捻挫(ねんざ)をしたときにきちんと治療すれば、靭帯は正常に近い状態に戻ります。
足が着けないほど痛い捻挫(ねんざ)のときは、スポーツ整形や足専門の整形外科を受診しましょう。
■捻挫(ねんざ)と前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)
捻挫(ねんざ)をしやすい人は前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)に何らかの異常を起こしている可能性が高いと考えられています。
前距腓靭帯とは足の骨と骨をつなぐ役割りをしている靭帯で、人は効率良く歩くために骨と骨をがっちりつなぐ前距腓靭帯を手に入れたと考えられています。
■加齢で捻挫(ねんざ)が悪化
捻挫(ねんざ)をすると前距腓靭帯を切ってしなうことがあります。
すると自由に足の安定が悪くなりますが、若いうちは筋肉によってそれをカバーしています。
しかし加齢によって筋肉量が減ってしまうと足のグラグラが始まります。
前距腓靭帯が傷付いた足首は、加齢で筋肉が衰えていくと軟骨が擦り減っていきます。
ヒザ・股関節・腰などに悪影響を及ぼすこともありますが、紗悪の場合は骨が剥き出しになってしまい手術をしないといけない事態におちいることがあります。
■捻挫(ねんざ)の正しい治療法
捻挫(ねんざ)をして最初の2〜3日は炎症が治まるまで安静にします。
その後2週間はなるべく動かさないようにします。
この間に靭帯の損傷を修復してくれるコラーゲンが増えてきます。
靭帯の損傷を修復してくれるコラーゲンが増えるまでサポーターなどで足首を固定することも重要です。
その後トレーニングをして靭帯を再生させます。
力を加えることによって太くて丈夫な靭帯にします。
●チューブトレーニング
足の親指にチューブゴムをかけて手前に手で引っ張りながら親指を前に動かします。
●カカト上げトレーニング
重心をしっかり足指全体に乗せるのがポイントです。
こうすると腓骨筋群(ひこつきんぐん)が鍛えられます。
腓骨筋群とは、足の裏からくるぶしの後ろを通って骨とつながっている筋肉です。
肩幅ぐらいに足を開きます。
足の親指の付け根を意識してつま先立ちし、元に戻します。
小指側に重心が傾かないように注意します。
20回を1日2セット行います。