胆石(たんせき)について!胆のうの働き!

胆石(たんせき)について!胆のうの働き!胆石はコレステロールの固まりのためX線には写らないので、超音波によるエコー検査で発見。適度な脂質摂取も大切。朝食は食べるようにし、適度な運動をして予防しまいしょう

胆石(たんせき)の推定患者数は1000万人とも言われていますが、そのほとんどの人が自分が胆石と分からない場合が多く放置されている人が多いそうです。
・自覚症状がない
・突然胃のあたりに痛みが起こる
・急性すい炎を併発することが多い
・通常の健康診断では見つからないことが多い

■胆のうについて
胆のうは肝臓のすぐ下にあります。
肝臓は胆汁(たんじゅう)という脂質の消化液を作り出します。
この胆汁をいったん溜めておく場所が胆のうです。
腸に食べ物が入ってきて消化液が必要な状態になると、胆のうは胆汁を出して脂質の消化吸収を助けています。

■胆石はX線検査では見つからない
X線検査は肺や心臓の状態を調べるための検査であり、胆石を調べる検査ではありません。
胆石はX線には写らないため発見することが難しいのが現状です。

■胆石はコレステロールの固まり
胆石はコレステロールの固まりのためX線には写りません。
腎臓結石はカルシウムで出来ているためX線に写ります。
つまりコレステロールの取り過ぎが胆石が出来る原因とされています。
普段から脂質を取り過ぎている人は胆汁が非常に濃く胆石が出来やすい状態になっています。

■胆石はエコー検査で発見
胆石はコレステロールの固まりのためX線には写らないので、超音波によるエコー検査で発見します。

■胆石により起こる病状
胆石が出来て胆汁を流す通り道で詰まってしまうと、胆汁の行き場がなくなり胆のうは腫れてしまいます。
さらには胆汁を作り出す肝臓も胆汁を流し出す場所がなくなり肝炎を起こしたり、肝硬変を起こしたりします。
ひどいときは溜まってた胆汁の中で細菌が繁殖し、それが全身に回ってしまうこともあります。
胆石が腸の出口で詰まってしまうと、膵臓(すいぞう)から作られる膵液(すいえき)の通り道でもあるため、その膵液(すいえき)も流れ出る場所がなくなり腫れて炎症を起こしてしまいます。

■適度な脂質摂取も大切
胆のうがしっかり縮むか縮まないかの差が胆石の出来やすさに関係しています。
脂質を摂取すると胆のうは収縮して中に溜まっている胆汁を絞り出し、胆汁のない空の状態になります。
脂質の少ない物を摂取すると胆のうは収縮しますが、少しだけ胆汁を出すだけで出し切らず胆汁が残った状態になります。
胆のうには胆汁の水分を吸収して濃くする働きがあります。
すると胆汁の濃度が濃くなっていくうちに胆石が出来てしまいます。

■朝食を抜くと たんせき が出来やすい
夕食後12時間以上食事間隔があくと胆石のリスクはおよそ1.3倍に高くなってしまいます。

■女性の方が たんせき が出来やすい
男性よりも女性の方が2〜3倍胆石が出来やすいそうです。
女性ホルモンや肝臓でたくさんのコレステロールを作り出したり、胆のうの収縮を弱めたりする等の働きにより女性の方が出来やすくなっているそうです。

■肥満の人は たんせき が出来やすい
太っていると肝臓に脂肪が溜まって脂肪肝になっている人が多い。
脂肪肝になると肝臓で出来るコレステロールの量が増えてしまい、それが胆汁に多く供給されてしまいます。

■家族歴
身内に胆石を持っていた人がいた場合、その人もたんせきが出来る確率が高くなります。

■運動不足の人は たんせき が出来やすい
運動不足の人は腸の動きや胆のうの動きが悪くなり、胆石がより出来やすい体になっています。