美術館の楽しみ方!

美術館の楽しみ方について
静かな館内で名画をゆっくり鑑賞すれば心も体もリラックスできそうな美術館。
最近ではこれまでとは違うユニークな美術館が次々と出来ています。
作品にじかに触ったり、匂いを嗅いでみたり、自分が作品の一部になってしまったり、自然や風景がそのまま美術館になったり、見るだけではなくまるでアミューズメントパークのように楽しめるところが多くなっています。
もちろんこれまでの美術館でも工夫をしているところもあり、照明に工夫をしたり、靴をぬいで床の感触を合わせて楽しんだり、今までの常識に捕われないユニークな美術館もあります。

■美術館はじっくり見ると疲れてしまう
ふくらはぎの筋肉はポンプのような役割をしていて静脈の血を心臓に戻しています。
立ち止まった状態が長く続くとポンプが働かなくなり疲労物質が溜まってきます。
しかも絵を見ているときは下半身に注意がいかないので、よけいポンプが動きにくくなります。
結果、美術館で名画をじっくり見ていると疲れやすい状況になってしまいます。

■30分くらいが集中力の限界
大人でもおよそ30分が集中力の限界とされています。
美術館で名画を30分を過ぎても見ていると、見ているようで見ていないような状態になります。
そのため記憶があいまいになり、何を見ていたか思い出せないということが多くなります。

■美術館では見たいものだけ見る
美術館では全部見ないともったいないと思ってしまいますが、30分ほどで集中力が切れてしまうので、見たいものだけ見て感動を持ち帰る方がより美術館を楽しむことができます。

■美術館では好きなポイントを見つけて見る
美術館は、その美術館でいろいろな特徴があるので、自分の好きなポイントを一個見つけておくとより楽しむことができます。
自分のフィーリングと合わせたり、使い勝手を自分で考えていくという方がより美術館を楽しむことができます。

■美術館はまず全体を見て、後で見たいものを見る
まず美術館全体を見回り、おおざっぱに見て全部の展示室を一通り見ておきます。
また最初の展示室に戻り今度は自分の気に入った作品だけをじっくり見ます。
こうすると一度すべてを見ているのであわてる必要がなくなり、落ち着いて見ることが出来ます。
途中にある椅子なども積極的にするとより落ち着いて楽しむことができます。
あえてザラっと見ておき、気になったものだけポイントをおさえて見ると全体の構成とかそういうものもわかるようになります。

■美術館は「○○するつもり」で見る
買うつもり、もらうつもりなど「○○するつもり」で見るとより美術館を楽しむことができます。
ただ絵を見た場合と買うつもりで絵を見た場合では頭の血流量が変化します。
買うつもりで見た場合、脳の中でも最高度な情報処理をする前頭連合野が活発に働きます。
絵を買うつもりで見た場合、一番好きな絵を探すようになって前頭連合野が活発に働き、より楽しんで見ることができます。
美術館に行くと、絵を理解することがゴールと思ってしまいますが実はそうではなく、自分が一番好きな絵はどれか・一番嫌いな絵はどれかなど作品から自分の想像力をかきたてることでより美術館を楽しむことができます。
そして少し時間をおいてなぜそれが好きだったのか?嫌いだったのか?
を考えてみるとまた違った楽しみ方ができます。

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