咀嚼ダイエット!ヒスタミンで食欲をコントロール、ヒスチジン!

咀嚼ダイエット!ヒスタミンには食欲抑制効果があります。青魚に多く含まれるヒスチジンは酵素の働きでヒスタミンに変化。「噛む」という行為には脳の中のヒスタミンを増やす効果があります。良く噛んでヒスタミンを作る

■満腹中枢(まんぷくちゅうすう)
私達は必要な栄養を摂るために食欲というものがあります。
私達の脳には満腹中枢(まんぷくちゅうすう)と呼ばれる場所があり、物を食べて血糖値が上がると満腹中枢(まんぷくちゅうすう)が刺激されて満腹感が生まれます。
その結果それ以上食べ物を食べないような仕組みがあります。
しかし人間は食欲が巨大化してしまうと食べてしまいます。

■摂食中枢(せっしょくちゅうすう)
私達の脳には摂食中枢(せっしょくちゅうすう)というものがあります。
摂食中枢(せっしょくちゅうすう)とは食べるという行為を引き起こす部分です。

■人間の過度な食欲の正体
・香り、アルコール、見た目、グルメ情報
・甘味、油脂、ダシ
  この3つは脳の中でβエンドルフィンという快感物質が放出され摂食中枢を刺激します。
・ストレス
  疲労が溜まると食欲が涌きます。
・睡眠不足
  最近の研究では睡眠が少ないと食欲をアップさせるグレリンというホルモンが増加。
  増加したグレリンが空腹感と食欲を上昇させるということが分かってきました。
  4時間しか睡眠をとらない日が2日続いただけで食欲の度合いは24%も増加したそうです。

■前頭前野(ぜんとうぜんや)と食欲
私達の脳では、美味しい物を食べると脳の前頭前野(ぜんとうぜんや)の活動が低下します。
前頭前野(ぜんとうぜんや)は物事を判断したり決定したりする部分です。
つまり「食べるのを我慢しなければ」と決定するはずの前頭前野(ぜんとうぜんや)が、美味しい物の前では簡単に負けてしまいます。
大きくなった過度の食欲に簡単に負けてしまうのが人間だと考えられています。

■ヒスタミンの食欲抑制効果
ヒスタミンは鼻詰まりや、かゆみなどのアレルギーを引き起こすやっかいな物質ですが、一方で食欲を抑えてくれる働きがあります。
ヒスタミンは口から摂っても、脳内に行かない限り食欲を抑えてくれる働きはしません。
なぜかというと関門があって脳内に行かないようになっているためです。
そのため口から摂っても食欲抑制の効果はありません。

■「噛む」という行為がヒスタミンを増やす
ヒスタミンという物質はもともと私達の脳の中にある物質です。
つまり脳の中だけで増やすことができれば食欲を抑えることが可能となります。
実は「噛む」という行為には脳の中のヒスタミンを増やす効果があります。
噛むという行為は、噛んだ刺激が咀嚼中枢(そしゃくちゅうすう)というところを通って結節乳糖核(けっせつにゅうとうかく)という部分に届きます。
この結節乳糖核(けっせつにゅうとうかく)がヒスタミンをたくさん作っているところになります。
満腹中枢をこのヒスタミンが刺激するために満腹感を感じるようになります。

■咀嚼が内臓脂肪を減少させダイエット効果がある
このヒスタミンは交感神経も刺激します。
するとその信号は直接内臓脂肪に届いて脂肪を減らしてくれる働きもあります。
つまり咀嚼によって内臓脂肪の減少にも効果大です。
「良く噛むと消化が進んで血糖値が上がるので満腹感がやってくる」というふうにこれまで言われてきましたが、実は噛むという行為は直接お腹を満たしてくれてもいます。

■咀嚼ダイエット
ひと口を30回ちょうどで噛んで飲み込めた時を○とし、30回を越えてしまったり、30回に届かなかった時を×として記録します。
食べ方の壊れているのが病気の始まりとも言われています。
病気を治そうと思ったら、最初はある型に入れないといけません。
30回を強烈に守らせることでヒスタミン神経の活動が非常に効率が上がることになります。
初めは30回も噛んでいると何を食べているか分からなくなりますが、本当の自然の味が敏感に感じられるのが本当の味になります。
現代社会はどんどん味付けが濃くなっているので、甘味等よりもそっちに引きずり込まれて食欲の調整が壊れてきます。
自然の食材によってひと口の量が変わってくるのが×印を記録する役目になります。
つまり美味しい物に打ち勝つ方法はしっかり噛むことになります。

■ヒスチジンを摂って脳内のヒスタミンを増やす
ヒスチジンはアミノ酸の一種でヒスタミンの原料となる物質です。
ヒスタミンは脳に入るための関門をくぐり抜けることが出来ないので食べてもダメです。
しかしヒスチジンは関門を通り抜けることが出来ます。
脳に到達してから酵素の働きでヒスチジンはヒスタミンに変化します。
そのヒスチジンは魚に多く含まれていて、魚の中でも青魚に多く含まれています。
しかし大事なのは良く噛んでヒスタミンを作るということが大切な条件になります。

■ヒスチジンが多く含まれる食材
1:本マグロ
2:カツオ
3:ブリ
4:サバ
5:サンマ
6:真イワシ
7:豚肉ロース
8:牛肉サーロイン
9:アジ
10:大豆