温泉療法!美肌・動脈硬化・腰痛の改善!

温泉療法!美肌・動脈硬化・腰痛の改善。日本では単純温泉、二酸化炭素泉、硫黄泉、酸性泉、放射線泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫化塩泉、含鉄泉の9種類の温泉の泉質。美肌、関節痛、腰痛、肩コリ、冷え性、高血圧、動脈硬化などの改善

湯治(とうじ)という言葉があるように温泉は昔から病気やケガの治療の場でもありました。
しかしそれが間違った入り方をすると温泉の効果が感じられないだけではなく逆に疲れてしまうこともあります。
温泉にはいろんな種類があり、日本では単純温泉、二酸化炭素泉、硫黄泉、酸性泉、放射線泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫化塩泉、含鉄泉の9種類の泉質があります。

■塩化物泉
効能:関節痛、腰痛、肩コリ、冷え性、足の痛みなど
塩化物泉は筋肉を柔らかくする作用や、痛みを起こす物質をとかす作用があります。
●オススメ塩化物泉の温泉
栃木・塩原
鳥取・皆生
静岡・熱川
鹿児島・指宿

■炭酸水素塩泉(美肌)
効能:かゆみのある慢性皮膚疾患など
炭酸水素塩泉には肌をなめらかにする作用があり「美肌の湯」といわれ美肌に効果があります。
●オススメ炭酸水素塩泉の温泉
新潟・赤倉
長野・小谷
群馬・磯辺
佐賀・嬉野

●家庭で出来る美肌入浴方
浴槽に大さじ1杯(5〜10グラム)の重曹(じゅうそう)を入れるだけで美人の湯が出来ます。
美人の湯とも言われる炭酸水素塩泉は別名:重曹泉とも呼ばれています。
重曹泉(じゅうそうせん)は肌の古い角質を柔らかくして皮膚の表面をキレイにするため汚れもしっかり取れ、お肌をすべすべにしてくれます。
湯上がり後は肌がカサつくこともあるので保湿クリームをぬりましょう。

■硫黄泉
効能:高血圧、動脈硬化など
硫黄泉に含まれている硫化水素という成分が動脈を拡張し血圧を下げる効果があります。
●オススメ硫黄泉の温泉
北海道・川湯
北海道・登別
箱根・大涌谷
大分・別府
長崎・雲仙

■二酸化炭素泉
効能:冷え性、更年期障害など
二酸化炭素泉には毛細血管を拡張し血流を良くする効果があります。
抹消の血液の循環が悪い場合、二酸化炭素のガスで血管が拡張するため非常に血流が良くなり冷え性に効果があります。
●オススメ二酸化炭素泉の温泉
山形・肘折
岐阜・湯屋
大分・長湯

■単純温泉
効能:腰痛、肩コリ、神経痛など
●オススメ単純温泉の温泉
愛媛・道後
北海道・カルルス
長野・鹿教湯

■硫化塩泉
効能:打ち身、切り傷
●オススメ硫化塩泉の温泉
神奈川・強羅
石川・山代

■放射線泉
効能:高血圧、神経痛、痛風など
●オススメ放射線泉の温泉
鳥取・三浦
新潟・栃尾又

■酸性泉
効能:慢性皮膚疾患、水虫など
●オススメ酸性泉の温泉
群馬・草津
鹿児島・雲仙

■含鉄泉
効能:鉄欠乏血症、リウマチなど
●オススメ含鉄泉の温泉
兵庫・有馬
群馬・伊香保

■温泉入浴のタイミング
温泉には到着後・食事後など、○○した後の1時間後に入るようにしましょう。
温泉場までの移動には疲れがともないます。
特に標高が高いところでは気圧の関係で血圧や心拍数が上昇します。
すぐに温泉に入れば体調を崩したり、思わぬ事故を起こしたりする危険性もあります。
温泉場へ到着したらお茶菓子などを頂きながら1時間は休憩をとるようにしましょう。
また食後すぐの入浴は、胃の働きが低下して消化不良の原因にもなります。
もちろん飲酒後の入浴も体調不良の危険性が高まります。
入浴のタイミングは到着してから1時間後にしましょう。

■温泉の正しい入浴回数
1日に入る回数は3回まで
1回の入浴で湯船に入るのは3回まで
せっかくの温泉だからといって何度も入って疲れてしまっては意味がありません。
温泉は1日3回、一度の入浴で湯船に浸かるのは3回までにして湯疲れをふせぎましょう。

■温泉の入浴時間 ぬるめのお湯で10分ほど
ぬるめのお湯で10分〜15分ほど入浴するのが一番効果的です。
人の血液はおよそ1分間で体を一周します。
血管を通して全身をかけめぐり、これによって新陳代謝が促進します。
温泉の温熱作用が働き筋肉や関節の痛みが和らぎます。
高めの温度のお湯で3分入浴し、温められた血液が体を3周しかしないよりは、ぬるめのお湯で10分入浴し、温められた血液が体を10周させた方がより効果的です。
熱い温泉に我慢して長く入るのは体に悪影響を及ぼします。
肌がじんわり汗ばんだら湯船を出るサインです。
このとき足だけ温泉に浸けておきます。
足をお湯に浸けるだけでも温泉の温熱作用が十分得られます。
足湯で10分〜15分お湯に浸ければ体中が温まります。

■温泉の湯船ではストレッチなどをして動く
湯船に浸かると浮力が働き体重は10分の1になり、筋肉や関節への負担が大きく軽減されます。
これはストレッチやリハビリを行うには最適な環境です。
積極的に湯船の中で体を動かせば肩コリや腰痛といった症状も改善されます。

■温泉での「のぼせ」と「立ちくらみ」の予防
のぼせ予防には水でぬらしたタオルを頭に乗せると効果的です。
立ちくらみの予防には、おけに冷水を入れて浴槽の横に置いておき、上がる前に30秒程手を浸して冷やすと効果的です。