胃もたれについて!機能性胃腸症!

胃もたれについて!機能性胃腸症。胃もたれにもいくつかあり、胃の働きが悪くて起こる場合、胃が働き過ぎて起こるばあい、機能性胃腸症(きのうせいいちょうしょう)で起こる場合などがあります。胃薬やバイオフィードバックで治療

■胃について
私達の消化に欠かせない胃液の主な成分は塩酸と消化酵素です。
胃液は1日に2Lのペットボトル1本分程の量が分泌されます。
これだけ胃液が出ているにもかかわらず胃が溶かされないのは、胃のカベの細胞が作る粘膜などによって守られているからです。
しかしストレスや強いお酒などでこの防御システムが弱まると、胃液が胃を傷つけて炎症や潰瘍が起きてしまいます。

■胃もたれについて
私達の胃は、食べ物を胃液で消化し腸に送ります。
この送り出す動きが悪いと残った物が胃を刺激し、胃がもたれると考えられています。

■胃が働き過ぎの胃もたれ
食べ物が胃に入ってくると塩酸を含んだ胃液が出てきます。
そして筋肉が働いて胃を動かすことによって消化された食べ物が腸へと送り出されていきます。
このとき消化された食べ物と一緒に胃液も腸へと流れていきますが、このまま腸へと流れていくと腸のカベが溶けてしまいます。
これが原因で起こるのが十二指腸潰瘍になります。
しかし腸の入り口では胃酸を中和する働きがあり、これによって腸は守られています。
ところが胃液が必要以上に分泌されると腸の入り口で胃酸を中和することが出来なくなり腸に流れ込んでしまいます。
すると腸のセンサーが働いて筋肉の動きを止め、また脳にも指令を送ります。
その結果、脳は胃がもたれていると反応して食べるのを止めさせ腸を守っていると考えられています。

■胃薬について
胃薬には大きく分けて3種類あります。
・総合胃腸薬
 症状が軽い人用の胃薬になります。
・胃の働きを促進する胃薬
 胃の筋肉の働きが悪い場合は、胃の働きを改善する胃薬になります。
・胃酸を抑える胃薬
 胃が働き過ぎの場合には、胃酸を抑える胃薬になります。

胃の働きが悪い人は3割前後、胃の働き過ぎの人が2〜3割いるとされています。

■機能性胃腸症(きのうせいいちょうしょう)
機能性胃腸症(きのうせいいちょうしょう)は、胃もたれ・痛みなどの不快感が長く続くが胃カメラなどで調べてみても異常が見つかりません。
脳と胃は直結していると言ってもいいほどの関係であり、ストレスなど様々な状態が胃に影響します。
ストレスが脳から胃へ影響を及ぼし、その胃への影響が今度は脳にさらなるストレスを与える。
そしてさらに胃に悪影響を与えるという悪循環によって機能性胃腸症(きのうせいいちょうしょう)が起こります。

■バイオフィードバック治療
機能性胃腸症(きのうせいいちょうしょう)の治療法としてはバイオフィードバック治療があります。
バイオフィードバック治療は、胃の画像を見せられながら症状の改善具合を詳しく説明を受け自分を安心させる治療法です。
お腹の様子を実際に見た方が患者さんが理解しやすいし納得しやすい。
・患者さんが自分で異常な部分を簡単に目で見ることができる
・調子が良くなる、改善点を確認しながら治療していける
・ストレスが悪循環を起こすサイクルを少し断ち切ることができる