胸やけ対策!逆流性食道炎・ピロリ菌!

胸やけ対策!逆流性食道炎・ピロリ菌。胸やけはゲップやストレスなどの原因により胃酸の逆流により起こります。食道には酸から守る粘液がないため胸やけが起こります。逆流性食道炎になる危険性があります

■胸やけについて
胸やけとは胃で起こる症状ではなく、胃の上にある食道で起こる症状です。
胃酸が食道に逆流することによって酸にさらされて胸が焼けつくような自覚症状のことを胸やけと言います。
胸やけと胃もたれを勘違いしている人も多くいますが、胃酸の逆流により食道の粘膜が刺激され、みぞおちから胸にかけてあつく焼けつくような症状が出ます。
胃もたれは、胃の働きが悪くなって食べ物が長い時間胃の中で留まっている状態をいいます。

■胃酸について
胃酸にはタンパク質分解酵素と塩酸が含まれていて、pH1〜2の強酸性です。
胃さんと同じpH1の塩酸にアルミ箔を入れておくと24時間後には溶けてなくなってしまうほどです。
胃酸とは金属を溶かすほどの強い酸になります。

■胃酸の逆流を防止する弁の噴門(ふんもん)
胃の中には胃酸から胃壁を守る防御システムがあります。
しかし食道にはその防御システムがないため胃酸が逆流して胸やけが起こります。
胃と食道の間には胃酸の逆流を防止する弁の噴門(ふんもん)が備わっているのですが、ゲップやストレスなどの原因によりその噴門が逆流。
食道には酸から守る粘液がないため胸やけが起こってしまいます。
そんな胸やけを頻繁に起こしていると食道が段々ただれて炎症が起を起こしてしまいます。
さらには食道ガンなどの危険な病気になる可能性があります。

■逆流性食道炎
胸やけを繰り返していると逆流性食道炎になる危険性があります。
逆流性食道炎はピロリ菌を除去した人がなり易いと言われています。
ピロリ菌は胃ガンの原因と言われていますがこのピロリ菌を除菌してしまうと、いままでピロリ菌が抑えていた胃酸が出やすくなるため胸やけが起こりやすくなります。

■逆流性食道炎の問診票
1:胸やけがする
2:思わず手の平で胸をこすってしまうことがある
3:食後に胸やけが起こる
4:のどに違和感がある
5:ものを飲み込むとつかえることがある
6:苦い水(胃酸)が上がってくることがある
7:前かがみをすると胸やけがする
8:おなかが張ることがある
9:食後、胃が重苦しいことがある
10:食べた後気持ちが悪くなる
11:食事の途中で満腹になってしまう
12:ゲップがよく出る

ない  :0
まれに :1
時々  :2
しばしば:3
いつも :4

合計点が8点以上だと逆流性食道炎の可能性があります。
1〜7は胃酸の逆流症状を示し、主にアルコールや味の濃い食事により胃酸過多になっています。
また肥満や前かがみの姿勢からくる腹圧の上昇で胃酸を逆流させやすい傾向にあります。
8〜12は胃の運動不全を示し、主に脂肪分の取り過ぎや大食いなどによる胃の機能低下から胸やけを起こしやすくなっています。

■胸やけ解消方法
●食事の後にガムを噛む

ガムを噛むと唾液が分泌されますが、この唾液は中性なので逆流した胃酸を中和してくれる働きがあります。
コーヒーなどは胃酸の分泌を高めてしまうため胸やけには注意が必要です。

●食後、左側を下にして横になる
右を下にして横になると消化促進の効果があるが、胃の上部に胃酸が溜まり逆流する可能性があります。

●禁煙
喫煙は胃の機能低下の原因になり、胸やけを起こしやすくなります。