巻き爪の予防改善!正しいツメの切り方!

巻き爪の予防改善!正しいツメの切り方。爪は圧力をかけて平らにしておくことが大切です。ツメ切りのポイントは爪の後ろの肉が見えない程度に切ること。ツメのトラブルにメカノレセプターが反応し悪化してしまう

爪は皮膚の組織が固くなったもので、実は髪の毛と同じ成分で出来ています。
根元の白い部分である爪半月(つめはんげつ)は水分を多く含んむため白く見えています。

■爪のトラブル(巻き爪)が転倒の危険性を高める
ツメのトラブル(巻き爪)にみまわれている人は、転倒の危険が正常な人よりも2.3倍も高くなるそうです。
私達は体のバランスをとるときに重要な働きをするセンサーをつかっています。
センサーは母指(ぼし)いわゆる足の親指の裏にあり、メカノレセプターと呼ばれています。
メカノレセプターは足の裏にかかる圧力を敏感に感知してバランスを崩さないように制御してくれています。
巻き爪になってツメがカーブし肉に食い込んでいると足裏へかかる圧力がよけいにかかるようになります。
するとメカノレセプターが十分に圧力がかかっていると判断して親指を使わせないように働いてしまいます。
日本人の10人に1人が巻き爪のトラブルに見舞われているそうです。
ツメはいったんうねってしまうと、どんどん渦を巻いて自分の体を傷つける凶器になってしまうこともあります。

■巻き爪は圧力不足により起こる
ふだん私達が歩く時は、足を下ろして着地し、体重を親指にかけて踏み込んで蹴り出しています。
しかしツメを深く切り過ぎ指の肉よりも短く切ってしまうと、歩いたときに足の親指の肉にツメが食い込んでしまいます。
このわずかな変化にメカノレセプターが反応してしまいます。
メカノレセプターは肉がめり込んでしむ程の圧力がかかっていると勘違いしてしまい、歩いたときに足の親指に圧力がかからないよう踏み込ませないように働いてしまいます。
すると親指のツメは圧力不足に落ち入ってしまい巻き爪になってしまいます。

■巻き爪の悪循環
ツメを切ると爪が巻き始めます→巻くと痛みが出ます→痛いから切ります→切ると爪が巻き始めます→
こうして繰り返しているうちに症状が悪化していき、転倒の危険が高まってしまいます。

■巻き爪にならない仕組み
ツメは指を守るために寄り添うように生える性質が本来あり、元々は巻きがちな性質をもっています。
指の腹の部分に力が入ることによって爪の巻き込みにブレーキをかけ平らな形になっていきます。

■正しいツメの切り方
まず横に切ってしまいます。
そして端をツメのうしろの肉に沿うように切っていきます。
ポイントはツメの後ろの肉が見えない程度に切ることです。

■靴は小さくても大きくても巻き爪になりやすい
靴が小さいとツメの先に圧力が加わるため指を傷つけてしまいます。
傷が出ると指を使わなくなるため、圧力不足で巻き爪が起こってしまいます。
逆に大き過ぎる靴をはくと着地する度に靴の中で足が前にすべってしまいます。
これがツメを圧迫して巻き爪の原因になってしまいます。

■靴選びのポイント
カカトがぴったりで指がゆったりなものがベストです。
カカトにきちんと靴を合わせて前にずれない状態で、指がゆったりしているもの。
指先には1cm程度のゆとりがあるもの。

■巻き爪の治療法
症状の軽い人だとなるべく爪を伸ばし、歩いて圧力をかけて治していきます。
あるいは食い込んでいるツメの角に化粧用のコットンを小さくちぎって挟み込みます。
ツメは圧力をかけて平らにしておくことが大切です。

●ワイヤー矯正治療
ワイヤーで爪の形を矯正する治療法です。
ツメに穴を開け、形状記憶合金で出来たワイヤーを通し固定します。
治療は数十秒で終わり痛みもありません。
形状記憶合金では元の形に戻ろうとします。
その力によって丸まったツメも除々に本来の形に戻っていきます。
この間爪の先端が再び食い込まないよう基本的にツメを切りません。
ツメを広げつつ伸ばすことがポイントだそうです。