ホウレンソウ!シュウ酸・えぐ味・尿路 腎臓結石対策。ホウレンソウのシュウ酸を防ぎ尿路結石・腎臓結石を防ぐためには、ホウレンソウとカルシウムを一緒に摂取するか、ホウレンソウと油を摂取することが重要です。
■ホウレンソウについて
ホウレンソウには、グレープフルーツ1個分のビタミンC、バナナ2本分のカリウム、ブロッコリー1個分の葉酸が含まれています。
しかし、えぐ味のもととなるシュウ酸も含まれています。
しかもえぐ味を取り除こうとすると他の栄養素も一緒に取り除かれてしまいます。
■ホウレンソウのえぐ味について
シュウ酸は噛んではじめて口の中に飛び出します。
シュウ酸にはカルシウムと結合しやすい性質があります。
口の中では唾液に含まれるカルシウムと結合しやすく、歯や舌にひそんでいるカルシウムと結合してしまいます。
シュウ酸はカルシウムと結合すると結晶となり歯などにへばりつきます。
そしてだんだん蓄積していき、ある程度の大きさになるとえぐ味となって感じられるようになります。
このえぐ味はホウレンソウを飲み込んだ後も残ってしまいます。
■ホウレンソウのえぐ味対策1 ホウレンソウ+カツオブシ
ホウレンソウとカツオブシを一緒に摂ると、シュウ酸がカツオブシのカルシウムと結合するため、えぐ味として口の中に残らないようになります。
●生ホウレンソウと牛乳をミキサーにかけて飲むとおいしくなります
ホウレンソウのシュウ酸と牛乳のカルシウムが結合してえぐ味がなくなり、おいしさがひきたちます。
■ホウレンソウのえぐ味対策2 ホウレンソウ+油
ホウレンソウと油を一緒に食べると、油がシュウ酸と唾液カルシウムの結合を防ぎ、えぐ味を感じさせないまま胃へと送り出してしまいます。
■ホウレンソウのシュウ酸と尿路結石
尿の中のシュウ酸が1日40mg以上の状態が続くと結石が出来やすいとされています。
もともと多い人では1日30mgと言われています。
そうした人がホウレンソウをたくさん食べると大幅に基準を超えてしまいます。
尿路結石のおよそ8割がシュウ酸とカルシウムが結合して出来ています。
しかし、バランスの良い食事を摂ると、そこに含まれるカルシウムがホウレンソウのシュウ酸と結合して便として排泄されるので、少々のホウレンソウを食べても問題はないそうです。
■腎臓結石、尿路結石
シュウ酸が単独で体の中には入ってくると小腸で吸収されます。
そして血管を通って腎臓へ運ばれます。
腎臓にはたくさんのカルシウムがあり、そのカルシウムとシュウ酸が結合して結晶になります。
そして除々に大きくなります。
この状態が腎臓結石です。
そしてこの結石が尿管に入ってしまうと尿路結石になってしまいます。
■結石対策 ホウレンソウはカルシウムと一緒に摂る
シュウ酸はカルシウムと一緒に摂ると、あらかじめ結合した状態で腸を通るのがほとんどになります。
すると大き過ぎて小腸で吸収されなくなります。
つまり腎臓に運ばれなくなります。
そして便として排泄されます。
■甘いホウレンソウを見分ける方法
この時期ホウレンソウはハウス栽培されたものと、路地栽培されてものとでは甘さに違いが出ます。
ハウス栽培されるホウレンソウは、ハウス内が温かいのでぐんぐん成長します。
そのとき葉を成長させるために糖分を使わなければなりません。
そのため持っている糖分をどんどん使ってしまいます。
一方、外に植えられたホウレンソウは、寒くなると呼吸も成長も鈍くなります。
すると持っている糖分は茎や葉に蓄えられ、結果たっぷりの糖分を蓄えたホウレンソウになります。
だいたいホウレンソウ1袋は200g
●路地栽培のホウレンソウは茎が太くぶ厚い葉で甘さは2倍(おひたしなどに向いています)
路地ものは1本1本が太いので本数が少なく、本数は8本以下になります。
●ハウス栽培のホウレンソウはスラッとした葉でさっぱり味(サラダなどに向いています)
ハウスものは本数がたくさん入っていて、本数は7本以上になります。