食物繊維で血糖値をコントロール!腸内環境を整える、糖尿病、すい臓がん

糖尿病とは、血糖値が高い状態が続くことで全身の血管をボロボロにして網膜症、腎症、神経障害、えそなどの様々な合併症を引き起こす病気。
日本人の5人に1人が糖尿病または糖尿病予備軍といわれています。
糖尿病は痛くもかゆくもないので放置しがちです。
腸内環境を整えることが血糖値のコントロールに効果があり糖尿病の予防改善につながります。
食物繊維にはインスリン分泌を促すスイッチを押す効果があります。
食物繊維には食欲を抑制するホルモンが分泌されるため食べ過ぎも予防効果もあります。

■インスリンについて
インスリンとは、すい臓から分泌される血糖値を下げるホルモンです。
血液中の糖を細胞や筋肉に運び血糖値の上昇を防ぎます。
大量の糖や脂を摂ると、インスリンの利きが邪魔されたり遅くなったりして血糖値を下げられず糖尿病になってしまう危険性があります。
インスリンをタイムリーに分泌し、少量でも効くように出すことが大事になってきます。

■腸内環境を整えることが大切
小腸や大腸の下の部分にあるスイッチが押されると、すい臓にインスリンを分泌するよう働きかけるホルモンが分泌されます。
すると血糖値が上がり切る前の丁度良いタイミングでインスリンが出るのですい臓をいたわることができ、糖尿病の予防改善に役立ちます。
腸内環境を整えると糖尿病が良くなるということがわかってきています。
腸内環境を整えるカギを握っているのが腸内細菌です。
腸内細菌のバランスを整えるとスイッチが押されやすくなります。
高脂肪食や甘い物はカロリーが高く、脂が多い食生活は腸内環境を悪化させます。

■食物繊維で血糖値コントロール
食物繊維を最初に食べると血糖値の上昇がゆるやかになります。
食物繊維にはインスリン分泌を促すスイッチを押す効果があります。
また食物繊維は腸から食欲を抑制するホルモンが分泌されるため食べ過ぎも予防できます。
厚生労働省による1日の野菜摂取目標は350g以上されていますが、これでは少し足りないのでキノコや海藻類を摂るとよいそうです。
量が多いと感じるときは加熱して量を減らすとよいです。

■すい臓がん
すい臓は胃の裏にあり、検査でも病気を発見しにくいといわれています。

■ミルクティーで超音波検査ですい臓がんが発見しやすくなる
ミルクティーで胃を満たすことで胃の空気がなくなり、すい臓まで超音波が届くようになるため見やすくなるそうです。
飲む物がミルクティーなのは、患者が好き嫌いなく飲めて、胃の後ろのすい臓の画像を邪魔しないで見えやすくなるためだそうです。
大阪府立成人病センターのみ陸ティー超音波検査では、早期のステージ0と1のすい臓がんの発見率が全体の2%から50〜60%に上がったそうです。
通常の健康診断などでは全身を調べるために前日から絶食絶飲で受けるため、ミルクティーを用いての検査は難しいそうです。

■肝臓・すい臓の再生
肝臓は再生能力が高く、健康な人から移植すればほぼ元通りの大きさになります。
しかしすい臓は再生しないため臓器移植にたよるしかありません。
現在ではiPS細胞による研究が進められています。

■すい臓がんのサイン
●血糖値のコントロールが急に悪化

生活習慣は変化していないのに急に血糖値のコントロールが悪化したとき。

●急に糖尿病になった
心当たりはないが急に糖尿病になったとき。
すい臓がんが原因で糖尿病が悪化することがあります。

●飲酒や喫煙の習慣がある
喫煙はすい臓がんのリスクが10倍高くなります。