■シックハウス症候群について
シックハウス症候群とは、家の床や壁などの建材から科学物質が出てきて、室内の空気が汚れ、それを吸い続けたために様々な障害があられてくる病気です。
シックハウス症候群は建材や接着剤から出る微量の有害物質が一因ですが、人によっては症状が出たり出なかったりするので、発症してもシックハウス症候群であると気付かないことが多いです。
しかもその症状はカゼなどに似ているため自分の家に原因があるとはなかな気付きません。
その間に科学物質をさらに吸い続けて症状を悪化させてしまうこともあります。
■シックハウス症候群の症状
目がチカチカする、頭痛、せき、くしゃみ、鼻がグジュグジュする、吐き気など
■ホルムアルデヒドやトルエンといった有害な物化学質
壁・床・天井も板材や壁紙などに含まれている接着剤や塗料に、ホルムアルデヒドやトルエンといった有害な化学物質が含まれていて、そういった物質が空気中に出てきてそれを長く吸い続けるとシックハウス症候群かかるとされています。
■家具などから出る有害化学物質(ホルムアルデヒドなど)でシックハウス症候群に!
家具などの裏側で合板がむきだしになっている場所から、多くの有害化学物質が出やすくなっています。
押し入れでもホルムアルデヒドが含まれていると、布団の中にもホルムアルデヒドがくっついてしまいます。
この布団を敷いて寝るていると、寝返りをうつたびにホルムアルデヒドをたくさん吸ってしまうことになってしまいます。
■様々な製品などからも有害化学物質が出ている
電気器械、研究・教育に必要な物の中からも色々な化学物質が出ています。
●科学物質量
MDプレーヤー:1.1マイクログラム
ノートパソコン:30.8マイクログラム
レーザープリンタ:270マイクログラム
石油ストーブ:131186マイクログラム
■シックハウス症候群は個人差があり感受性が関係している
有害化学物質を吸い込んだからといって直ちにすべての人の健康に影響がでるというわけではありません。
シックハウス症候群には個人差があり、化学物質に対する感受性というようなことが関係していると言われています。
■湿度が増えると有害化学物質も増える
家具などに使われている合板は、薄い板と板を接着剤で張合わせて作られています。
その接着剤の中にホルムアルデヒドが含まれています。
ホルムアルデヒドは尿素などの物質としっかり結びつけられていて外に出てこないようになっています。
しかし部屋の空気中に湿度が増えると、ホルムアルデヒドが解き放たれてしまい部屋の有害物質の濃度が上がってしまいます。
つまり湿度の高い場所ではホルムアルデヒドなどの有害物質も多く存在しています。
■観葉植物がシックハウス症候群に効果がある
人体に有害なガスであるホルムアルデヒドが充満している中に観葉植物を置くと、その量が24時間で半減する効果があるそうです。
■シックハウス症候群対策1:湿度の高い場所に扇風機をあて有害化学物質を追い出す
湿度計で湿度が高く、空気がよどんでいる場所を見つけます
窓を開け、扇風機でかき出して化学物質を部屋の外に追い出す
窓は2ケ所開け、風の通り道を作ってあげることで空気が流れていきます
一般的には2時間に1回、5分程度の換気が理想です
■シックハウス症候群対策2:空気清浄器+扇風機+換気
最近の空気清浄器は有害物質を取り除く機能が付いたものもあります。
ただし定期的にフィルターを交換しないと、フィルターに吸着された化学物質がスイッチを入れたときに出て来てしまい、かえって部屋の化学物質の濃度を上げてしまうことがありますので注意しましょう。
空気清浄器を使うと化学物質なども減らしてくれますが、さらに扇風機で空気の流れが届かないところにもあてて空気の流れを作ってやるとさらに換気効率が上がります。
また窓を開けて行うこともさらにシックハウス症候群に効果的です。