閉塞性動脈硬化症、腰部脊柱管狭窄症との違い!

■閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)について
閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)とは、動脈硬化が原因で足などの太い血管が狭くなってしまう病気です。
動脈硬化は、食生活、飲酒、喫煙などの生活習慣病により、コレステロールや脂質が血管の壁の中に入り込んで狭くなってしまった状態のことをいいます。

■閉塞性動脈硬化症と腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症と閉塞性動脈硬化症の見分け方は、座るなどして前屈みにで休まないと神経の圧迫は弱まらないため再び歩き出すことが出来ないのが腰部脊柱管狭窄症になります。
立ち止まるなどして足だけ休めると血流が回復し再び歩き出せるのが閉塞性動脈硬化症になります。
つまり前屈みになって休まないといけないか、足だけ休めればよいのかが腰部脊柱管狭窄症と閉塞性動脈硬化症の見分け方になります。

■閉塞性動脈硬化症チェック
・足の爪の伸び方が違う
・靴ずれが治りにくい
・よく足がつる

一つでも当てはまれば閉塞性動脈硬化症の可能性があります。

●閉塞性動脈硬化症になると足の爪の伸び方が違う
片方だけ血流が行かないので爪の伸びが悪くなります。

●閉塞性動脈硬化症になると靴ずれが治りにくい
傷を治すには体の中の免疫物質である白血球やタンパク質が傷口まで届かないといけません。
どこかの血管に狭いところがあると栄養分がきちんと届かず、傷が治りにくくなってしまいます。

●閉塞性動脈硬化症になると足がつる
筋肉に酸素や栄養分が上手く分配されないと筋肉のバランスが悪くなり、足がつるようになってしまいます。

■閉塞性動脈硬化症の早期発見法
左右の足の脈を比べます。
閉塞性動脈硬化症になると足の血管が狭くなるため、脈を感じにくくなります。
手の人差し指で足の親指と人差し指の間を足首に向かって5cmほどすべらせていくと脈打つ部分があります。
両足の脈を見つけることが出来たら、左右の脈に差がないか比べます。
閉塞性動脈硬化症は、一般的に片足から発症することが多いです。
もし閉塞性動脈硬化症を発症した場合は、発症した方の足の脈が弱くなっていることが多いです。
うまく脈を見つけられないときは、他人に確認してもらうとよいです。
片方だけ脈が弱い、片方だけ脈を感じないなど、左右の脈に差があった場合には早めに病院を受診しましょう。

■カテーテル治療による閉塞性動脈硬化症の治療
カテーテル治療とは、太ももの付け根から血管の中に細い管を通す治療法をいいます。
ステントと呼ばれる金属製ネットを使い、閉塞性動脈硬化症で狭くなった部分を広げる治療を行います。