血小板について!生活習慣病や動脈硬化の影響、血小板成分献血!

血小板について!血小板(けっしょうばん)は血液成分全体の0.5%ほどしかない小さな細胞。糖尿病、高血圧、脂質異状症などの生活習慣病が血管を狭くする動脈硬化の原因になる。

■血液の成分
血液の成分のほとんどが、酸素を運ぶ赤血球と、タンパク質や脂質などを含む血漿(けっしょう)です。
血小板(けっしょうばん)は血液成分全体の0.5%ほどしかない小さな細胞です。

■血小板について
血小板の数は、出来るスピードと壊れるスピードで維持されています。
血小板が減少する病気には、血小板を作り出すスピードが遅くなる再生不良性貧血(さいせいふりょうせいひんけつ)があります。
また肝機能に異状が起こると、血小板が破壊され減少してしまいます。
血小板がゲルと出血が止まらなくなり、アザが出来やすくなるなどの症状が現れます。
血小板はガンの治療でよく使われます。

■血小板と生活習慣病
糖尿病や脂質異状そのものが血小板の機能を亢進(こうしん)させます。
血糖値やコレステロール値が高くなると、糖や脂質によって血小板の膜の性質が変化してしまいます。
すると血小板同士がくっつきやすくなります。 つまり普段の生活習慣が血小板をくっつきやすくさせて暴走状態を作ってしまいます。
ふつう血小板は血液の中をさらさらと流れていまて血管の壁にくっ付くことはありません。
しかし動脈硬化があって血管内の内面が破れたりすると、破けた場所に瞬時に血小板がくっ付きます。
血管を狭くする動脈硬化の原因も、糖尿病、高血圧、脂質異状症などの生活習慣病が原因になります。

■血小板と動脈硬化
動脈硬化は血管の内膜にコレステロールなどの脂質を溜め込み血管内を狭くします。
そして何らかの原因で内膜が破れて血小板がくっ付くと、血のかたまりである血栓を作ります。
血栓によって血管が詰まると臓器に血液が流れなくなるため細胞が壊死してしまいます。
これが心臓の血管で起これば心筋梗塞になり、脳の血管で起これば脳硬塞になります。
普段は出血を止めてくれる血小板は命を脅かす存在になってしまう原因は動脈硬化にあります。
病気は素因(遺伝)と環境(生活習慣)が合わさって起こります。
心筋梗塞の原因は生活習慣の他に、遺伝的要素も大きく影響するため若い人でもあなどれません。

■血小板成分献血
血小板成分献血とは、血液を遠心分離機にかけて血小板を採取し赤血球は再び戻します。
約2000mlの血液から200mlの血小板を採取します。
時間は約40分〜60分かかります。

■血液製剤の有効期間
・赤血球製剤は21日間
・血漿製剤は1年間
・血小板製剤は4日間