ストレス脳!前頭前野の働き、アロマオイルの香りでストレス脳を改善

ストレス脳は脳が過敏に反応し身体の不調が現れる病気。前頭前野の右側が強く活動するストレス脳。前頭前野の左側が強く活動するリラックス脳。アロマオイルの香りはストレス脳を改善してリラックス脳に

■ストレス脳について
ストレス脳とは、脳の使い過ぎなどが原因でストレスに過敏に反応し、働き過ぎ状態になっている、オーバーヒート気味の脳のことを言います。
ストレス脳は男女関係なく増加傾向にあり、特に都市部を中心に増えています。
ストレス脳を放置しておくと身体に様々な症状を引き起こすとされています。

■ストレス脳の問診
 ・吹き出物が出やすい
 ・身体がだるい
 ・頭痛が頻繁に起こる
 ・肩や首のこりが取れない
 ・よく眠れない
 ・便秘や下痢をしやすい

2つ以上当てはまるとストレス脳になっている可能性があります。

■ストレス脳と前頭前野
ストレスを受けると脳の中の前頭前野(ぜんとうぜんや)という部分が反応します。
前頭前野(ぜんとうぜんや)は、おでこの後ろのあたりにある部分で、ストレスを感知したり反応を抑制しています。
前頭前野は、考えたり、判断したり、人間らしい機能を司っています。
前頭前野は左右にあり、働きに差があります。
前頭前野の右側はネガティブな感情、怒り、不安などの感情に関係しています。
逆に左側はポジティブな感情や喜びなどに関係しています。
ストレスがかかると両側の前頭前野が活動します。
しかし左右に活動の違いがある人がいて、右側が強く活動する人がいます。
前頭前野の右側が強く活動する人は、心拍上昇や発汗などのストレス反応が強く出ます。
右の前頭前野が強く活動する人はストレス脳と呼ばれます。
ストレス脳になると、ちょっとしたことでもすぐにストレスと感じてしまい、ストレスに過敏に反応してしまいます。
逆にあまるストレスを感じない人もいます。
こういう人は右側の前頭前野より左側の前頭前野が活動しています。
前頭前野の左側が強く活動する人は、心拍安定、緊張しないなどストレス反応が弱く、リラックス脳と呼ばれます。
ストレス脳の場合、前頭前野の右側が強く活性化すると脳が指令を出してストレスに対抗して身体を守ろうとします。
するといつまでもストレスに対応するため、身体は常に緊張状態になります。
その影響でホルモンや自律神経のバランスが崩れ始め、吹き出物や肩や首のこりといった身体の不調が現れてきます。
ストレス脳を放置しておくと、脳の神経伝達にも支障が出るようになり、パニック障害などの精神疾患におちいる危険性があります。

■ストレス脳チェック
・メールの返事がないとき
  A:連絡する
  B:ひたすら待つ
・突然客が家に来たとき
  A:てきぱき反応
  B:取り乱す
・牛乳を買うとき
  A:手前のを取る
  B:奥のを取る
・趣味に合わないプレゼント
  A:たまに着ける
  B:絶対に着けない

Bの該当数が2つ以上だとストレス脳の可能性があります。

■ストレス脳になりやすい性格
 ・ネガティブ
 ・神経質
 ・パニックになりやすい
 ・完璧主義

求める理想が高いほど現実とのギャップが生じストレスになります。

■好きな匂いでストレス脳をリラックス脳にかえる
好きな匂いを嗅ぐだけでストレス脳がリラックス脳に変わります。
匂いを感じる嗅覚は、視覚、聴覚、味覚などの5感の中で脳にダイレクトにその刺激が届くため、最も早く快・不快が判断される感覚であることが分かってきています。
快適で心地よいと感じる香りを嗅ぐことが、ストレス脳を改善する近道になります。

■アロマオイルの香り
アロマオイルはローズマリーやバラなどの植物を蒸溜し、香り成分だけを濃縮したオイルです。
原液のままだと香りが強いため、ディフューザーと呼ばれる器具などを使ってアロマオイルの香り成分を空気中に広げるのが一般的な使用法になります。
ラベンダーのアロマオイルの香りには、鎮静効果があると言われています。

■マグカップアロマ法
マグカップに熱湯を注ぎ、アロマオイルを3滴垂らします。
好きな時に1回、5分〜10分ほどが目安です。

■お風呂アロマ法
大さじ一杯の塩にアロマオイル3〜5滴垂らします。
お風呂に入る直前に入れると、立ち上るフレッシュなアロマオイルの香りが楽しめます。

■枕アロマ法
コットン、テッシュ、枕、アロマオイルを用意します。
コットンにアロマオイルを1〜2滴垂らします。
枕にアロマオイルがつかないようにテッシュで包みます。
枕の裏側の隙間に入れます。
アロマオイルの香りがほのかにするぐらいが良いです。