●血液について
血液は身体の健康を一番良く知る情報源でもあります。
身体の中の臓器が発する危険信号を常に全身をめぐりながら集めています。
定期的な血液検査等で健康をチェックしましょう。
●血液とコレステロール
血液で分かる血管の異常で重要なのはコレステロール値です。
コレステロールの中でも悪玉コレステロールは動脈硬化の原因にもなっています。
コレステロールには悪玉と善玉の2種類があります。
善玉は血液中の余分なコレステロールを肝臓に運び、逆に悪玉は肝臓から血液中にコレステロールを運ぶ役割をしています。
この悪玉コレステロールが血液中に増えると、血管の壁に入り込み血管を詰まらせたり、動脈硬化を引き起こしたりします。
動脈硬化の境界線を表した数値が139mg/dl以下。
悪玉コレステロールが140mg/dl以上の人は、それ以下の人に比べて1.5倍も心筋梗塞を発症しやすいそうです。
●動脈硬化と血管の石灰化
血管の石灰化とは血管が石のように固くなっている状態になります。
一回出来てしまうと消えることはありません。
治療としては、それ以上悪くしないようにコレステロールの合成を抑制する薬を服用します。
食事の面からはキノコ類が良く、特にマイタケの中のX-フラクションという成分がコレステロールの合成を抑制する作用があり、動脈硬化予防が期待されています。
X-フラクションは水に溶け出しやすく、熱を加えるとさらに抽出されやすいため味噌汁や鍋の具として摂るとよいそうです。
●血液中のγ-GTP
γ-GTPとは肝臓がアルコールなどを分解するときなどに出る酵素のことです。
このγ-GTPは肝臓の細胞が壊れはじめると血液中に溢れ出すため、肝臓の異常を知る目安になります。
肝臓に障害があるかどうかの基準は50IU/l以下になります。
これを超えると脂肪肝や肝硬変、さらには肝臓ガンになっている危険性もあると言われています。
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