいで下げ止まります。
ところが42℃のとき、上昇したあと下がりはじめた血圧は8分経過したぐらいまで下がり続けていき、異常なまでに血圧が低下していきます。
これは驚がく反応の反動により起こります。
■血圧低下による意識障害
血圧が異常なほど低下してしまうと、意識障害を起こしてしまうことがあります。
これを眠っていると感じてしまう人も多くいますが、最悪死に至ってしまうことも多くあります。
意識が遠のくレベルが浅ければ、顔が湯船の中に入っても気付くことができますが、意識障害進行しているとそのまま亡くなってしまうことがあります。
意識がないまま、ごく少量の水を飲んで肺に入ってしまい、そのままショックで心臓が止まってしまうそうです。
つまり瞬間的な溺死状態になってしまうそうです。
■入浴死の危険がある要因
●熱いお風呂が大好き
熱いお風呂は非常に血圧を上げる可能性があり、
刺激が強くて高く上がればその分急激に下がりやすくなってしまいます。
●65歳以上
高齢の人は、お風呂から上がったときにその後の血圧の下がりが強くなってしまいがちです。
●高血圧
低血圧は高血圧の人に多く、血圧が高くなる人ほど血圧が下がりやすくなります。
■入浴中の突然死(血圧低下による意識障害)の予防方法
●飲酒・食事後すぐの入浴は避ける
飲酒や食事の後は血圧が下がるので、こういうときにお風呂に入ると危険性が高くなります。
食事の後1時間ほどは入浴は避けた方がよいです。
●湯船からはゆっくり立ち上がる
浴槽から急に立ち上がると急激に血圧を低下させてしまいます。
湯船から立ち上がるときはゆっくりと立ち上がった方がよいです。
●湯温は40℃以下が目安
驚がく反応を起こさせない目安は、湯温40℃以下だそうです。
●なるべく温度計を使う
お風呂の温度は温度計でないとなかなか分かりません。
お風呂に浮かべるタイプの温度計を使うとよいです。
■40℃以下でしっかりあたたまる方法
シャワーの温度を43℃に設定し、3分間湯船に注ぎます。
湯船にはあらかじめ40℃のお湯をはっておきます。
そもそも浴室が寒いから熱いお湯に入りたいという欲望が出てきます。
そこで浴室自体を霧状のサウナのような感じにしてしまいます。
すると最初からあたたかい状態なので、熱いお湯に入りたいという願望を抑えることが出来ます。
皮膚の表面付近の温度というのは42℃のお風呂の場合は、驚がく反応で血管がキュッとしまっています。
そうなっている間は熱を取り込みにくくあたたまりにくい状態です。
しかし40℃であれば、はじめから血管は開いた状態なので効率的に熱を取り込むことができ、体の芯まであたたまりやすくなります。
またガス代も節約になり、最初から42℃でお湯をはるよりも毎日5円ずつお得になります。
1年では約1,800円お得になるそうです。
ただし大きな窓がある浴室や、タイル張りの浴室では効果が薄くなってしまいます。
この場合、断熱をしたり、浴室暖房をするなどの対策が必要な場合もあります。
■加齢臭は朝のシャワーで解消
加齢臭はノナネールという物質が原因で、ノナネールは皮脂の中の成分が酸化したものです。
皮脂自体が悪いわけではなく、皮脂が古くなることで匂いが発生します。
夜寝ている間に古くなった皮脂を朝の時点でシャワーでいったん洗い落とします。
朝軽くシャワーをあてるだけでこする必要はありません。
胸と背中に30秒ずつ浴びるだけでOKです。
また熱いタオルで胸と背中を30秒ずつやさしくぬぐうだけでも効果があります。