乳ガンの早期発見!マンモグラフィ・超音波検査。乳ガンは初期の段階では自覚症状がほとんどありません。早期発見をするということが非常に大きなポイント。月に一度の自己検診。マンモグラフィ検査と超音波検査の2つの検査が大事
■乳ガンについて
現在、乳ガンの患者数は4万人以上と30年前のおよそ4倍にもなっています。
特に30代から40代にかけて急増しています。
乳ガンとは母乳を作る乳腺に発生する悪性の腫瘍のことです。
症状は皮膚の「くぼみ」「しこり」「張り」など様々ですが、病気の初期の段階では自覚症状がほとんどありません。
しかし気付かずにそのまま放っておくと、ガン細胞が全身へと広がってしまい最悪の場合死に至ってしまいます。
乳ガンになる原因はまだはっきりとは解明されていません。
現代女性の晩婚化、出産減少、食生活の欧米化などが考えられています。
■非侵潤癌(ひしんじゅんがん)侵潤癌(しんじゅんがん)
乳ガンのほとんどは、乳腺の基底膜(きていまく)の内側にある上皮細胞が異常に増殖することで発生します。
乳腺の内側にガン細胞が留まっている非侵潤癌(ひしんじゅんがん)は乳房の温存が可能な場合がほとんどです。
しかしガン細胞が増えて乳腺を突き破ってしまう侵潤癌(しんじゅんがん)に進行すると乳腺の温存が難しくなり、再発や転移の可能性が高まってしまいます。
■乳ガンの早期発見
自分で気付く「しこり」になる前に早期発見をするということが非常に大きなポイントになります。
乳房の大きさには関係なく、乳腺があれば乳ガンになる可能性があります。
乳ガンの早期発見の近道は、定期的に乳ガン検診を受けることが重要です。
乳ガンは他のガンに比べて若い年代で発症しやすい病です。
30歳を過ぎたら1年に1回は乳ガン検診を受けた方がよいです。
■乳ガン検診
一般に乳ガン検診を受けることが出来るのは乳腺科や乳腺外科になります。
検診時間は約30〜40分。
費用は自治体によって様々で、無料〜2万円程。
検診内容も自治体によって違います。
●問診表(もんしんひょう) 乳ガン検診
まずは問診表(もんしんひょう)を書き体調や病歴をチェックします。
●マンモグラフィ検査(乳ガン検診)
この検査ではX線写真を写しやすくするため乳房を押さえて薄くし、上下・斜めと2つの方法から乳房を撮影します。
この検査では乳ガンのサインとなる1mmにも満たない石灰化を見つけることが出来ます。
石灰化のおよそ8割は良性ですが、悪性のものは「しこり」になる前の早期ガンになります。
受診のポイントとしてはリラックスして生理後1週間以内に受けることです。
大胸筋(だいきょうきん)も一緒にはさむので力を抜いてリラックスすることです。
生理前は乳腺が張り少し押しただけでも痛いですが、生理が終わるぐらいからその後1週間以内は一番乳腺が柔らかくなります。
●視触診・超音波検査(乳ガン検診)
視触診につづいては超音波検査になります。
超音波を出す器械を乳房にあて、写し出された画像を見ながら診断を行います。
超音波検査では視触診やマンモグラフィ検査では見つけられない数ミリの「しこり」を見つけ出すことができます。
■マンモグラフィ検査と超音波検査の2つの乳ガン検査
マンモグラフィ検査は石灰化は発見できますが、乳腺に隠れた「しこり」が発見しにくい。
超音波検査では石灰化は発見できないが、数ミリの「しこり」が発見できます。
マンモグラフィ検査と超音波検査の2つの検査を組み合わせることが大切です。
■月に一度の乳ガン自己検診
鏡の前に立ち、腕を高く上げたり腰に手をあてたりして乳房に「くぼみ」や「湿疹」などがないか観察します。
指のはらを使って「の」の字を書くように乳房全体に触れ「しこり」がないかチェックします。
乳房の外側の上の部分には乳腺が多くガンが出来やすいので念入りにチェックしましょう。
乳ガンの感触は大福の中に梅干しの種が入っているような感触だそうです。
触診の時期は生理が終わって1週間以内。
■医師に聞いておきたい乳ガン治療のポイント
・医師がおすすめの治療法は?
・治療法のメリット?デメリット?
・治療法を決めるまでの時間的猶予は?
・長期的な治療の見通しは?
など