イボ痔について!痔核(じかく)予防改善!

イボ痔について!痔核(じかく)予防改善。イボ痔の原因は便秘などでの習慣的ないきみ。早期に受診すれば薬による治療で良くなる病いです。妊娠・出産とイボ痔は深い関係にあります。出血がある場合は専門医に受診

■イボ痔(痔核)について
人間の肛門のまわりには細かい静脈が集まって出来たクッションのようなものがあり、肛門を閉じる手助けをしています。
このクッション部分が何らかの原因で膨張し腫れ上がってしまうとイボ痔(痔核)となってしまいます。
その原因は便秘などでの習慣的ないきみとされています。
いきむことで肛門の細かい血管に圧力がかかり、血流が悪化してうっけつし腫れ上がってしまいます。
排便や食習慣など生活習慣がよくなく、出血などの病状がなくても痔になっている人は多くいます。
イボ痔(痔核)は早期に受診すれば薬による治療で良くなる病いです。
にもかかわらず恥ずかしさから放置し続けると手術になってしまうケースが多くなってしまいます。

■イボ痔の悪化
1:肛門から出血

2:肛門からイボ痔(痔核)が飛び出す(指で押すと戻る)

3:ちょっとしたきっかけでもイボが飛び出してくる

4:肛門がひりひり痛む

5:イボが腫れ上がり指で押しても戻らなくなる

6:手術が必要

■嵌頓痔核(かんとんじかく)について
嵌頓痔核(かんとんじかく)とは、痔核が肛門の外に飛び出したまま腫れ上がり、押しても戻らなくなってしまう激しい痛みを伴う病いです。

■妊娠・出産とイボ痔の関係
妊娠すると大きくなった子宮が下半身の血管を圧迫して血流を悪くさせ、肛門の血流もうっけつさせてしまいます。
そして出産時の長時間のいきみが、さらなる大きな圧力をかけ続けクッション部分のうっ血を増長させてしまいます。
ある調査によると、妊娠出産を経験した人の2人に1人が痔の経験があると言われるほど妊娠・出産とイボ痔は関係が深いとされています。
便秘でいきみ続ける習慣で軽いイボ痔が発生。
それが妊娠・出産をきっかけに悪化し、イボが大きく膨らんでうっ血し、外に飛び出してしまいます。
さらにいきみ続ける生活を続けていくと、ついにはイボの中の血流が悪くなり固まって血栓になり、イボは大きく腫れ上がったまま元に戻らなくなってしまいます。

■イボ痔になる危険性が高い排便時の行動
・外出先では便意があっても我慢する
・便が出切ってしまうまで頑張る
・排便は3分以上かける
・便秘になることが多い
・下痢をしがち

痔は排便と密接な関係があり、トイレでの長居は肛門に大きな負担がかかり痔の原因ともなります。
痔を残便感と勘違いしている場合もあり、いきんでしまって痔をさらに悪化させてしまっていることもあります。
便が出たら一度トイレから出る習慣をつける方がよいそうです。
便秘だけではなく下痢を痔の原因となります。
歯磨き粉ぐらいの柔らかさが理想的な便の固さで、太さは親指よりもやや太めぐらいになります。

■イボ痔になる危険性が高い食生活
・香辛料の効いた辛い物をよく食べる
・アルコールをたくさん飲む
・朝食を食べない
・ダイエットのため食事を減らしている
・油抜きダイエットをしている
・肉類をよく食べる

香辛料は吸収されずにそのまま便と一緒に排出されため肛門を直接刺激してしまいます。
症状のある方は辛い物の食べ過ぎに注意が必要です。
朝食は便意を促すので便秘気味の方は朝食を摂った方がよいです。
水分や食物繊維をしっかり摂ることが良いお通じにもつながるそうです。
オリーブオイルは腸を刺激しスムーズな排便の効果があります。
オリーブオイルの1日の摂取量は約30ml大さじ2杯が目安です。
トイレで長居せず、排便習慣に気をつけることが大切です。
出血がある場合は直腸ガンやポリープが隠れていることもあるのでいちど専門医に受診しましょう。