下痢・便秘解消!過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)!

下痢・便秘解消!過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)。腸は血管によって脳とつながっているためストレスを受けるとストレスホルモンを受け取ることになり、受け取り続けているうちに腸が異常に働いてしまい、下痢・便秘になります

■過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)
過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)とは、ストレスなどが原因で下痢や便秘を起こす病です。
ひどくなると30分おきに下痢におそわれることもあり、うつになったり、仕事を辞めざるおえない状況になってしまう人もいるそうです。
たまにお腹が痛くなることから始まって、どんどん重症化してしまう人もいます。
患者数は推定2400万人とも言われています。 問診やX線などで病気は診断されます。

■腸のセンサー細胞の働き
私達の身体の中で神経細胞が多く集まっている場所は、1番目は脳であり、2番目に多いのは腸になります。
腸にはおよそ1億個の神経細胞があり、第ニの脳とも呼ばれています。
私達の腸の神経細胞の中には「センサー細胞」と呼ばれる、脳とは独立した司令官がいます。
食べ物が入ってくると真っ先にセンサー細胞が気付き、そしてすかさず腸を動かす指令を出します。
するとセロトニンが放出され、セロトニンの働きで腸の筋肉が伸び縮みを繰り返し食べ物が先へと送られます。
センサー細胞は食べ物の種類によってセロトニンの量を調節しています。
消化吸収しやすい食べ物の場合は、セロトニンの量を少なくして腸の動きを小さくします。
逆に消化吸収しにくい食べ物のときは、セロトニンをたくさん出して腸を大きく動かします。
腸はこの仕組みがあるため、いちいち脳の命令を受けなくても働くことができます。

■センサー細胞とストレスホルモン
腸は血管によって脳とつながっています。
ストレスを受けると脳は一種の防衛反応として血液中にストレスホルモンを出します。
するとセンサー細胞もストレスホルモンを受け取ることになり、受け取り続けているうちにおかしな反応をしてしまうことがあります。
つまりセロトニンの出し過ぎです。
結果、大量のセロトニンの働きにより腸が異常に働いてしまい、腸がのたうちまわることになってしまいます。

■誰にでも過敏性腸症候群になる可能性が
本人がストレスと感じていないようなものでも、そのストレスが少し長引いたり、少し強かったりすると身体はストレス反応をしてしまいます。
つまり過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)といっても過敏な人がなるというわけでもなく、ストレスに強いか弱いかは関係なくかかってしまう病気です。

■過敏性腸症候群のメカニズム
セロトニンが大量に放出されると、ストレスがなくなっても増え過ぎたセロトニンの影響により腸は異常に反応してしまいます。
普段であれば何の関係もない動き、つまり腸の筋肉がちょっと動いただけでも増え過ぎたセロトニンが脳に痛みとして伝えてしまいます。
するとこの痛み自体がストレスになり、脳がストレスホルモンを出してしまいます。
するとセンサー細胞が働いて、さらにセロトニンを大量に放出してしまいます。
この負の連鎖により一気に悪化し、元々のストレスが取り除かれても下痢や便秘が続いてしまいます。

■自律神経のバランスを整え腸の症状を取る
脳からのストレスホルモンが腸のセンサーをおかしくしてしまうとき、同時に自律神経も乱れて腸の筋肉の異常をさらに増幅してしまうことが分かっています。

■下痢・便秘対策(過敏性腸症候群対策)
・トイレがどこにあるか覚えておく(気持ちに余裕を持つ)
・時間に余裕を持って外出する(気持ちに余裕を持つ)
・替えの下着を持つ(気持ちに余裕を持つ)
・お腹のマッサージ(ガスの解消)
・カイロをお腹にはる(痛みやガスの解消)
・お腹以外のところをつねる(他の部分に神経が集中すると痛みが軽減されます)
・食物繊維を摂る(便秘解消)
・ヨーグルトを摂る(便秘解消)
・散歩(便秘解消)
・好きな音楽を聴く(リラックスして自律神経のバランスをとる)
・緊張しそうなときに深呼吸する(リラックスして自律神経のバランスをとる)

■新薬 塩酸ラモセトロン(過敏性腸症候群新薬)
塩酸ラモセトロンは下痢に効果のある薬で、セロトニンの働きをブロックして腸の動きを抑え、痛みをとってくれるそうです。
2〜3日で症状が緩和されるそうです。
今のところ処方は男性のみで、女性は治験継続中。

■下痢・便秘解消!簡単リラックス方法 自律神経のバランスをとる
仰向けか、又は座った状態で軽く目を閉じ、1回深呼吸します
次に「両手が重い」「両手が温かい」と心の中でそれぞれ3回ずつ、つぶやきます
そのとき自然に手が重くなる・温かくなる感じを頭の中でイメージしながら行うのがポイントです
最後に肩を耳の横まで上げてから力を抜き、ゆっくり目を開けます
これを1回5分〜10分程度
1日3回を目安に行います