低血圧の予防改善!低血圧改善睡眠法、低血圧改善食には赤ワインやチーズなどの「チラミン」という血圧を適度に上げる成分含有食品が効果的。低血圧の可能性があるときは医師の適切な診断を受けることが大切です
■低血圧の基準
低血圧には目安となる数値があります。
収縮期血圧(上の血圧)100mmHg 以下、拡張期血圧(下の血圧)60mmHg 以下の場合をいいます。
しかしこの数値はあくまでも目安であって100以下でも症状が出るかどうかが問題になります。
■貧血と低血圧
貧血と低血圧は、どちらも脳に必要な酸素が足りなくなるために立ちくらみなどの症状を引き起こします。
貧血の場合は、酸素を運ぶ赤血球が少なくなり血が薄くなることにより起こります。
低血圧の場合は、血液を送り出す力が弱く脳に十分な酸素が行かないために起こります。
レバーなどに含まれる鉄分は貧血に効果がある成分になります。
■低血圧改善食
赤ワイン・ゴーダチーズ・チェダチーズの中には「チラミン」という血圧を適度に上げる成分が含まれています。
特にチーズは濃縮されたかためのチーズに多く含まれています。
食後の後は、食べ物を消化させるため消化器官に血液が集中します。
すると頭に送られる血液が足りなくなり低血圧の症状があらわれやすくなります。
そんな時にチーズを食べるとチラミンの効果で血管が収縮され血圧が適度に上昇します。
カフェインにも血圧を適度に上げる効果があります。
朝目覚めたらベッドでチーズとコーヒーをとるだけでも低血圧の解消に効果があるそうです。
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■低血圧改善睡眠法
ベットを使います。
ベットの頭側にブロックなどを入れて10〜15cm程度高くします。
起きているとき私達の腎臓は血圧を上げるホルモン「レニン」を分泌していますが、睡眠中は腎臓も休んでいるため分泌されません。
頭を高くして体を斜にすることで、腎臓は目が覚めている状態だと勘違いしてホルモンを分泌します。
本来起きてから出るホルモンが寝ている間にも分泌されるので、朝起きたときの体調がよくなります。
■起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)
座っているときの血圧が正常でも、立ち上がったときに血圧が20mmHg 以上も下がってしまう場合を起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)といいます。
立ちくらみなどの症状に代表されるのがこの起立性低血圧です。
血液は重力によって下半身に集まりやすくなります。
血液が体中に行き渡るように調整するのが自律神経です。
自律神経は下半身の血管を収縮させ、血液が下に集まり過ぎないようにしています。
こうして立ち上がって頭の位置が高くなったときでも、常に頭に十分な血液がいくように調整しています。
しかしこの自律神経の機能に異常が起こってしまうと下半身の血液量を減らすことができず、脳に必要な血液が足りなくなってしまい、高血圧の人でも起立性低血圧を起こす場合があります。
高血圧の治療のために血圧を下げる薬(降圧剤)を服用している場合や向精剤、利尿剤を服用している場合などでも血圧が下がる場合があります。
また老化によって自律神経や心臓の働きが弱ってしまう場合、動脈硬化がある場合でも血管の収縮がにぶくなるので注意が必要です。
人によっては狭くなった血管が詰まらないように脳からの指令で血圧を上げている場合があります。
ところが薬などで無理に血圧を下げると必要な血液が流れなくなり、血管が詰まりやすくなってしまうこともあります。
血圧は下げればいいというものではなく、下がり過ぎると場合によっては重大な自体に落ち入ることもあります。
そうならないためにも医師の適切な診断を受けることが大切です。
●起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)対策
・寝ている状態から立つときは動作をゆっくり行う
・座っている状態から立つ際によく起こる場合は弾性ストッキングを使用する
■食後低血圧
食べ物を消化するために胃や腸が血液を必要とするため、頭へ送る血液が足りなくなって起こります。
食後低血圧は座ったままでも起こり、1時間半〜2時間ぐらい続きます。
●食後低血圧対策
・食事の前後にコーヒー・緑茶・紅茶を飲む
コーヒーなどに含まれるカフェインが血管を拡張する物質を抑制してくれます。
・弾性ストッキングを使用する
足首から除々に締め付けることで血液が溜まりにくくなります。
■運動後低血圧
運動の後使った筋肉に血液が集まり頭の血液が不足します。
活発に活動する部分に多くの血液を運ぼうとするために起こります。
■入浴後低血圧
入浴した後は皮膚の血管が膨張しより多くの血液が流れます。
すると脳に送られる血液が減ってしまうので低血圧の症状があらわれます。
湯船から出た後はすぐに座って、そこで拭いたり着替えるなどした方が良いです。
■めまい・立ちくらみ対処法
めまいや立ちくらみが出たときは無理に立っていようとしないで、すぐにしゃがむようにしましょう。
頭を心臓より低くし、おじぎの姿勢をするだけでも頭に血液が行くので効果があります。
■パーティポジションで予防
パーティポジションは下半身の血管が収縮するのを助ける方法です。
自律神経の働きが弱い人は血管がうまく収縮しないので、太ももを交差させて力を入れることで外側から足を圧迫し血管を収縮しやすくなります。
外側から圧迫するのをサポートする弾性ストッキングなどを使用すると良いです。
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