●美しい文字の書き方
●脳内文字
ある言葉を聞いて口に出したとき、言語野と言われる言葉の処理に関わる脳の部分が活動します。
字を頭に思い浮かべたとき言語野に加えて脳の後ろにある特徴的な活動があらわれます。
この部分は文字の見た目の形のデータが蓄えられている場所です。
つまり私達は脳内文字と呼ぶべきものを持っていて、脳内にある字しか書けません。
●癖のある文字になってしまう理由
脳内文字が初めて脳の中に出来る時は、初めて字を習う時になります。
お手本を見てそれに似せて字を書こうとすると、お手本の形の字が脳内文字になります。
すると字を書くときに脳内文字を思い浮かべ字を書くようになります。
問題は小中学校を卒業すると、お手本の字に触れなくなることです。
すると脳内文字もぼんやりとしてきます。
そんなとき毎日繰り返し目にするものが自分の字になり、うまく書けていない字が脳内文字に置き換わってしまいます。
この崩れた脳内文字を思い浮かべて書くことで、癖の濃い崩れた字になってしまいます。
●隙間を均等に書く
均等(きんとう)とつぶやきながら文字の隙間(すきま)が均等になるように字を書くと、美文字が書けるようになります。
私達の脳は、書かれた線を見るとき隙間の空間が均等かどうかということを感じとってキレイだと感じています。
均等(きんとう)とつぶやくことで意識してキレイに書くことが可能になります。
書かれた字を瞬時に見やすくするためには、隙間を均等に書くと目に飛び込みやすくなります。
字を書く時は人が見やすい字を意識して書くと良いです。
●美しい文字の練習
方眼紙に字を書いて「隙間」が均等かを確認すると練習になります。
隙間を均等にするだけで見やすいきれいな字になります。
1時間も練習すれば普段の速さで均等な字が書けるようになってきます。
「隙間均等」を意識した上で練習帳などに取り組むのも効果的です。
崩れた脳内文字を隙間均等でキレイに書きましょう。
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