声帯(せいたい)の異常!声のかすれ・ノドのむせを改善。声帯に隙間があると、気管や肺まで異物が入ることがあります。また使わないでいると衰えていき委縮したりして声帯の使い方を忘れてしまい、声がかすれたり、むせやすくなったりします
声を出しているとき私達の声帯(せいたい)は閉じているように見えますが、実は2枚の声帯が目にも止まらぬ素早さでふるえています。
声帯が出しているのは声の元(振動音)になる音で、それが鼻や口で響いて声になっています。
声を出すには声帯がきちんと振るえていることが重要です。
力を入れたとき声帯はギュッと閉まります。
こうすることで肺の中に空気を溜めます。
そうするとふんばりが効くようになります。
声帯は加齢によって痩せていき隙間が出来てしまいます。
ぴったり閉じている状態でも隙間がわずかに開いてしまい空気がよけいに出ていってしまうので、若いときよりも息が続かなくなってしまいます。
■声帯の異常チェック法
自分の出しやすい声で「あー」と出し、出来るだけ長く行います。
10秒未満で声がかすれるなど自覚症状がある場合は声帯に問題のある可能性があります。
■声帯の衰えが招く危険
私達のノドには二重の弁があって、食べ物や飲み物が肺に入るのを防いでいます。
そのうちの一つが声帯です。
第一の弁をすり抜けた異物を止める大切な役割を果しています。
そのため声帯に隙間があると、気管や肺まで異物が入ることがあります。
■廃用症候群(はいようしょうこうぐん)
声帯も使わないでいると衰えていきます。
年をとってリタイアすると声を使う機会が少なくなり使わなくなっていきます。
すると声帯がますます委縮したりして声帯の使い方を忘れてしまい、声がかすれたり、むせやすくなったりします。
■声を出して筋肉を鍛え隙間を閉じる
声帯はもともと肺を守るための弁として発達したものです。
いちど衰えた声帯は完全に元通りには回復することは難しいそうです。
しかし衰えた声帯でも、周りの筋肉を上手に使うことで隙間を閉じさせることができます。
手術によって元の状態に近付ける事は可能だそうです。
■声帯トレーニング
●座って行う方法
イスに座り両手でイスの両脇をつかみます
そして前後に力を入れながら「1・2・3」と声を出しながらカウントしていきます
力を入れ、声帯を閉じながら声を出すのがポイントです
朝晩2回、10までカウント×2セット行います
●立って行う方法
立ちながら手の平を胸の前で合わせます
力を入れるときにカウントします
自分の出しやすい声で行います