枕選びのポイント!自分に合うマクラの作り方。枕を選ぶさいの重要なポイント、高さ・硬さ・寝返りが打ちやすいかどうか・全体が水平を保っているかどうか。枕は治療と同じくらいの力を持っています。自分に合う枕を調整することが大切
一般的に頭は約4kg〜5kgあります。
首はこの重さを支えるばかりか、中には大事な神経である脊髄や脊髄神経が通っています。
そのため首に負担がかかることで様々な不調を引き起こし、肩コリ・腰痛・頭痛の原因になる可能性もあります。
首の骨の間にある椎間板は加齢に伴い水分を失い弾力性が損なわれるようになり、ズレたり歪んだりするようになってきます。
私達は1日の1/3は寝ていますが、寝たときに首がリラクぜーションする為に枕が必要になります。
■枕がない場合の体への影響
頭が下がり首の上部が伸びることで気道全体が下に引っ張られます。
これにより気道が狭くなり呼吸がしずらくなります。
気道の圧迫は無呼吸症候群になる可能性もあります。
頭の位置が下がることで首周囲の筋肉が緊張するため肩コリや頭痛などの原因にもなってしまいます。
さらに大切な神経である脊髄が圧迫されると手足の痺れなどの運動障害が出る可能性があります。
■枕外来(まくらがいらい)
枕外来は症状に合わせて寝姿勢や枕の調整法などを指導してくれます。
■枕を選ぶさいの重要なポイント
●枕の高さ
仰向けになって首が15度ぐらいになるのが快適な枕の高さになります。
実はこの角度は脊髄が曲りにくい角度になります。
次に横向きになって顔の中央と首・背骨のラインが一直線になることも重要です。
●寝返りが打ちやすいかどうか
寝返りが自由に打てることはとても重要です。
動くことで血液やリンパ液などの循環を促し、寝ている間に疲労をリセットできます。
●枕の硬さ
枕が柔らか過ぎると頭が沈み込んで固定されてしまい、寝返りが打ちずらくなります。
つまり頭が沈み込まない適度な硬さが重要になります。
●枕全体が水平を保っていること
枕に高低差があると寝返りを打つさいに余分な力を必要とします。
しかしフラットな構造であればスムーズに寝返りを打つことが可能となります。
■枕のチェック
1:朝起きると首や肩が痛い、肩コリがある
2:いびきがひどい
3:就寝中に体の向きを変えて落ち着かない
4:朝起きるといつも同じ方向を向いている
5:いつのまにか枕がはずれている
ひとつでも当てはまる項目があれば枕見直しが必要です。
1〜2に該当した人は枕の高さに問題があります。
枕の高さが合っていないと常に筋肉が緊張状態にあるため肩コリになったり、気道がうまく確保されないことでイビキをかきやすくなります。
3〜5に該当した人は寝返りがうまく打てない問題があります。
ふつう寝返りというのは最小のエネルギーで行えるのが理想です。
大きなエネルギーで寝返りを打つと目が覚めてしまいます。
良い眠りは良い寝返りが打てるということになります。
■快眠枕の作り方
用意するもの
・使い込んだ座布団(あるていどの固さがあるもの)
・タオルケット
4つ折りにしたタオルケットをさらにジャバラ折りにして高さを調節します
枕は首の根元まで入れて隙間を作らないのがポイントです
のどや首に圧迫感が無いかを確認
横向きに寝て首から背骨のラインが一直線かを確認
寝返りがスムーズに打てるかを確認
タオルケットのみで高さが合わない場合はバスタオルで微調整しましょう
3ヶ月に1度は枕を再調整することも大切です
枕は治療と同じくらいの力を持っています。
あきらめずに自分に合う枕を調整することが大切です。